2013
03.22

2013年3月22日 このところの習慣

らかす日誌

このところ、ほぼ毎日映画を1本ずつ見ている。アカデミー賞受賞作である。
一昨日は

トラフィック

を見た。スティーヴン・ソダーバーグ監督、マイケル・ダグラス、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演で、2000年の助演男優賞、監督賞、脚色賞、編集賞を得た。同時にベルリン国際映画祭では銀熊賞(男優賞)にも輝いている。

米国とメキシコの国境を挟んだ麻薬戦争の話である。
メキシコには、政府の高官が絡んだ組織と、民間の組織が並び立つ。官製組織が民間組織をつぶして利益の独占を企むのが話の筋だ。官製組織は官である強みを生かし、米国政府とも連携して着々とコマを進める。
そうはさせじと、民間組織は、米国当局が手中にした証人の暗殺を試みる。この証人に生きていられては、民間組織の麻薬を一手に売りさばいていた米国のディーラーが有罪となり、販売網が壊滅する。
だが、民間組織による暗殺は暗礁に乗り上げる。その時、夫が麻薬ディーラーとは知らなかった妻が、一つの決心をする。証人を殺せ……。
一方、米国内では、麻薬に絡む犯罪人には重い罰を科してきた判事が、政府の麻薬撲滅対策組織の長に任じられる。彼は、これこそ己のライフ・ワークと仕事に邁進する。だが、彼には重い荷物があった。愛する高校生の娘が麻薬の常習者だったのだ。家庭を顧みずに仕事に没頭すればするほど、娘は麻薬の深みにはなまっていく。
そしてもう一人、メキシコで麻薬撲滅に取り組む警察官がいる。彼は、政府の高官が官製麻薬組織のボスと知りつつ、その配下となって民間組織の壊滅に取り組む。

ま、こうした複雑な話なのである。2時間28分。

なるほど。米国って、やっぱり麻薬天国なのね。しかも、麻薬組織って、一筋縄ではいかないよねえ、という現実を突きつける重い映画なのだが、ラストが拍子抜け
何と、物欲も名誉欲もなにもないメキシコの一警察官が、とりあえずメキシコ側の麻薬組織を2つともつぶしてしまう。彼が、その代償として米国に求める報酬は、メキシコの子供たちが夜も野球ができる野球場だけ。

「メキシコの子供たちに、夜も野球を楽しませたい。照明付きの野球場をくれ」

そんな欲のない人間なんて……。

米国側では、体を張って麻薬組織と対決していた元判事さんが、自分が仕事をしすぎるから愛しい娘が麻薬に走ると後悔して仕事をやめちゃう。仕事より家族愛。
なんかなあ、最後に救いがなくちゃ映画じゃない、なんて約束事を見せつけられているようで、花白むのでありました。

1週間ほど前から、見た映画を採点するようにした。そのため、4種類のシールを買ってきた。金、銀、赤、青、である。これを、見終えた映画のディスクを収納するホルダーに貼る。最高賞は金、惜しいですねが銀。まずまずの仕上がりが赤。一度見れば十分でしょうが青。
トラフィックは、ラストのつまらなさが原因で銀。

 

明日、瑛汰、璃子、それに2人の母親である次女が来る。浅草まで出て電車で来るそうで、私が足利市駅まで迎えに行く。
今日になって、次女が体調を壊したらしい。子供が2人いたら、安静にするのも難しい。我が家に来て安静にするしかない。しかし、電車で来れるのか?

「俺が迎えに行ってもいいぞ」

と電話をしたが、たいしたことはないから電車で来るそうである。意地を張っているのでなければいいが。

瑛汰は、

「えーっ、23日に行って26日に帰ってくるんじゃ短すぎるよ」

とご不満らしい。
璃子は、桐生で見に行くドラえもんの映画を心から楽しみにしているらしい。

さて、どのようなドタバタ劇が展開されるか。

そうそう、ドリルが好きな瑛汰のために、Z会(実力増進会。大学受験で、私はここの通信添削に大変お世話になった)の問題集を買ってある。
1年生の復習。さて、幼稚園を卒業したばかりの瑛汰にできるかどうか。公文の学習塾に通っているので大丈夫とは思うが……。

私は、教育ボスでもあるのである。