2004
06.02

とことん合理主義 – 桝谷英哉さんと私 番外編 I :プリアンプの製作 2

音らかす

桝谷さんの口癖は、

「ものの理屈を考えない人は……」

だった。

いま私たちが作っているクリスキットのプリアンプ、Mark8-Dも、そのような桝谷哲学が詰め込まれた作品である。

だが、いま、私は桝谷哲学を裏切っている。この製作記事には、ものの理屈はほとんど出てこない。ひたすら、着実に、確実に、Mark8-Dを完成させることだけを念頭に置き、間違いなく作る作業手順を、できるだけわかりやすく書き続けているつもりだ。

ものの理屈を考えたい人は、桝谷さんの著作「音を求めるオーディオリスナーのためのステレオ装置の合理的なまとめ方と作り方」を買い求めて読んで欲しい。

いや、この製作記事を読んで、実際に製作に入るまでの間に、この本を是非読んで欲しいと思っている。

本を読んでものの理屈を考える。

考え終えたら、何も考えずに、ひたすら間違えないように製作を進める。それでいいのではないかい?

さて、前回の作業で、基板はほとんど完成に近付いた。今回は、配線が主な作業になる。

 

作業工程11:一番大きな袋を確認

ここまで作業を進めても、まだ一番大きなビニール袋には手を触れていない。いよいよ、こいつに取りかかる。

・ピンジャック(RCAプラグ)
・10ピンと5ピンのターミナル
・ACアウトレット
・プラスチックの足
・ヒューズホルダー
・ヒューズ
・ネオンランプ
・ゴムブッシュ
・プラスチックのスペーサー2種類
・つまみ

である。
どれがどれか判るかな?

 

作業工程12:リアパネル

リアパネルの作業は、まず、ピンジャック(黒い板に、2つの突起が付いている部品。合計8個ある)、ACアウトレット(家庭のコンセントのようなもの、2個)、ヒューズホルダー、ゴムブッシュ(ゴム製の輪っか)を取り付けることから始まる。

ピンジャックはリアパネルにあいている穴の裏側からピンの部分を差し込み、上下にあるビス用の穴を使って、黒いビスとナットでパネルに止める。この際、パネルの裏側からみて、アース端子(外側にある平たい端子)が同じ方向に向くように取り付けると、あとの作業が楽で仕上がりが美しくなる。

入力用のピンジャック(5個)は、アース端子がフロントパネル側から見て左を向くように、出力用のピンジャック(3個)はアース端子が右を向くように取り付ける。あとでアースラインをハンダ付けするが、その作業を楽にするためだ。

ACアウトレットは黒いビスだけでとまる。

ヒューズホルダーにはネジ山がきってあり、プラスチックのナットがねじ込んである。このナットを一度はずし、ヒューズホルダーをリアパネルに差し込んで、パネルの裏側からナットを締め付けてリアパネルに固定する。グラグラするとヒューズの取り外しに苦労するので、きつく締め付けて動かないようにする。

最近、このナットがプラスチック製になり、締め付けがしにくくなった。昔は金属製で、締め付けが楽だったのだが。

なお、あとで、ハンダメッキ撚り線(以下、コードと書く)をハンダ付けするので、この段階でヒューズをホルダーに入れてはならない。入れておくと、ヒューズがハンダの熱で溶けてしまう恐れがある。

ゴムブッシュは、とにかく押し込んではめ込む。これ以外に表現の方法がない。

この作業が終わると、写真のようになる。

 

作業工程13:リアパネルの配線

リアパネルに、アースラインを配線する。

白のコードを使うと、あとでどれがアースラインかの見分けが簡単になる。これはリアパネル以外の配線作業でも同じである。

目指すのは、この写真のようにすることである。

が、一気にここまでいけるほど世の中は甘くはない。

関門がいくつかある。

まず、1箇所だけだが 同じところに3本のコードをハンダ付けしなければならないことだ。
ここは作業がやや難しいので、先に済ませてしまう。

 写真のように、必要な長さ(事前に、コードを必要な長さに切って両端の被覆を3mmほどむいておく)に切ったコードを3本、ピンジャックのアース端子にある穴に差し込む。それぞれのコードをどちら側から差し込むかは、あとの作業性を見通して決める。
差し込んだら、直ちに
 「この野郎!」
 という声を出しながら、ハンダ付けしてしまう。

3本のコードを同じ場所にハンダ付けするわけだから、ハンダ付けしたつもりになっても、ハンダから逃れて自由を謳歌しているコードが出やすい。そこで、そのような不埒なコードがないかどうか1本ずつ引っ張ってみる。引っ張ったときに、スポッと抜けてくるのは不埒なコードだから、こいつもきっちりハンダ付けして自由を奪ってしまう。

あなたが民主主義を信じていて、コードにも権利を認めるべきだという広い心の持ち主であっても、ここは心を鬼にして、絶対君主制を採用しなければならない。不埒なコードの自由を認めていると、完成時にハムに悩まされることになる。

この作業が終わったら、他のコードを写真のようにそれぞれアース端子の穴に差し込み、ハンダ付けしていく。ほとんどのハンダ付け箇所は2本のコードが交差しているが、3本が交差している箇所に比べると作業は簡単なので、恐れることはない。

多分、慎重に作業をすれば、自由を謳歌するコードはないはずだが、念には念を入れよう。写真のように、形を整えながらすべてのコードを引っ張る。これで、ハンダ付けを確認しながら形を整えることができる。終わると、最初の写真のように、見た目が良くなる。

作業工程14:フロントパネルへの部品の取り付け

最後のビニール袋を開けると、写真のような部品が出てくる。

右側から、
・ローブースト(低音増強)用のプッシュスイッチ 
 ・電源スイッチ 
 ・入力切り替え用ロータリースイッチ(ファンクション・スイッチともいう) 
 ・テープモニター用プッシュスイッチ×2 
である。

ローブーストとテープモニター用は同じ形だが色が違う。これを間違えると大変なことになるので、注意する。

これらをフロントパネルに取り付ける前に、ひとつだけやっておくと、あとの作業が楽になる。

テープモニター用のプッシュスイッチのピンを一部を切り取っておくことだ。

このスイッチには、写真のように12本ずつ2列に並んだピンが、上下に出ている。このうち、ハンダ付け作業をするのは先端部に穴があいているピンである。この穴にコードをくぐらせてハンダ付けすることになるのだが、その作業を楽にするため、3、4,9,10番目(どちらから数えても同じ)の対の頭部を、ニッパーでカットしておく。

写真がひどいピンぼけになってしまったのはごめんなさい。ボケてはっきり判らないかもしれないが、上がカット前のスイッチで、下がカット後のスイッチである。この作業で、「O」形だった頭部が「U」形になっているピンが4対、計8本あることを確認していただきたい。

次は、これらのスイッチと、前の写真で出てきたボリュームとをフロントパネルに取り付ける。

電源スイッチを含めたプッシュ形のスイッチは、頭の平らな平ビスで取り付ける。頭の丸いビスではいけない。
というのは、最終的にはこのフロントパネルの上に、アルミでできた化粧用のパネルが重なることになるからで、頭の平らな平ビスを使っておかないと、フロントパネルに出っ張りができて、フロントパネルと化粧パネルの間に隙間ができてしまうからだ。

さて、取り付け方だが、パネルにあいているビス用の穴から頭の平らなビスを入れ、パネルの裏側では、そのビスに長い方の13mmスペーサー(プラスチックでできた中空の棒)を咬ませる。そのうえで、それぞれのスイッチに切ってあるネジを使って取り付ける。あとでグラグラしないように、力を込めて締めておく。

取り付ける際、電源スイッチは本体から出ているピンを上にする。
ローブースト・スイッチは、穴のあいたピンを下にする。
テープモニター・スイッチは、穴のあいたピンを上にする。

電源スイッチはこうしないとショートの恐れがある。
その他は、どちらにしても機能に変わりはないのだが、こうした方が配線が簡単になる。

取り付け終わると、次の写真のようになる。

フロントパネルのから見ると、

フロントパネルのから見ると、

ロータリースイッチ、ボリューム、バランスは、それぞれにナットが付いているので、これをはずしてパネルの裏側からパネルの穴に差し込み、表側からナットで止める。この3つにはそれぞれ突起が付いており、フロントパネルに開けてある穴と噛み合わせて規定の場所に固定されるようになっている。ちゃんと突起を穴に差し込んでおかないとフロントパネルから浮き上がり、表からナットで止めようと思っても止まらなくなくなるし、いろいろ不具合が出る。
このナットはあとではずして締め直すので、この時は力一杯締める必要はない。

取り付け終わると、次の写真のようになる。

フロントパネルのから見ると、

フロントパネルのから見ると、

作業工程15:アッテネータ

ここで、アッテネータ基板を完成させる。といっても、先に作っておいた基板に、コードをハンダ付けするだけだ。

配線は、入力用のピンジャックからの入力用と、入力切り替えスイッチへの出力用だ。クリスキットMark8-Dは5系統の入力があり、それぞれ左右があるから、必要なコードは、入力用、出力用ともに、5×2 = 10本である。

この際、それぞれの入力ごとに、コードの色を変えておくと、あとで間違いが少なくなる。

この基板への入力用と出力用のコードは長さが違う。写真の上が入力用で、下が出力用だ。実際の長さは、現物にあたって自分で確かめて欲しい。必要と思われる長さよりやや長くしておくと、失敗がない。余ればカットすれば済むが、短すぎた場合は最初からやり直しになる。

さて、これからアッテネータ基板に、コードをハンダ付けする。

基板には「IN」と「OUT」という表示があるので、やや長い入力用のコードを「IN」の側に、短い出力用のコードを「OUT」側にハンダ付けする。

作業は、コードの先端の被覆を3mmほどむいておき、むいたところを基板にあいている20個の穴に差し込んで裏側からハンダ付けする。

奥さんや恋人にコードと基板を持っていてもらえば作業は簡単だが、それが望めない私のような者は、次の写真のように、差し込んだコードを支えにして基板を立て、裏側からハンダ付けする羽目になる。

 写真で、基板の裏側に突き出たコードの先端が確認してもらえると思う。
すべてのコードを取り付けると、アッテネータ基板は次の写真のようになる。
写真で見るように、私は

 CD:赤
チューナー:青
テープ1:緑
テープ2:紫
AUX.:橙

 に分けている。この原則は、後々まで貫徹する。

 

 

なお、ハンダ付けができたと思っても、20本それぞれのコードを必ず手で引っ張り、完全にハンダ付けができていることを確認するのが基本動作である。一つ一つの作業を完全にして次に進まないと、最終段階でトラブルが出たとき、どこが悪かったのか判らなくなる。

 

 

 

作業工程16:アッテネータ基板の取り付け

次は、完成したアッテネータ基板を、アルミ板でできた中仕切り(シャーシー)に取り付ける。

中仕切りには、傷を防ぐためにビニールが貼ってあるので、ますこれをはがす。この中仕切りはグランドの役割も果たすため、ビニール被覆をはがしておかないとハムが出る。

(雑談)
「ブルーの綺麗な被覆だから」 
「考えもしなかった」 
などの理由で、この被覆をはがさずに作ってハムを出した人を、私は知っている。

 このアルミ板に、ビスとナット、10mmのスペーサーを使ってアッテネータ基板を取り付ける。

これも手伝ってくれる人がいると楽なのだが、自分しか頼れない私なんぞは、基板の上からビスを2本だけ差し込み、右手の親指と人差し指でビスが抜けないように頭を抑えつつビスが水平になるように基板を持ち上げ、左手でビスにスペーサーを差し込み、次は左手で中仕切りを持ち上げてビス穴にビスを通し、そのままアルミ板が上、基板が下、という状態に移行して、左手でナットをねじ込む、というアクロバチックな作業を強いられる。

取り付けなければならないビスがまだ2本残っている。この段階ではビスとナットを締め付けると、残り2本の作業がほとんど不可能になる。はずれない程度に締めておけばよい。

この写真まで来たら、もう勝負はついた。あとは基板の上からビスを差し込み、スペーサーを介してアルミ板のビス穴に通し裏側からナットで締めてやればよい。

この作業が終わったら、ビスとナットを力一杯締め付けるのはいうまでもない。

ついでに、10ピン、5ピンのターミナルをビスとナットでアルミ板に取り付ける。

また、アースライン用ラグ板も、この段階で中仕切りに取り付ける。ラグ板を取り付ける際は、ワッシャを咬ませ、ビスとナットはそれこそ力一杯締め付ける。ここが甘いと、グランドの接触が悪いことになり、壮大なハムに悩まされることになりかねない。

もう一つ、この中仕切りの真ん中にあいている穴に、ゴムブッシュをはめ込んでおく。

ここまでの作業が終わると、次の写真のようになる。

作業工程17:中仕切り板の取り付け

次は、いよいよアッテネータ基板とピンジャックを配線する。プリアンプでいえば、ピンジャックまでやってきた音楽信号を、始めてアンプの中に導き入れる道を作ることになる。

この配線をするには、まず中仕切りを外箱に取り付けなければならない。

最初に、電源部と音楽信号増幅部を隔てる仕切り板を、リアパネルに取り付ける。

まず、仕切り板のビニールの被覆をはぎ、2つある大きな穴にゴムブッシュをはめ込む。

リアパネルへの取り付けは、例によって、黒いビスとナットを使う。このビスとナットは、まだきつく締め付ける必要はない。きつく締め付けるのは、あとで側板を取り付けるときである。取り付けると写真のようになる。

次に、アッテネータ基板を取り付けた仕切り板を、いまリアパネルに取り付けたばかりの仕切り板に取り付ける。一番短いビスとナットを使う。ここも作業に苦労するところだが、私は左手に持った小さなプラスドライバで、2枚の仕切り板を貫いたビスを支えながら、右手の親指と人差し指でつまんだナットをビスの先端にねじ込んでいる。これも、手伝ってくれる人がいれば、もっと簡単になる作業である。

一案として、ビスの先端が出てくる方、通常はアッテネータ基板を取り付けた仕切り板のビス穴のところに、セロテープでナットを貼り付けておくことも考えられる。そのうえでビスをねじ込み、最後にセロテープを取り去ればいい。

このビスとナットは、この段階からきつく締め付けておく。

作業工程18:アッテネータの配線

いよいよ、アッテネータの配線に入る。ここからしばらくは配線作業が続く。くどいようだが、ハンダ付け作業をしたら、手でコードを引っ張って、確実にハンダ付けが行われていることを確認して欲しい。

最初は、アッテネータ基板の入力用コードと、ピンジャックのホットピン(真ん中から出ているピン)をハンダ付けする。

アッテネータ基板には、コードを埋め込むところに右(R)と左(L)が明示されている。右は右信号入力用のピンジャックに、左は左信号入力用のピンジャックにつなぐのはいうまでもない。

コードの先の被覆をむき、ホッとピンの先端にある穴に通して、何とか動かないようにする。コードを曲げてもいい。そのうえで、ハンダ付けしていく。この作業は、手前のコードから進めた方がいい。遠い方から始めると、作業の途中ですでにハンダ付けが終わったコードにハンダごてが触れてしまい、コードの被覆を焦がしてしまう事故が起きやすい。

もちろん、この作業も手伝いがいた方が楽である。

Mark8-Dは、上が左チャンネル、下が右チャンネルという構造になっているので、アッテネータ基板から出ているコードは、上部のピンジャックにつながるものと下部のピンジャックにつながるものが交互に現れる。このリズム感が心地よい。

この作業が終わったら、一番端のピンジャックのアース端子から出たままになっていたアースラインを、アッテネータ基板の「GRD」端子につなぎ、さらに「GRD」端子から、仕切り板に取り付けて置いたアース用のラグ板にアース線を延ばす。

ここまでの作業が終わると、次の写真のようになる。

作業工程19:入力切り替えスイッチの配線

ここから、フロントパネルまわりの配線に入る。

まず、入力切り替えスイッチへの配線だ。次の実体配線図をじっくり見て欲しい。

入力切り替えスイッチから出ていくコードが、それぞれどこにつながるのかを確認し、それぞれどの程度の長さが必要かを実物で測って、コードをそれよりやや長く切る。そして片端の被覆を3mmほどはがしておく。

この配線図では、ロータリースイッチのピンを、0番から5番に分けている。上が左チャンネル、下が右チャンネルで、対称になっている。

0番は共通端子で、1番がCD、2番がチューナー、3番がテープ1、4番がテープ2,5番がAUX.である。

だから、それぞれに使うコードの色は、アッテネータ基板に取り付けたコードの色と同じにする。共通端子は入力切り替えスイッチで選択された音楽信号が、次の過程に流れていく道である。どの色を使ってもいい。たまたま、私はオレンジ色を使っている。

ハンダ付けが終わると、次の写真のようになる。

作業工程20:テープモニター・スイッチ配線

続いて、2つあるテープモニター・スイッチへの配線に移る。

この作業も、前に出た配線図でじっくり確かめながら作業をして欲しい。間違うと、音が出てこないことになる。

「左の0番から出てきたコードは、モニター1の5番目のピンに行く」

などと、呪文のように唱える。

写真でも判るように、モニター・スイッチから出ている穴あきピンは、左右がペアになっており、コードを両方のピンの穴に通した上で、両方をハンダ付けする。コード先端の被覆を、その分だけ長くむいておくことはいうまでもない。

ここで、随分前の作業で穴あきピンの頭をカットしていたことが生きてくる
写真の黄色いコードを見て欲しい。

モニター2の5番目のピンから出てきたコードは、まずモニター1の4番目のピンに行き着き、左右でペアになっているところを通ったかと思うと、Uターンして3番目のピンのペアをブリッジするという複雑なルートをたどっている。

頭をはねておかないと、まず4番目のピンの穴を2つくぐらせたうえで、コードを180度曲げて3番目のピンの穴をペア分くぐらせるということになる。私も最初のうちはそうしていたが、何ともやりにくいし、美しくならない。

頭をカットしておけば、事前にコードをU字型に曲げておき、上からはめ込めば済むから、簡単だし、綺麗になる。

作業工程21:ボリューム周りの配線

ここも、先の配線図をじっくり見る。ボリューム、バランスには、2つずつ3列の端子がついており、それをコードで配線するのだが、どの端子とどの端子を結ぶのか、どの端子から出たコードがどこに行くのか、ここで間違えると、最悪の場合音が出ないし、左右の音が逆になることもあり得る。

慎重に作業を進めたい。

 なお。写真で見る黄色いコードは、テープモニタースイッチ2に行き、例の複雑なルートをたどって、ピンを2ペアずつ占領する。その部分の頭も事前にカットしておいたから、作業は楽なはずだ。

 また、それぞれのコードの長さは、実際に現物にあたって確かめること。

 配線が終わったら、例によって必ずコードを引っ張ってみる。

 あわせて、写真で見るとだらしない形になっている緑と白のコードの形も整える。