2019
08.24

日韓関係はこれからどうなるのだろう? どちらがどの程度の責任があるのだろう?

らかす日誌

いやはや、すぐ隣の国だというのに、韓国との関係がきな臭い。困ったことである。なんでこんなになちゃったんだろう?

国と国との付き合いなんて私の暮らしの範疇をはるかの越える。これはもう政府が事に当たるしかないわけで、私なんぞがやきもきしても屁の突っ張りにもならない。だから遠く桐生の地から眺めながら、ときおり新聞で展開を見たりしているだけなのだが、どうにも気分が落ち着かない。なんでこんなになっちゃったんだろう、以上のことを考えるよすががないからだ。

国同士であれ、仲が悪くなるには悪くなる理由がある。あちこちのメディアで様々なことが書かれ、できるだけ公平・公正にものを見たいと思っている私もやはり日本人だから、言い分は日本の方が通っているように思う。
半導体材料の輸出管理では、韓国は

「けしからん!」

と怒り、日本は

「いえ、これには理由があるのです」

と言うだけで中身を説明しようとしない。どこかのメディアは、日本から輸出されている半導体材料は軍需物資の材料にもなり、韓国を通過して望ましくない国に再輸出されている、などと解説していたが、日本政府が何もいわないので真偽の程は明らかではない。しかし、これまで信頼できる友好国として輸出手続きを簡素化していたのを止めるのだから、なにかそれなりの理由があると考えるのが普通だろう。あちこちで言われている徴用工問題への報復と言うだけでは、日米韓の関係を考えればあり得ないことではないか。

その徴用工問題、慰安婦問題など日韓の間で問題になっていることについても、韓国のやり方はあまりと言えばあまりである。政府同士で約束したことを、政権が変わったとはいえ平気で覆す韓国の神経は理解できない。もしあれが不平等な協定や合意であったというのなら、外交の場で主張し、見直しにこぎ着けるのが国際的なルールだろう。江戸幕府が結んだ不平等条約の改定に明治政府が力を注いだ歴史を持つ日本から見ればそう見える。

だが、韓国はそうは思わないらしい。国際的な場で自らの主張を繰り返せば、いつかは日本が

「ごめんなさい」

と言うものと信じているのだろうか? GSOMIAの破棄は、あのアメリカまでが韓国の決定に不快感を表しているというのに。

さて、日本と韓国の言い分、どちらが正しいのだろう? だれか客観的な立場でそのあたりを分析してくれないか?
と考えていて、ふと思いついた。ヨーロッパの国際関係学者でできるだけ公正な人に、どこかのメディアがインタビューしてくれないか?

問題を客観的に見るには、距離が必要である。つまり、所詮他人事、という立場にいない限り、公平・公正な目で裁くことは出来ない。だから、日本、韓国の当事者だけでなく、両国の学者もこの役割は不適である。近すぎて、どちらかの立場に知らず知らずに身を寄せてしまう。アメリカも、この問題では近い位置にある。日米韓の関係はアメリカのアジア戦略と深く関わるからである。

その点、ヨーロッパから見れば日韓の仲違いは遠いファー・イーストでの出来事である。どうなろうと、直接自分のところまで影響が及ぶ危険は少ない。
そういうヨーロッパに住む国際関係学者。誰かやってくれ!

にしても、だ。日本人の私に戻ると、韓国、本当にどうしちゃったんだろう? 北朝鮮と接し、北朝鮮の後ろに中国がある地政学的な位置からして、これまでの安全は日米と手を携えて守ることにしていたはずである。今回のGSOMIA破棄は日本との関係をさらに悪くするだけでなく、悪くすればアメリカとの関係も壊しかねない。アメリカにはアメリカの都合があるから、すぐに米韓関係にひびが入ることはなかろうが、韓国がいまの姿勢を続ける限り、その危険はゼロではない。その時韓国は、どうやって国土を守る? 朝鮮戦争では北朝鮮に国土深く攻め込まれ、危うく海に追い落とされかかった韓国である。その時は米軍に救われた。その歴史を忘れたのかな?

米韓の仲がおかしくなれば、韓国は中国を頼るのだろうか。とすると、中国、韓国、北朝鮮の連合戦線ができる。中国、北朝鮮の最近の動きを見れば、それはとんでもなく怖い。皆様はいかがお考えになりますか?

難しい国際関係の話は、やっぱり書くのが難しい。駄文を読ませてしまって申し訳ない。あ、駄文はいつものことではあるが。

甲子園が準々決勝のころから秋の香りが濃くなった。例年にない早い秋の訪れを喜んでいたが、なーに、夏も踏ん張っている。今日は結構暑かった。
しかし、1週間先までの予報を見ると、酷暑もそろそろ山を越えたらしい。一時足止めされた今年の秋は、だが足早にこちらに向かっているようだ。

読書の秋(だとすると、私は1年中「秋」を生きている)、食欲の秋(お嬢様、お気をつけ遊ばせ)、スポーツの秋(高齢者には余り縁がないが)。

あなたは灯火親しむ候を楽しまれるか、天高く馬肥ゆる季節を満喫されるか。
いずれにしても、1年で一番いい季節が目前である。