2013
05.04

2013年5月4日 ゴールデン・ウィーク

らかす日誌

もすでに折り返し点を過ぎ、最終コーナーにさしかかった。皆様、いかがお楽しみであろうか。

私の方は、ゴールデン・ウィークといいながら、何処にも出かけるわけではなく、いつも通り自宅で過ごす日々である。
いや、そういえば、一度だけ出かけた。

4月30日、野暮用で東京に行かねばならず、それではと29日に妻女殿共々横浜に戻った。離れて4年。すでに我が家というより、

瑛汰と璃子の家

と化した我が住まいに久々に戻ったのである。

行けば瑛汰と璃子が待つ。いつもながら、まず向かうのは書店。瑛汰の本、璃子の本、そして1冊だけ私の本(何と「中学数学の科学的勉強法」という!)を買ったら、1万3000円ほど取られた。連休中最大の支出であることはいうまでもない。

30日、野暮用を済ませて桐生に戻る。5月1日、2日は平日で仕事に出たが、まあ、連休の狭間とあって開店休業状態であった。おかげで沢山本を読めたが。

そうそう、1日はフラメンコのショーにご招待いただいた。野村裕子さんという先生が開いている教室の発表会なのだが、発表会なのに有料という、なかなかのものである。
2時間ほど楽しませていただいて、挙げ句、打ち上げにまで誘われ、ひたすら飲んで

 「でも、貴女、体は小さいのに、踊っていると大きく見えますね。何故だろうと思って目を懲らしていたんですが、よくわからん。わからないながらもいくつか気がついたことがあって、一つは体の動きがいつも弧を描いていることなんです。手を伸ばすにしても、体をひねるにしても、直線的に動くのではなく、円弧を描いているように見える。それが大きく見せるんですかねえ」

などと酔っぱらいの戯言をくっちゃべった。先生もお困りになったのではないか。

昨日は桐生・いとや通りのお祭り。桐生の元有力者O氏が主催し、5月と11月、年に2回ずつ開く。

「行かないの?」

と妻女殿が声をかけてきたのは、昨日午前11時20分頃であった。
行く? 何処へ? と考えはじめてすぐ、

「いけない、祭りじゃないか!」

と思い出した。朝から中学数学の問題を解き進み、すっかり忘れていた。行かないでは、O氏との中にひびが入りかねない。
慌てて駆けつけた。一巡り、二巡りし、昼食にラーメン。もう少し何か食べようかと思ったが、まあ、祭りの屋台で売られているものに私の食欲を刺激するものはない。
見切りをつけて帰宅し、バナナを1本。全くのダイエット食であった。
食べて数学、終えてギター。
夜はO氏に誘われ、O氏宅で酒。飲み会が続く。

そういえば、連休に入る前、四日市の啓樹が電話を寄越した。

「あのさあ、ボスはずるい

ずるい? 何が?

「だってさあ、ボスは瑛汰のところにはよく行くのに、啓樹のところにはちっとも来ない」

なるほど、現実としてそうなっているのは否定できない。

「そうだな、それは悪かった。よし、ボスは啓樹のところに行くよ。いつがいい?」

啓樹の運動会に合わせて行こうかと提案した。しかし、運動会の翌日が空手の稽古だそうで、

「その日だと、ボスといっぱい遊べない」

いまは、啓樹を連れて釣りに行こうかと考えている。四日市で啓樹を拾い、2人で鳥羽へ。釣り宿に一泊して釣りを楽しみ、海の珍味に舌を喜ばせる。釣り道具は私が用意する。どうだ、このプラン?

「いいね!」

だが、懸念もある。5月というのは、魚が余り釣れない時期である。それに、6月に入ってしまうと梅雨が始まり、雨にたたられる恐れが出る。
さて、どうしよう。目下思案中である。

明日は長男が来る。夫婦で来るのかと思ったら、学生時代の友人と、だという。到着が明日の夕刻。6日は朝7時に出立するのだとか。

「友だちとゴルフに行くのよ」

ということは、宿代をけちっての来桐か。

「なんだ、それは! そもそも、俺はゴルフなんか大嫌いだ。けしからん!」

といいながら、でも、男が大量に来れば、大量に酒を飲むのだろうな、とビールやウイスキーを買いだめにいった私であった。こういうのを親ばかというのだろう。

ギターは、Stairway to Heavenのブラッシングで苦労している。
ブラッシングとは弦に軽く触った状態でかき鳴らし、ザッというノイズを出す奏法である。左手の人差し指ですべての弦を押さえるハイポジションのコードなら、押さえている指をわずかに浮かせればいい。しかし、何処も押さえない開放弦が混じったコードだと、わざわざすべての弦に触れる必要がある。しかも、この曲ではその直後にコードが変わるから、極めて難しい。ピックを持つ右手で弦に触るやりかたもあるのだが、6本の弦すべてとなると、なかなかできないのである。

さて、どうしたらうまくいくか。
ま、ステージに立つわけでもなし、じっくりと攻略法を見つければいいのであるが……。
これも人生の楽しみの一つと割り切って、明日もギターを抱く。