2014
10.24

2014年10月24日 ビートルズ

らかす日誌

いやはや。
趣味のひとつに

読書

を挙げることに躊躇しない私は、躊躇しない分だけ様々な本を読んでいると自負している。

例えば、今日は我が妻女殿の定期検診日で前橋まで行った。前橋日赤で妻女殿を落とすと、診察が終わるまでの2時間ほどは私の自由時間だ。
いつものようにけやきウォークまで車を走らせ、紀伊國屋書店で本の買い出しである。その結果、大きな袋2つ分も本を買ってしまった。

・大人の科学マガジン Vol.32 電子ブロックmini

・大人の科学マガジン Vol.27 テクノ工作セット+8ビットマイコン+光残像キット

まあ、これは四日市の啓樹用である。
啓樹は、とにかく工作が大好きで、これまで大人の科学マガジンを数冊買い与えた。「自動手書きマシン オートマ・テ」「Vツイン蒸気エンジン」「ロボット掃除機」などである。
作って作って、作るのがすっかり楽しくなった啓樹は、先日四日市を訪ねたときも、大人の科学マガジンを欲しがった。一緒に名古屋まで出たが、欲しかったのは電子ブロックで、名古屋駅の高島屋に入っている書店で探したがなかった。

それが、今日前橋で見つかった。これは買わねばなるまいと手に取ると、隣にテクノ工作セットもあった、という次第である。

・駿台受験シリーズ 分野別受験数学の理論 関数

高校数学の勉強に移って、因数分解や不等式、二次方程式などと駒を進めているが、先をパラパラとめくったら三角関数の項があった。

「そういえばあったな、三角関数」

という程度の思い出しかないいまの私は、

「できるか?」

という不安に駆られた。いま使っているZ会のテキストがかなり易しく、この程度の解説で本当に理解できるだろうか? と詳しく解説してある本を探したのである。で、これを選んだ。

・本当の算数力

先週末、横浜で瑛汰に算数を教えた。まだ小学2年生の瑛汰が、割合についての文章題を公文の塾で突きつけられ、立ち往生していたのである。例えば

ミカンがいくつかあります。お兄ちゃんが3分の1食べました。弟は残ったミカンの5分の2を食べました。すると6個残りました。ミカンは最初何個あったのでしょう。

残ったのは3分の2の5分の3だから、全体から見ると15分の6。それが6個なのだから全体は15個、といまの私なら自然に計算できる。が、だ。小学2年生の瑛汰にどう教えるか?
マス目を作って教えてみた。10円玉を使って理解させようとした。しかし、どうやっても瑛汰に伝わっているとは思えない。
そりゃあ、公文式で足し算、引き算、かけ算、割り算、分数、小数と、算数の基礎になる計算力だけは磨いてきたが、割合に関する概念はまだ瑛汰の頭の中では出来上がっていない。そんな瑛汰にどう教えたらいい?

と考えた結果買ったのがこの本だ。他の参考書も見てみたが、どうにもピンと来なかったからである。さて、この本に目を通したら瑛汰に教えることができるか? 読んでみるしかあるまい。

・中学入試レベル 大人の算数トレーニング

これ、ついでに買っちゃった。

・スペース・マシン

SFである。普段はあまり読まない分野だが、「名著復活 入手困難だった名作をお届けします」という帯の言葉に惹かれた。

・日時計

これも同じ名著復活組。探偵小説だ。

・モサド・ファイル

イスラエルのスパイの話。著者はマイケル・バー=ゾーハー。「エニグマ奇襲作戦」「真冬に来たスパイ」などが記憶に残っている。エスピオナージュ(スパイもの)好きの私としては見逃せない。

・なぜ時代劇は滅びるのか

あちこちの新聞書評欄で取り上げられていて気になっていた本。

・ギターがうまくなる人の練習法
・SIMON & GARFUNKEL BEST SONGS

どちらも、趣味のギター関連。

そのほか、今週Amazonから2冊届いた。 

・地方消滅 

桐生に住んでいなければ、絶対に手に取らない本である。 

・生き抜くための整体 

これもどこかの新聞で見た本。体と心を緩めて楽に生きられるようになる本だそうだ。 

まあ、この乱読ぶり。これに、まだ積ん読状態の 

・xはたの(も)しい 
・日曜日の住居学 
・ここがおかしい 日本人の栄養の常識 

などを並べると、私は人様からどう見られるのだろう……? 


そんな私がいま、先が読みたくて仕方がない本がある。 

・僕はビートルズ 

かわぐちかいじの漫画である。講談社文庫で4まで出た。1、2が書店に並んでいるときに購入、しばらく放っておき、3、4が書店に並んでから読み始めた。始めると、とにかく先が読みたくてどうしようもなくなり、すぐに3、4を買いに行った。現在は11月15日に出るという5、6をAmazonで予約中である。 

日本に、ビートルズのコピーバンドがあった。演奏もヴォーカルも素晴らしいバンドで「ファブ・フォー」という。が、ジョン役がバンドを離れようとする。そのいざこざの最中、どういう訳か4人は、突然タイムワープする。それも、ビートルズがデビューする1年前、1961年の日本へ飛んじゃうのだ。 

飛んでいった先で、ポール役とジョージ役は一緒だった。2人はバンド活動を始める。それも、1961年秋には世界の何処を探しても存在するはずのないビートルズの曲でデビューするのである。2人だから、まず2人だけの演奏をテープに採り、それを再生しながらジョンのギターとリンゴのドラムを、この2人で演奏し、出来上がったレコードは4人で演奏しているように聞こえるのだ。ステージでは絶対に演奏できないから、プロフィールはすべて秘密のバンドである。

やがて、リンゴ役が見つかり(ストリッパーのヒモになっている)、工事現場で働いていたジョン役もバンドに復帰、4人になった「ファブ・フォー」は本格的な活動を始め、4人が選んだビートルズの最高傑作曲を集めたレコードで世界にデビューしちゃうのだ。

その時、リバプールのパブでは、本物のジョン・レノンが

「こんな曲をやられたら、俺たちのやることがなくなるじゃないか!」

とうなだれながら酒を飲んでいるのである。

さて、日本人4人の快挙(暴挙?)は、歴史からビートルズを消してしまうのか。それとも……?

てな転回で、この先は私も読んでいないから書きようがない。

面白くて楽しくて、読み出したら止まらなかった。それどころか、自分たちとビートルズと音楽を考え続ける4人に、時には涙を誘われもする。いやはや、大変な漫画が現れたものである。

Amazonで探したら、元は10巻本らしい。ということは、講談社文庫も10巻まで出るのか。それとも10巻分が6巻に納められているのか。

とにかく、11月15日が待ち遠しくて仕方がない私である。