2018
08.26

2018年8月26日 晩夏

らかす日誌

夏が、最後の抵抗を示している。

「これだけ暴れまくったんだ。気温も上げたし、台風もたくさん送り込んでやった。今年の俺みたいに活躍した夏も少なかろう。このまま消えてなるものか」

というところか。
今日、桐生の最高気温は38.1℃。暑い! 相当な最後っぺぶりである。

が、いかんせん山は越えた。明日の最高気温予想は33℃。火曜日以降はもっと下がるといわれている。晩夏である。

「大嫌いな夏よ、さっさと棺桶に入っちまえ!」

夏のはじまりから続けているののしりを、今日も繰り返した私であった。

暑いせいか、たしいたニュースがない。身の回りでいえば、暑いのでエアコンの効いた自宅に引きこもっているためである。

ああ、そうそう、金曜日は群馬大学が立ち上げた会社の打合会であった。夕方の会議はまあいいとして、午後6時過ぎからは会場を小料理屋に移して議論を続けた我々だったが、、おじさんばかりの会だというのに、呑むわ食うわは当たり前として、熱い議論が延々と続いたのには驚いた。
老兵は死なず。ただ消え去るのみ、といったのは確かマッカーサーだったが、この日集まったおじさんたちは全く死ぬ景色はなく、そればかりか議論の熱気からすると消え去る様子もない。

まだ老兵ではないということか。ひょっとしたらおじさんでもないのかも知れぬ。

For the young, and the young at heart!

気分は青春なのだろう。

家に引きこもる私は、このところずっと立体図形の問題を解き続けている。瑛汰を指導するためである。テキストは「必ず解きたい算数の100問」(東京出版)。2018年版から始め、2017年版をこなして現在は2015年版に取り組んでいる。

立体図形を苦手にする子は多いといわれる。瑛汰もどうやらその一人のようで、ために、瑛汰に集中講義をしようというのが私の意図である。
それは賞賛すべきことなのだが、子どもには理解しにくい立体図形が、大人になれば自然に理解でいるというようには世の中は出来ていない。子どもに難しければ、大人になっても、私のように69歳になっても、やっぱり難しい。立方体や直方体、さらには三角錐、四角錐を切断し、表面積を求め、体積を計算する。かと思うと、容器に水とおもりを入れ、水面の上昇を計算する。

中には、どう計算しても答が合わない問題がある。何度やっても手元の計算と解答に示されている数字が大きく食い違う。

「これ、テキストの誤植ではないか?」

と何度も見直して、

「あ、違った立体の体積を出していた」

なんてこともある。早とちりで、問題には「三角錐ABCD」と書いてあるのに、私が勝手に「三角錐ABCE」を計算していたのである。
どうやら私は早とちりの名人のようで、問題をきちんと読まずに解きにかかることが多い。瑛汰も私の血を引く者。塾のテストでも、どう見ても早とちりとした思えない間違いをしでかしてくる。

「瑛汰、ちゃんと問題を読んでいたら、80点取れたはずだろう?」

と何度注意したことか。それも私から引いた血ゆえの間違いであれば、ひょっとしたら私が謝罪すべきなのかも知れないが。

それはそうと、9月の始めに会津若松に行くことになった。大河ドラマ「八重の桜」を見て以来の願望がやっと実現する。同行は、あのO氏である。

「八重の桜」は前半が良かった。世のため人のため良かれと思って努力することが、歴史の大波にもまれると、何故か賊軍の汚名を着ることになる。プラス価値として語られることがほとんどの明治維新にこんな反面があったのか、と蒙を啓かれた思いがしたドラマであった。ために、一度は会津っぽの町で酒を飲んでみたいと思い続けていたのである。

あ、ついでに書くと、「八重の桜」の後半、つまり明治維新以降は凡庸なホームドラマに堕した。緊張感に溢れ、歴史の恐ろしさを描き出したのは会津・鶴ヶ場が落城するまでの前半であった。

で、会津に行くといっても、特に予定はない。居酒屋とホテルはO氏が予約してくれたそうだ。さて、昼間は何をしようか?
そのうち、ネットで調べてみるかと思っている私であった。