2022
02.12

3回目のワクチン接種を促す手紙が来ました。

らかす日誌

新型コロナワクチンの2回目接種を受けて

「これでスーパーマンに変身する!」

と宣言したのは昨年7月のことである。残念ながら2回だけではスーパーマンには慣れなかったらしく、あれから8ヶ月。私にもやって来ました、3回目接種を受けよという手紙が。
それによると、予約の受付開始は2月10日。21日から接種が始まる、とある。さて、どうしよう?

私が知る限り、私の周りで3回目接種を終えた方が2人いる。1人は73歳の男性、いま1人は81歳の女性である。私の思案はこの2人から始まる。出たそうなのだ、1、2回目は出なかった副反応が。

男性は、

「いやー、丸1日だるくてね」

とおっしゃった。
女性は

「私は2日間調子が悪かったわよ」

聞けば、男性は1、2回目ともモデルナ製を選び、今回もモデルナだった。女性も今回はモデルナで、多分、1、2回目はファイザー製ではなかったか。いずれにせよ、お2人は副反応で伏せられた。

実は、私は3回目接種はしなくて済むのではないかと期待していた。いま猛威をふるっているのはオミクロン株である。コロナウイルスも自らの生存戦略に従って変異を繰り返し、人への感染力はより強く、人への毒性はより弱く、と変わって来た。ために感染しても重症化リスクは低く、いち早くオミクロン株に襲われて膨大な感染者が出続けている欧州では、様々な規制が解除されつつある。
それに、オミクロン株の感染拡大期はそろそろ終わりを迎えており、中国、ロシア、インドネシア、韓国など一部の国を除けば、すでに新規感染者数はピークアウトした。日本も新規感染者数はそろそろ頭打ちになっており、間もなく急坂を転げ落ちるように減るはずである。だから、

「私の3回目摂取時期までにオミクロンか株による感染が終息すれば、接種しなくても済むはずだ」

と楽観していたのである。
なのに、ピークは迎えたように見える日本だが、なかなかアウトしてくれない。まだか、まだか、と思っているうちに、3回目接種を促す手紙が届いてしまった。
そして、副反応が出てしまった知人がふたりもいる。どうしよう?

届いた書類を見た。集団接種会場ではすべてモデルナ製を使うとある。こいつは当初から評判が悪かったし、副反応が出た2人は今回モデルナ製を打ったのであったな。出た副反応は1日か2日で済んだだとはいえ、やはりできれば避けたい。私が寝込むのも困るが、最近体力の低下が目立つ妻女殿との老々2人暮らしである。副反応で私が寝込むようなことがあれば、我が家の機能は麻痺しかねないのである。
そういえば、ファイザーのワクチンが不足しているとかで、すでに始まった3回目接種はモデルナが主になるとはニュースで聞いた。そのため、何とか接種を避ける道はなかろうか、と思案して達したのが、上に述べた仮説であった。群馬県でも規制期間が延びた。その仮説も、どうやら通用しそうにない。さて、どうしよう?

そんな思いを抱えながら、やって来た手紙の封を切った。前回赴いた地場産業振興センターでの集団接種は、モデルナ製のワクチンを使うとある。ここで受けた1、2回目はファーザーだったのになあ、と思いつつ、ふと

「個別接種」

という言葉が目にとまった。指定保健医療機関で受ける接種のことである。そういえば1、2回目も町医者で接種していたなあ。でも、なかなかワクチンが回ってこないと聞いたので集団接種会場にいったのだが、そうか、今回も町医者でもやるのね。
目線を少し右に動かした。

「使用するワクチン」

とある。そしてその下を見ると

「ファイザー社」

えっ、お医者さんに行くと、ファイザーなの?
心は決まった。個別接種にする。私は腰痛のための整形外科医に通う他は、ほとんど医者にはかかっていない。しかし、数年に1買い訪れる内科医の診察券は持っている。あのお医者さんに行こう!

ひょっとしたら、ワクチンがこのお医者さんに回ってくるまでに時間がかかるかも知れないが、なーに、接種予約さえ入れておけば世の中への言い訳は立つ。遅れてくれれば、ひょっとしたらワクチンなど要らない安全な世になっている可能性もあるではないか。

というわけで、月曜日に予約を入れることにした。そう決めたら、群馬県の今日の新規感染者は403人。前日の半分である。東京もまだ水準は高いが、下がる傾向が見え始めた。やっぱり、ワクチンを打たなくて済むようになるかも……。