02.28
2008年2月28日 BW800レポート・その5
0120-878-365
この電話がやっと通じた。今朝のことである。
「BW800をやっと買ったんだけどさ」
「ありがとうございます。それでお問い合わせの内容はどのようなものでしょうか?」
若そうな女性の声が聞こえてきた。ふむ、なかなか対応がよろしい。教育が行き届いている。これなら問題は解決してもらえそうだ。どうしても解けなかった謎をぶつけた。
「デジタルのBS2から、DRモードでハードディスクに録画した3時間15分の映画を、DVD-R DLにハイビジョン画質でダビングしようとしても、受け付けない。どうすればいいの?」
返答はあっけなかった。
「3時間を越えるものはダビングできなくなっております」
えっ、それっておかしいじゃない。
「だって、データ容量は12ギガを少し超えるくらいだよ。 DVD-R DLなら、ハイビジョンで録画した映画を、HEモードで3時間まで録画できるとある。これは30ギガを超えるデータを7.4ギガにまで圧縮するということだよね。私がダビングしたい映画のデータ容量はその3分の1程度なんだから、圧縮率からすればできないはずはないじゃないの。こんなの、簡単な算数じゃない」
挑発した。が、電話の向こうで答える女性は、あくまで冷静であった。
「お客様、何か誤解をなさっているようです。取扱説明書にあります通り、DVD-R DLには最大3時間までの録画しかできないのです」
この小娘が。君は小学校をちゃんと卒業したのか?
「だからさ、良く聞いてよね。それじゃあ計算が合わないでしょう。同じ圧縮率なら4分の1程度、つまり3ギガ程度になるはずだから、どう計算しても入るよね」
「お客様、この機械では圧縮率ではなく、最大録画時間で設計しております。元の映像のデータ量がどれほどであろうとも、ハイビジョン画質でDVD-R DLにダビングする場合は、最大3時間ということになっております」
「えっ、そういうスペック?」
「はい、そのようなスペックです」
返す言葉がなかった。丁重に礼を言って電話を切った。
謎は解明できた。回答は最も望ましくないものではあったが。
仕方ない。ブルーレイディスクに焼こう。でも、もともとハイビジョンでないものをブルーレイに焼くなんて、何かもったいないような……。
仕方ない。「シンドラーのリスト」は、なかなかいい映画だもんなあ。今晩にでもダビングするか。
というわけで、最初の難関は何とか突破できた。これからは焼いて焼いて焼き続ける日々である。
「小菊」で飲んだ夜、H氏は
「バカだね。これからはネットの時代なのに。東芝がHD-DVDから撤退して株価が上がったのは、もうディスクの時代ではない、東芝は時代を先取りした、ってのが理由なんだよ。知ってた?」
などと私をバカにした。
何をいうか。その程度のことは私もわきまえておる。だが、ハイビジョン映像をネットで見るには、ネット環境の向上を待たねば不可能である。それまでにはまだ時間がかかる。私はそれまでのつなぎとして、焼いて焼いて焼くのである。そうすれば、見たい時に直ちに見ることができるではないか。
燕雀 ( えんじゃく ) いずくんぞ 鴻鵠 ( こうこく ) の志を知らんや
とにかく、私は焼く。
買っちゃったんだもん……。