2021
11.30

冬がやって来ました。

らかす日誌

今朝、駐車場に止めてある愛車のフロントグラスが氷で覆われていた。屋根無しの駐車場では、これから春までの間、この氷に悩むことになる。車を動かす前に、この氷を融かさないと前が見えないからだ。
今朝は9時を過ぎると氷が水に変わり、ワイパーを動かせば視界が確保された。しかし、日が出ても気温が上がらず、融雪のためのお湯が必要な季節が目前だ。
冬、到来である。

コロナウイルスに、新しく変異したオミクロン株が誕生した。オミクロンとはギリシャ文字の15番目で、13番目に発生した変異株に13、14番目の文字を飛ばしたのは13番目が「ニュー」と発音し、英語の「new」と紛らわしいから飛ばした。14番目の「クサイ」はは英語で「xi」と書き、中国の習近平国家主席の名字も英語表記では「xi」。いくら何でも「習近平株」と名付けるのはいかがなものか、ということで飛ばされたのだそうだ。
そりゃあそうだ。そうでなくても、中国で発生したコロナウイルスは、自然発生か、それとも中国の軍事研究機関が軍事目的で開発したものが漏れたのか、で論争があった。その変異株を「習近平株」と呼んだのでは、

「やっぱり中国の陰謀だったか」

と騒ぎになりかねない。中国、習近平国家主席は溶鉱炉の鉄のように真っ赤になって興るだろう。オミクロン株は、暗い話ばかりのコロナウイルスに久々の笑いをもたらした命名であった。ま、ブラック・ジョークではあるが。

このオミクロン株、感染力が極めて強いというである。何でも、ワクチン効果も激減するのだとか。これを受けて岸田内閣はいち早く外国人の入国を制限した。決断できない男といわれてきた岸田氏だが、案外そうではないのかも知れないと期待を抱かせる処置である。この勢いで安倍・菅から自立し、財務省の文書改竄問題、桜を見る会疑惑などにメスを入れるようになれば、期待はもっと膨らむのだが、さて、やってくれるかな?

このところの内閣とコロナの関係を思い出すと、安倍内閣の象徴はアベノマスクだろう。菅内閣はGo Toキャンペーンか。いずれもコロナウイルス対策としては全く効果がないか、逆に感染拡大を促進した政策であった。
それに比べれば、岸田内閣は遙かにましである。あまり期待されずに誕生した内閣だが、もっと大化けしてもらいたいものである。

ところで、コロナウイルスに関連して、大きな疑問がある。
韓国、ドイツ、フランスなど多くの国で、いまだに新規感染者数が増え続けている。人口が日本の半分程度の韓国は、このところ毎日3000人を越える患者が発生している。3分の2の人口のドイでは昨日、5万人を越える感染者が出た。
それなのに、である。このところ日本の感染者数は昨日、76人。第6波への警戒は続いているが、しかし、この感染者数の差はいったい何故なのだろう?
日本だけが飛び抜けてワクチン摂取率が高いわけでもない。空気を読むのがうまい、というか、大勢順応型の国民性のためだろうが、確かにマスク装着率は高いらしいが、マスクだけでそんなに予防できるのか? そうなら、国内にマスクが潤沢に行き渡った後はコロナ感染者は激減していたはずである。日本に感染者数、死者数からは、コロナで死ぬ人は死に、コロナに打ち勝った人だけが生き残って自然に耐性が付いたとも思えない。

いったい、日本の感染者急減はなにゆえに起きているのか?
どう考えても分からない。まあ、素人だから、分からないのが普通ではあるが。

だから、こんな疑問にこそ、専門家は答えて欲しいと思うのだが、朝日新聞、NHK のニュースを見ている限りでは、知りたいことが一向に出て来ない。専門家もメディアも、いったい何をやってるの?
ひょっとしたら

「いま、感染者が急減している原因を公表したら、国民の警戒心が緩みかねない」

とでも心配しているのか。だが、感染者急減の原因が科学的に明瞭になれば、これから先の打つべき手も明瞭になるはずである。

「専門家も、何故減っているのか分からないんじゃないか?」

という見方もある。しかし、もうかれこれ2年近くコロナと付き合っているのである。それでは専門家の専門性が泣こうというものではないか。

明日から12月。先生も走り回る歳末である。さて、いまの感染状況は、先生に走り回ることを許していいのか? それとも

「第6波を防ぐため、走らないで下さい。年末年始の帰省も控えて」

と規制した方がいいのか。

感染急減の原因が解明できれば、そんな疑問に答を出すこともできると思うのだが、どうだろう?