2008
04.08

2008年4月8日 豪雨

らかす日誌

朝から雨だ。通勤が辛い。濡れて会社に行くのは嫌だな。
朝食を食べながらそんなことを考えていた。そうしたら、頭の中の引き出しが1つ開いた。

「川崎の地下街、アゼリアの駐車場は、1日で1000円って駐車料金があったような……。どこかでチラリと見た記憶があるぞ」

パソコンを立ち上げ、ネットで調べた。あった。
当日券(平日) 1000円[月~土曜日6:00~24:00利用可

自宅と川崎駅をバスで往復して400円。片道タクシーを利用すると、タクシー代1100円と帰りのバス代200円で1300円、往復タクシーならなら2200円。雨の日、1000円で濡れずに済むのは魅力だ。
自宅を車で出た。
駐車場で職員に聞いた。

「雨の日にはありがたいサービスだけど、いつから始まったの」

 「はあ、確か去年の10月だったと思いますが」

 「やっぱり、ラゾーナができて客が減ったのかね?」

 「よく分かりませんが、そんなところじゃないでしょうか」

おかげで、濡れることなく会社に着いた。
競争は悲惨な結果を招くことが多い。市場での競争にすべてを委ねようとする市場原理主義者には相変わらず賛同できない。
が、こんな競争なら大歓迎である。アゼリアとラゾーナの競争が一段と激しくなり、ついでに1日券の料金がもっと下がればいいのだが。

さて、本日の朝日新聞社説

【クラスター爆弾―日本も廃絶の決断を】

あまり魅力的な文章ではないが、主張に異論はない。異論はないが、もどかしさが残る。
クラスター爆弾禁止条約について、

「不発弾率が1%以下といった改良型ならば住民被害も少ないので、禁止までするのは行きすぎだ。さらに、条約に入らない同盟国との共同作戦を妨げるものであってはならない――」

と禁止対象に例外を儲けたり条件を付けたりしようという日本政府の煮え切らなさは、社説が書く通りである。政府の説明は筋が通らない。
だが、社説が主張するように、日本政府が無条件にこの条約に賛成して条約が成立すれば、よかったよかった、と喜んでいいのだろうか?

最大の非人道兵器は、核兵器である。だから189の国は核拡散防止条約を締結した。日本も1976年に批准した。
だが、核はその後も拡散した。当初から核保有国とされた米、英、露、仏、中(この5国にだけ核兵器保有を認めるのもおかしな話だが……)のほかにも、いまではインド、パキスタン、北朝鮮が核兵器を持ち、イスラエル、イランも核開発を進めている。ちっとも防止していないのである。まあ、すでに大量に核兵器を持っている国が、お前の国は持つなというのは、もともと無理があると思うが。
クラスター爆弾禁止条約も米、中、露は最初から参加しない。戦争が好きなこの3つの国が参加しない条約に実効性はあるのか?
とすれば、どうせ役に立たない条約だから筋を通すことはない。ここはアメリカさんのご機嫌を伺っておくのが上策、という外交判断もありそうだが……。
また無い物ねだりしたくなった。実効あるクラスター爆弾禁止条約をどう作るか。社説では、そこまで詰めた話が読みたいものである。

【バスケ協会―子どもの夢を壊すな】

ったく、バスケ協会ってそんなに酷いのかい。と書きたいが、ここにある材料は、

「新しい役員や予算を決められないまま新年度を迎えた」

 「組織の最終決定機関である評議員会が反執行部派のボイコットによって3分の2の定足数を満たさず、昨年度だけで8回も流会した」

程度で、どうも酷さの度合いがピンと来ない。もっとスキャンダラスに書いてもらえないと。

「問題の原因をたどれば、数人の役員による対立にたどりつく。その多くは学校や社会人チームの指導者出身である。役員が狭い世界からしか出てこないので、いったん役職に就くと、いつまでも居座る。その結果、スポーツ団体というのに、役員には高齢者ばかりが目立つことになる。そうした役員らが名誉欲に走ったり、利権をめぐって争いを続けたりするのだから、見苦しい」

そう、その見苦しさの実態が知りたいのだ。ねえ、新聞記事って細部に神が宿るんだったよね。社説も例外ではないと思うけど。
それに、日本語もやや曖昧。

「数人の役員による対立」

って、数人の役員がお互いに対立しているのか、数人の役員が大多数を敵に回しているのか。
恐らく、数人の役員がお互いに対立しているのだとも思うが、評議員会が開けないのだから、評議員さんたちにも、この数人の尻馬に乗って右だ、左だとはしゃいでいる人がかなりいるはずだ。いや尻馬に乗っているのは評議員だけではなく、バスケ協会という組織自体の中にもそんな人が多いのだろう。
だとすると、

「執行部派、反執行部派の双方がそろって退き、できるだけ早くメンバーを一新した体制で出直す」

っていったって、対立に巻き込まれずにいて新しい執行部を担えるような人たちが組織の中にいるのか、いないのか。あまりいそうな感じはしないが……。いっそ、第2バスケ協会の旗揚げを煽ってみたらどうかな?
もう一つ。

「子どもの夢を壊すな」

っていうけど、子どもってバスケ協会に夢を抱いているのかな? 何にでも子どもを引き合いに出すって、あんまりいいことだとは思わないけどね。
しかし、スポーツマンは爽やか、というのは嘘なんだね。いや、醜いのは年老いた元スポーツマンだけなのかな?

1週間以上経過した社説が読めなくなるので、念のため、手元にデジタルデータで残した。3日から今日の分までである。
だけど、これ、私のホームページにアップしていいのかな? 何しろasahi.comでは、お金を払った人は3ヶ月前の社説まで読めます、という商売をしている。うーん、私がアップしたら商売妨害、ライツの侵害ってやられてしまうのかなあ。

再度お願いします。1週間分しかネットで社説が読めない現状を打破する方策は何かないですか? アイデアを募集します。

(注)
リンクに関してはこれまでと同じです。