2022
01.29

こんな講習が、いったい何の役に立つのだろう?

らかす日誌

ご報告がやや遅れたが、大学は法学部を卒業したためか順法精神に溢れる私は27日、法の求めるところに従って高齢者講習なるものを受講してきた。受講しての結論は表題の一言で済む。何かの役に立つとはまったく思えない、ムダの極みの3時間を過ごしてきただけだった。数年前に出来た法律による講習というが、金をふんだくるだけとしか思えない制度である。こんな意味のない法律を作るとは、最近の官僚たちは、それを成立させた国会議員たちは統治能力が劣化しているのに違いない。

高齢者講習と銘打っていても、運転免許の書き換えの際に受講した講習と何ら変わりがなかった。言語能力、論理能力に甚だしく欠けるとしか思えないおじさんの、

「おい、あんたそこで世間話を延々としているのか?」

と表現せざるを得ない退屈な話を延々と聞かされ、ビデオを見せられる3時間。

「交通事故を年代別に見ますと、75歳から事故率が徐々に増え出し、85歳以上になると急増します」

と簡便に言えばいいところを、あっちに行ったり、こっちに来たりして延々と数分もかけて話す。それに、会場を見回しても、85歳以上と見受けられる人は皆無。75歳を過ぎたのかなあ、という人がちらほら見える程度である。
あのねえ、話す時は相手の属性に気を配らなきゃあ。あ、そうか、あんたたちも死ななきゃいずれ85歳になるのだから、いまから心構えだけはしておけ、ということか?

「だからね、運転免許を返納して、そうするといまは自治体からいろんな補助がありまして、はい、これが群馬県の自治体別の制度ですが、桐生市はおりひめバスの無料乗車券を出します。はい、ただで乗れるんです。でもねえ、おりひめバスは1日に数本しか来ないし、これねえ、1年限りなんですよ。2年目からはお金を払わないとおりひめバスには乗れません。だからねえ、やっぱり元気で乗りたいですよねえ、車に」

この人、高齢者に免許を返納させたいのか、させたくないのか。

15分か20分あれば十分に話せる中身を、延々と1時間もやられる身になって欲しい。それが終わるとビデオ鑑賞。ああ、政府はこんなつまらない映像を作るのに我々の税金を使っているのだなあ。としか思えない、つまらない映像である。

免許更新時の講習との違いといえば、自動車学校のコースでの実技講習だけである。
ところが、なのだ。

「えー、コロナが蔓延している時期でもあり、車の中は密室になりますので、体調の悪い方、実技講習はコロナが怖いから受けたくないという方は実技は見学してかまいません。見学したい方は手を上げて下さい」

と、要約すればたったこれだけのことを2、3分もかけて講師はしゃべる。意味内容はそれなりに分かるから、私は勿論手を上げた。つまり、実技講習は受けなかった。こんな講師と一緒に車の乗るのはまっぴらごめんである。
受講者7人中4人が挙手したから、多数派はこんな講習には何の意味もないと割り切っているのだろう。だって、毎日運転してるんだもんね、みんな。この日も講習会場までは車を運転してきたんだもんね。いまさら練習コースを走ってみたところで何の役に立つ?

そもそも、こんなことをやって高齢者の事故を減らすことが出来るのか? 受講前の私と、受講後の私の運転は全く変わっていない。私が事故を起こす確率はこの講習では全く変わらないのである。

それにしても、私がぶんどられた5100円は何処に行くのだろう? 自動車教習所が会場だったから、この教習所にも行くのだろうなあ。きっとこの教習所にも定年を迎えたお巡りさんが天下っていて、その人件費ということか。

と書いてきて 高齢者講習というのは高齢者の事故を減らすのが目的ではなく、高齢者が引き起こした大きな事故が目立ったのを奇貨として、定年を迎えたお巡りさんの職場を開拓するのが狙いだったか、という結論に達した私であった。