2019
11.24

文在寅さんは大丈夫かしら、と心配になる私である。

らかす日誌

韓国大統領の文在寅さんが政治的に大きなミスを犯した。いうまでもなく、GSOMIAの問題である。韓国の輸出管理が緩いと、日本が軍事転用が可能な3つの輸出品目について貿易での最恵国待遇を取り消したことに反発、GSOMIA破棄を打ち出したが、期限ギリギリになって破棄を取り消した。

GSOMIAは軍事情報包括保護協定、という。いくつかの国で、秘密にすべき軍情報を共有する、という約束である。日本と韓国は北朝鮮というおかしな国のすぐ近くにある。だから、北朝鮮の暴発を抑えるために軍事情報をお互いに融通しましょう、というのである。

それを一方的に破棄する。おいおい、輸出管理の問題と国防の問題を同じ土俵で取り扱うのかよ。それってちょっと変じゃない?
と思ったのは、私を含めた日本の多くの国民だけではなかったらしい。
韓国では軍首脳が示した強い懸念を押し切って、文在寅が破棄方針を打ち出したと新聞にあった。そうか、やっぱり国防の第一線に責任を負う人物はそういう判断をしていたのか。
韓国のメディアも文在寅に厳しい論調をとっていたらしい。朝鮮日報は文在寅大統領のGSOMIA破棄を、将棋などで負けを決めた一手を表す「敗着」と表現したという。

しかし、である。私のような国籍が違う政治の素人が考えても、

「そんな手ってありかよ。あんた、これから再び事大主義に戻り、中国を頼ろうってか?」

と思うような一手を、なんで大統領ともあろう者が打ってしまったのか?メディアも軍部も敵に回してまで打たねばいけない手だったのか? どこに味方、支持者を見いだそうとしたのか?
と考えていくと、文在寅、やっぱりよく分からない人物である。若い頃から持ち続けているイデオロギーに従って無血革命でも目指そうとしたのか? だが、世論を敵に回して強行した法務大臣人事に続く政治的大敗北。アメリカには叱り飛ばされ、北朝鮮からはこのところ無視され続けいている。政治的には、決して有能ではないようだ。文在寅政権は早くもレイムダック期間に突入してしまうのかも知れない。どこに行く、文在寅政権? どうなる、韓国? よそ事ながらやや心配になる。
これで日韓関係は正常化の方向に動くんだろうけどね。貿易の最恵国待遇も、韓国が輸出管理を厳格にすれば復活するのではないかな?

昨夜は桐生えびす講の直来。直来(なおらい)とは聞き慣れない言葉だが、私に言わせれば打ち上げ。2日間大変だったから、酒でも飲んで疲れを癒やしましょう、という集まりである。30人ほどが集まった。
本日は頼まれ原稿の手直し程度で、割と暇。が、明日は東京に出かけて酒を飲む。多分、東京泊。27日は午後3時から延々と続くであろう会議だから酒になる。29日は桐生で公的な大宴会の予定。そうか、今週は3度も酒を飲むのか。
かつては毎日宴会をやってもけろりとしていた私だが、さすがにこの年齢になると宴会続きは疲れる。今週は1日おきなのが救いである。いや、ちょっとばかり辛いか。
身体を大事にしなければ。

師走が目前である。