2012
04.21

2012年4月21日 右肩

らかす日誌

が痛いことは、以前報告した。この痛み、なかなかしつこい。

今週月曜日、腰の治療に通っている整形外科で、電気治療のリハビリを受けた。それだけでなく、自主的に、ギターを抱える時間を減らした。月曜日から金曜日まで、ほとんどギターに触っていない。

入浴時は、しっかり肩を温める。食事後は方にも湿布を貼る。気が向けば、右手をグルグル回す。
いずれも、肩によかれと思っての行動だ。

なのに、相変わらず右肩が痛む。さて、どうしたものか。

楽器というのは、1日練習をサボれば、腕前は3日前に戻るといわれる。だから、できるだけこまめに、長時間、ギターを抱いていたいのだが、そうすればさらに肩を痛めかねない。
さて、どうしたものか。

ギター教室の先生にも、ギターショップにも相談した。この方々、60の手習いでないだけに、事態の深刻さにいまいちピンと来ていない。
と思ったので、宣言した。

「このままだと、5月はギター教室を休むことになりかねない」

休めば、当然のことながら授業料は払わない。彼らの収入はその分減る。脅しにも似た宣言だが、さて、深刻さがどこまで伝わったか。

なぜ、右肩が痛むのか。
これまでは、Old Loveの速弾きの部分でどう知っても右肩に力が入るから、と考えていた。が、己の演奏ポーズをつぶさに点検して、それだけではないのではないか、という結論に達した。
ギターが大きすぎるのではないか?

私のギターは、2台ともMartinのDタイプである。Dはドレッドノートの略であり、ボディーの最大幅は40cm弱。厚みは12.4cmあり、くぼみが小さい。つまり、ウエストがほとんどない女性のようなスタイルである。
これを抱きかかえて弾くとどうなるか。想像していただければおわかりになると思うが、デブの女性を横抱きにするようなものだ。くぼみが小さい分だけギターは上に持ち上がる。右手は幅がいちばん大きいところから出る。加えて厚みがあるから、右肩がかなり持ち上がる。その状態で、私は右肩に力を入れるということになる。

Dタイプはギターの基本であり、明瞭で大きな音が出る。音色も素晴らしい。だから買ったのだが、実はMartinには、違ったスタイルのギターもある。OM、000、00、のタイプで、OM、000は最大幅が38cm、厚みが10.5cmと小振りになり、くぼみが大きくなる。ウエストがキュッと締まったいい女とでもいおうか。
これを抱くと、スタイル抜群の女性を横抱きにするようなものだ。キュッとくぼんでいる分だけギターが下がり、厚みも薄いので右肩には楽である。ただ、ボディーが小さくなる分、出てくる音が小さくなる。音色も、Dタイプの方が優れていると思う。

が、肩がこの状態である。肩にやさしいギターが最優先事項ではないのか?

 

今日、太田のイオンまで行き、島村楽器で000-28、000-28ECの2本を弾いてみた。ECとはEric Claptonの略である。Eric Claptonのサイン入りというだけでなく、材質が違い、塗料が違う。ネックの形も違えてある。その分、価格は高い。

音がいいのは000-28ECである。Eric Claptonがコンサートで使うこともあるから、頷ける。
弾きやすいのは000-28だ。こちらの方が、ネックの厚みが薄いので左手を動かしやすい。

30分ほど試奏した。2つの違いは分かった。が、この2台の方が肩にやさしいのかどうかは、その程度の時間では判断できなかった。
それに、すでに2台もギターはある。私の手は2本しかなく、一時に弾けるギターは多めに見積もっても1台だけである。3台目は究極の無駄といえなくもない。

 

ギターは弾きたし、肩は痛し。
さて、どうしたものだろう?