2010
03.12

2010年3月12日 ご無沙汰

らかす日誌

でした。
何しろこの間、

8日(月)
確定申告に行くも、書類不備ですごすごと引き返す。
いや、所得が多いのではない。会社からの微々たる給料と各種年金という複数の収入を 持つ身になったいま、確定申告は義務になったのである。

9日(火)
東京から賓客来る。指定の時間に東武線新桐生駅に迎えに行くも、知らされていた時間 に新桐生駅に止まる列車がなく、途方に暮れる。連絡を取ろうにも彼の携帯電話番号を知らない。焦るうちに、向こうから電話。

 「JRの桐生駅にいるんですが」

おっとっと。
午後から雪になる中、終日同行。夜は、鰻の「近藤」で酒と鰻。

10日(水)
朝から東京出張。夜、東京に残してきた恋人、なら天に舞い上がったのだが、 残念なことに友人と酒。夜は横浜の自宅、現在は次女一家の住まいに泊まる。

11日(木)
朝から、川崎のラゾーナ。
次女の長男、瑛汰の夢は
「ボスとラゾーナに行って、ボールのところで遊んで、鯛焼きを買って、本を買うこと」
と聞いていたので、すべて実現してやった。
ボールのところとは、3階のアカチャンホンポにある遊戯施設だ。プラスチックのボールで埋まった部屋がある。20分300円。
鯛焼きは1階。鯛焼きの形をしたお好み焼きを求める。160円。ベンチに座ってかぶりついた瑛汰は
「美味しいね!」
と左手の親指を立てた。1人で1個を食べ尽くした。
丸善で絵本を見る。1冊購入。タイトル忘却。
ん? 木曜日って、俺のワークデイだよな。なのに、任地を遠く離れた川崎・ラゾーナで瑛汰と買い物? 会社には内緒にするしかあるまい。
浅草で弁当とお茶を買い、13時10分のりょうもう号で新桐生へ。
夜はギター教室。終えて帰宅し、入浴、ビール2本の晩酌で食事。さて、ギターでもやるかと思っていたところへ電話。
「飲みに来ない? 焼鳥屋にいるんだけど」
誘いには応じる。直ちにタクシーを呼び、出向く。11時頃帰宅。もう、寝るしかない。

というわけで、日誌を書き継ぐ時間なし。
以上が、ご無沙汰の説明である。
で、本日。

朝から確定申告にいった。20万円を超える医療費があったにもかかわらず、追加税額21万3500円。鳩山さんが支払ったはずの譲渡税額からみれば鼻くそみたいな額だが、鼻くそにも滋養があるさ、と大切にしなければいけないいまの私には痛い。現役であった5月までの、比較的高い所得が原因である。来年からは、ひょっとしたら払いすぎの税金が戻ってくるかもしれないが。
にしても、だ。定年をすぎたヤツからこんなに税金を持って行くか?
税金泥棒、という言葉に、久しぶりに親密感を覚えた。

午後、医者。
肺ガンを疑い、医院で検査をしたことはご報告した。が、その後の経過についてはご報告を忘れていた。
その後、痰の検査をお願いした。1週間後、検査結果を聞きに行った。

「あなた、何かアレルギーがあります?」

いや、私は肺ガンを疑って検査をお願いしたわけで、アレルギーと突然いわれても……。

「ガンの疑いはとりあえずなんだけど、アレルギーがあるって出ていて。念のために検査しなさい」

と有無をいわせない口調で検査を強要された。大量に血液を抜き取られた上、6000円強を奪い取られた。最近のお医者さん、患者の不安につけ込むあたり、なかなか商売上手である。医は仁術か、はたまた算術か。
で、その結果を今日、聞きに行った。

「スギ花粉症です。それに、蛾にも反応が出ていますね。ガンのマーカーは正常ですが」

まあ、確かに数年前から、この季節になるとくしゃみが出たり、目がかゆくなったりしていた。ひょっとしたら俺も花粉症? と疑っていたのが、これで花粉症と正式に認定された。めでたいことである。
医院で受け取ったアレルゲン検査報告書によると、雑草、動物上皮、カビ、ハルガヤ(イネ科の植物)、カモガヤ(同)、オオアワガエリ(同)、コムギ、ヤケヒヨウダニ、ハウスダスト、ユスリカセイチュウ、ヒノキに関しては基準値以下の数値しか出なかったが、スギと蛾はクラス1の数値が出ている。
まあ、この報告書にはクラス6まであるので、クラス1、しかもスギにいたってクラス1の下の方だから、花粉症の幼稚園生みたいなものだが。

これで、明日から私も、胸を張って

 「俺、花粉症!」

といって、春という季節の過ごしにくさを、同病者と語り合うことができる。
めでたいことである。