09.09
2011年9月9日 さもありなん
と、今朝の朝刊を見て思いませんでした?
朝日新聞だと
「放射線測定器 性能バラバラ」
という見出しがついておりました。
福島第一原発の事故で起きた国民的パニックにつけ込むように、ネット通販に放射能測定器が登場。それなりに売れたらしいのですが、それが
「誤差34~203%」(これも朝日新聞の見出し)
だったのだそうです。国民生活センターが発表したのだそうです。
それによると、このでたらめ計測器は「海外製か製造国が不明の機種」で、価格は3万6000円~6万2000円。
ふーっ。いくら放射線が怖いといっても、そんなお金を出して、生まれて初めて見る放射線測定器を買うおかしな人たちがいるんだね。
いや、私の身のまわりにもいて、1ヶ月ほど前、
「買ったんですけどね」
と見せてくれた人がいた。
「だって、放射線の量は自治体が測って公表しているし、いったい何のためにそんなもの買ったの?」
と聞いたら、
「いや、何となく測ってみたくなるじゃないですか」
と返ってきた。
ま、その程度の遊び感覚なら、測定誤差がどれほどあっても害はない。しかし、子供を守ろうと決意し、財布と相談して、出せるぎりぎりの機種を買って、いろんなものの放射線量を測定して一喜一憂している人たちもいるのだろう。
可愛そうである。
と思いながら、東京新聞を開いた。目が点になりそうになった。
こちらによると、ネットで売られていたいい加減な測定器は、
「いずれも中国企業の製品」
と断定しています。同じ国民生活センターの発表で、いい加減だった測定器9種類の製造会社名、機種名も
上海貝聖電子技術有限会社・AK2011
といった具合に表で明記されています。それに、国民生活センターに寄せられた相談も
「示す値が2種類しかない」
「数値が出ない。返品したいが業者と連絡も取れない」
などと具体的です。
ねえ、これ。東京新聞のほうが、はるかに読者に役立つと思いません?
朝日新聞は、ずっと前から中国寄りといわれています。だからかな?
それとも、東京新聞よりはるかに影響力が大きいと自負して、朝日新聞が東京新聞のように書けば、日中間の政治問題になると懸念したのかな?
ま、そのあたりの真相はわかりません。取材。執筆した記者に問題意識とセンスがなかっただけかも知れません。
にしても、です。中国製。
「さもありなん」
とは思いませんか?
ずいぶん前のことです。名古屋にいたときに、
「これ、安いな」
と思って、綿100%の長袖カジュアルシャツを買いました。1000円。
家に戻り、袋を開けて試着しました。何か変なのです。何が変なのだろ? しばらく考えて分かりました。袖口が変なのです。
普通、袖口は左右とも、ボタンがついたほうが身体側にあり、ボタンホールのあるほうが外側にあります。ところがこのシャツ、左は普通なのに、右は逆。ボタンホールが内側に、ボタンが外側にあるのです。ボタンが留めにくくて仕方がありません。
でも、なぜこんな不思議なシャツができたのか? タグを見て納得しました。「中国製」とあります。
そうか、袖をつけ間違え、製品検査でも見逃したか。中国だもんな。
いや、中国だぞ。そもそも右袖は全く作っておらず、全部左袖の仕様にして、それを右にも左にもくっつけているだけじゃないのか? 中国だもんな。
尖閣列島問題、高速鉄道の事故、それに侍魂の「最先端ロボット技術」「最先端ロボット技術外伝」なんかを見なくても、中国ってこんな国、という実例は身近にあるのです。
ま、中国製なら誤差203%もありか、と私は思うのであります。
売れればいい。人の不幸も商売の種になればいい。そんな国が隣にあるのが大変悲しくなります。一部の企業の行状で国全体を判断するのは行き過ぎかも知れませんが、軍事力を背景に黒を白と押し通すことが多い中国政府を見ているもので、
「この政府ありて、これらの企業あり」
と思ってしまうのですね。
本日、四日市の啓樹から電話がかかってきました。
何でも、子供用の携帯電話を買ってもらったとか。
この電話、常に持ち主の居所がわかる装置が入っているそうで、小学生になった啓樹が一人で遊びにでても居所だけは把握したいというセキュリティ対策です。
こんなもの、妻に持たされたら困りますねえ……。
いや、啓樹からの電話は
「で、困っちゃってさ」
というものではなく、
「いまから、僕の電話番号いうから、ボス、メモしてよ」
というものでありました。
なんでもこの電話、発信できる先は1つだけ、受信できるのは、あらかじめ登録した相手10だけ、というものなのだそうです。
便利な世の中になったというか、こんなものを子供に持たせなくては安心できない嫌な世の中になったというべきか。
もっとも、啓樹は自分専用の携帯電話ができてご満悦の様子でありました。
啓樹、iPhoneでなくてもいいのか?