2021
10.20

HDD救出作戦が終了しました。

らかす日誌

皆様にご心配をおかけした(俺は心配などしておらぬ、というかたもきっとおいででしょうが、まあ、ここは常套句としてお見逃しを)外付けHDD救出大作戦が昨日をもって終了したことを、まずもって報告する。

かなりの日数を要したが、作戦の目的はおおむね達成された。救出が叶わなかったDVDファイルは2本のみ。音源であるflacファイルは傷だらけの4テラHDDからコピーすることを断念、NASからのコピーに切り換えたため、何とかなった。
ただ、The Rolling Stonesのファイルだけは途中でコピーが止まった。ひょっとしたらNASに置いてるファイルも壊れているのかも知れない。これは後日、私が供給元になっているため、私と全く同じファイルを持つ知人の元に出かけ、そちらからコピーしてNAS、新しいバックアップファイルに加えることとする。
HDDの不調から思わぬ傷を発見したようだ。悲しんでいいのか、喜ぶべきなのか。まあ、これだけやきもきして時間を費やしたのだから、悲しみの方が多いはずではある。
いずれにしても、まずは一段落した。

何度も同じ被害に遭いながら、HDDに保存するファイルの保護について、やっぱり手抜きをしていたことが明らかなったのが今回の教訓である。
この教訓を活かすべく、一方で救出大作戦を勧めながら、他方で明日への備えを整えた。これも、今回の事故がなければ手をつけなかったことである。

まず、壊れた4テラHDDの代替機を買ったことはすでにご報告したが、その後も

・WD デスクトップHDD 8TB USB3.0 WD Elements Desktop

これまで4テラのHDDを2台使ってデータストレージとしていて今回の騒動となった。ために、この8テラのファイルのバックアップをこれで取るためである。

・ロジテック エラースキップ機能搭載 SATAIII・10TB対応 2BAY スタンド型デュプリケーター

パソコンを介することなく、HDDからHDDへのコピーを取る装置である。エラースキップ機能があるので壊れていないファイルを救出出来る。

・Western Digital ウエスタンデジタル 内蔵 HDD 4TB WD Red NAS RAID 3.5インチ WD40EFAX-EC

我が家のNASも使い始めてもはや5、6年になる。耐久性に定評があるWDのRED、3テラを入れてあるが、そろそろ交替させる時期かも知れぬ。どうせ交替させるのなら容量を増やそうという狙いである。

Amazonでボタンを押す度、

「ああ、また1万円札に羽が生えて飛んでいく!」

と年金暮らしの財布の中身とにらめっこをし、身をキラッれる思いに苛まれたが、やむを得ない。このデジタル万能の世の中を乗り切っていくためには避けては通れない支出だと割り切った。

と計画を立てて金をばらまいたのだが、すべての機材が手元に届いて一つ不安になった。先に書いたNASのHDDの交換である。

我が家のNASはQNQP119Pという機種である。市場で評価が高いのでこれにしたのだが、導入当初泣かされたことがある。設定が何とも難しいのだ。取説を見てもよく分からない。かといって、当時はまだ日本に代理店はなく、メーカーに聞くとなると、確か台湾まで国際電話を掛けねばならない。当時は朝日新聞の支局長だったから電話は使い放題なのだが、台湾まで問い合わせるとなると、使用言語は英語である。私の英語力はほぼゼロに近く、設定の仕方を問い合わせる力もなければ、相手の答を正確に理解する能力なんてからっきしである。大卒を名乗るのが恥ずかしくなるほどの会話力しかない。

ために、知人に頼り、何とか稼働にこぎ着けたのがいまのNASなのだ。NASを操作するプログラムはどうやら中に入れたHDDに書き込まれるらしい。とすれば、いまNASに入っている3テラのHDDをまるっきりコピー出来ればこれほど嬉しいことはない。

そこで期待したのがデュプリケーターである。すべてのデータをまるごとコピーすると言うから、操作プログラムもコピーしてくれるはずである。そんな計算もあってのデュプリケーター購入であった。

ところが、なのだ。このデュプリケーターを私に紹介してくださったスキューエンジェルのお一人から、不安なメールをいただいたのである。

「3テラ→4テラのコピーでは4テラのHDDも3テラとしてしか認識されないかも知れない」

ふむ、それは困る。いまの3テラには、すでに2テラほどの音楽データが入っている。今後も増えることが予想され、であればHDDを4テラに入れ換えた方がいい、と考えての4テラなのだ。それが3テラとしてしか使えないのだとしたら、当初の目的から外れてしまう!

4テラを4テラのまま使う方法はないのか? QNAP のHDD換装法をネットで探ってみた。
まずQNAPに外付けHDDをUSB接続する。そしてブラウザからQNAPにアクセスし、この外付けHDDにファイルをコピーする。何でも、2.5テラで3日ほどかかるらしい。
こうして、ファイルをすべて受け継いだ新しいHDDをQNAPに入れる。それまでできたら、再びブラウザのQNAPのページで操作アプリをダウンロード、インストールするとあった。
何でも10分程度で出来ることらしい。でも、私に出来るか? かなり不安である。

そこで、デュプリケーターの取説を読んでみた。それによると、古いHDDと新しいHDDを差し込んでコピーするのだが、新しいHDDは古い方より容量が大きくなければ駄目だとある。
ということは、3テラのHDDをコピーするには4テラが必要ってこと?
ということは、コピーし終われば、4テラは4テラとして使えるってこと?

それを確かめたくてメーカーに問い合わせたのだが、電話殺到中でつながりません、と拒絶された。明日再チャレンジするつもりだが、いずれにしても、近いうちにこれを試してみようと思う。
まあ、4テラが3テラとしてしか使えなくても、少なくともHDDは新しくなるわけだから突然のクラッシュの危険は少なくなるはずだ。そして、4テラが3テラとしてしか使えないことが分かれば、いやいやながらQNAPに外付けHDDをつないでやればいいのである。このデュプリケーターにHDDを挿せば外付けHDDとして使えるというから、この場合も役に立つわけである。

おおむね道が見えてきた。あとは、気合いを入れて実行に移さねばならない。
成果をお待ちあれ!