10.01
2010年10月1日 貫徹
思ったより、私は根性がある。
今週月曜日から始めた禁酒、とうとう予定通り4日間貫徹した。この間、1滴のアルコールも口にしていない。
「いつ以来だろう?」
考えてみた。考えても考えても、酒を4日間連続して抜いた記憶が出てこない。30歳前後で一度だけ高熱を出し、2,3日寝込んで飲むに飲めないことがあったが、あれ以来ではないか。
休肝日を作ろうと試みたことはある。連続2日の禁酒である。誰かに、
「2日続けて酒を抜けば、疲れ切った肝臓は綺麗になる」
といわれてその気になった。が、惜しむらくは、その気自体が継続しなかった。すぐに元の木阿弥となった。
まだ娘たちが独身で同居していたころ、
「飲まない日を作りなよ」
といわれたことはある。私の身体を気遣ったのか、はたまた、これ以上飲まれては我が家の家計が破綻し、ひいては自分たちに回ってくるはずの小遣いが減額されるとを心配したのかは不明だが、
「何をいう。俺が稼いだ金で俺が飲んで何が悪い」
と取り合わなかった。
忘れてもらっては困る。これでも私は九州男児なのだ。
とすると、連続4日間も酒なしで暮らしたのは、学生時代以来となる。40年ぶり! まさに珍事である。
私は、極めて丈夫な肝臓を持って生まれ落ちたらしい。
断酒の効果は、確かに出た。
まず、4日間も飲まなかったのに、映画「失われた週末」で描かれたような幻覚症状が出ない。これほど飲み続けてきたにもかかわらず、私は、まだアル中ではないことが証明された。
慶賀すべきことである。
体重も減ったようだ。
今朝、朝食を済ませてシャワーを浴びた。朝の散歩で流した汗を洗い落とすためだ。ついでに体重計に乗った。
81.5kg。
頭の中で計算した。
朝から口に入れたのは、朝食と日本茶とペットボトルの水だけだ。
朝食は、あれで300gほどはあるだろうか?
日本茶は、大きな湯飲みで3杯飲んだから、ざっと500ml、ということは500g。
散歩の後で飲んだ水は、100ml程度か。100g。
ということは、
81.5 − 0.3 − 0.5 − 0.1=80.6
実質体重は80.6kg。近来まれに見る軽さである!
晩酌がないと、口に入れるおかずの量がだいぶ減る。その効果が出たらしい。
それに。
晩酌がないと、夕食が15分程度で終わる。勢い、夜が長くなる。長くなった夜に、映画を見た。昨夜は「パイレーツ・ロック(THE BOAT THAT ROCKED)」。1960年代、政府の規制を逃れるために海に浮かべた船から電波を流し続けたロック専門ラジオの話である。
この映画に使われた60年代のロックが耳に心地よく、思い立って今日、 amazonにサウンドトラックCDを発注してしまった……。
まあ、4日間の断酒の効果なんて、その程度である。
飲んでいるときに比べて頭が冴え渡ったわけではない。私の頭は飲んでも冴えている。
飲み続けているときに比べて、仕事がはかどったわけではない。どのみち、仕事は片手間である。
ましてや、若くて綺麗な姉ちゃんとの新しい出会いがあったわけでもない。つまらん。
前にお知らせしたとおり、今日は午後6時半から飲み会だ。
久しぶりに注ぎ込まれる酒を、私の身体はどう受け止めるだろうか?
戸惑う? 拒絶する? 歓迎する?
いまから楽しみである。
長女よ、今日だけは緊急手術は避けてくれよな!