2022
02.18

白銀の世界が広がっていた。

らかす日誌

今朝の私は

「びっくりしたなあ、もう」

の一言で始まった。表現がやや古いことは、私の年齢に免じてお許し頂きたい。
目覚めて、新聞を取るため玄関のドアを開けた瞬間の言葉である。目の前に白銀の世界が広がっていたのだ。

予期せぬことだった。

「昨日の天気予報で雪が降るっていっていたっけ?」

これが次に思い浮かべた疑問である。確か石川県とか岐阜県とかにかなりの大雪が予想されるとは聞いた覚えがあるが、桐生にこれほどの積雪があるとは。

朝食を終え、ゴミ出しに出る際にはスノーシューズを引張りだして履いた。普通の靴では滑るかも知れない、と危惧したからだ。
若い頃なら滑って転んでもたいしたことはない。何しろ私は柔道2段である。受け身の取り方は体に染みついている。
ところが、である。柔道2段もこの歳になると体の動きにキレがなくなる。出さねばならない手、取らねばならない姿勢が、何故か頭からの指令に遅れる。いくら受け身が体に染みついていても、地面に転がるまでに必要な手を出し、必要な姿勢をとることが徐々に難しくなっている。地面にたたきつけられてから受け身の姿勢を取ってみたところで何の益もない。
ここは

転ばぬ先の杖

ならぬ

転ばぬ先のスノーシューズ

を選択するのが、

亀の甲より年の功

というものである。

生ゴミが入った袋を下げて雪道をソロリソロリと歩きながら考えた。

「よし、写真を撮ろう!」

なぜそう考えたかはいまだに不明である。いずれにしても、こうして撮ったのが以下の写真である。時間は朝の8時半頃か。

これは、雪にすっぽり覆われた我が愛車、5年落ちの中古で買い。間もなく9年目の車検を迎えるBMW320dである。

我が家の前を通る道も、雪化粧した。平日の8時半ともなれば出勤の車が多数通ったらしく、轍ができている。

私がパイプを楽しむ時に使うディレクターチェアである。プラスチックの屋根の下にあるのだが、今朝はこの状態だった。雨粒と違い、雪は軽いので風で運ばれたらしい。

「困ったな。これじゃあパイプを吸えるところがないじゃないか」

念の為にディレクターチェアの雪を払い落としてみた。すると、アーラ不思議、どこも濡れていないディレクターチェアが現れた。気温が低く、雪が解ける暇がなかったのだろう。
喜んで、ディレクターズチェアに腰を下ろしてパイプを楽しみ始めた。ただ、気温が低い分だけ、パイプによる喫煙は寒さに震えたが。

我が家の猫の額ほどの庭に立つ木々も、雪の花を身にまとっていた。

屋根付き駐車場から桐生市内を臨む。これはアングルが悪かった。桐生市内はずっと先の下の方にある。

と写真を撮り終えると、雪が止んだ。予報では雨に変わるはずだったが、何と10時頃になると日が差し始め、雪は見る見る融けていった。ために、

「今日こそはスタッドレスタイヤを試そう!」

と意気込んでいたのに、車を動かす頃には道路にはほとんど雪がなかった。私のスタッドレスタイヤは、まだ出番に恵まれていない。確か、このタイヤたちが冬場のBMWの足になって3冬目。ひょっとしたら、1度も効能を発揮せずに寿命を迎える運命なのだろうか?