02.14
2013年2月14日 ならず者
とは、どうにもならない人をさして使われる言葉である。「成らない」のだから、中途半端な状態で成長が止まった人を意味するのだろう。
そのならず者が人であれば、まあ、やれることに限度がある。だから被害もそれほど多くはない。
しかし、クリントンは国家を表現するののこの言葉を使った。ならず者国家。個人に比べれば遥かに大きな力を持つ国という集団がならず者になってくれては、世界のの混乱要因となる。
北朝鮮が核実験をした。
すでに核を持っている国が、まだ持っていない国に対して
「お前は持つな」
というのは、勝手すぎる。人様に対して何かを命じるには、まず、自らがやってみせねばならない、というのは世の道理である。自分ができないことを人に求めるてはいけない。
しかし、国家となるとどうか。
同じ論理で、
「北朝鮮が核開発するのは認めなければならない」
といえるか。論理的には、そういわねばならない。だが、隣国である日本で暮らす我々の中に、そういえる人がどれぐらいいるだろう。ことは、我々の安全に関わる。これだけ世界が懸念しても核実験を強行する。
ならず者国家と呼ぶしかない。
今回は、これまで北朝鮮をかばい続けてきた中国も、流石に焦り気味である。それはそうであろう。
これまで、警視庁から暴力団に指定された中国組は、ほとんどの組員が拳銃を持ち歩いている。ま、暴力団である以上、仕方あるまい。それを束ねている組長・中国の強みは、ひとり機関銃を沢山持っていることだ。拳銃と機関銃では喧嘩にならない。この機関銃の威力で組員を束ねてきた。
ところが、組長の隣に住む組員・北朝鮮が、
「俺も機関銃持ってるもんね」
と公言し、あまつさえ、試射実験を実施した。
「組長、これは対立組織の米組に向かって使うんですよ。ことに寄ったら、米組の組員である韓国や日本に使うかもしれませんけどね」
と言い訳するが、機関銃の威力で組を束ねてきた中国としては、心穏やかではない。
「こいつを怒らせたら、俺の家に機関銃を乱射するんじゃねえか? 何しろ、何を考えてるのか分からないヤツだからな」
できれば北朝鮮から機関銃を取り上げたい。
「お前、それはな、何かあったら俺が、いや組を上げてお前を守るから、機関銃は俺に寄越さないか?」
穏やかに話しても、北朝鮮は首を縦に振ろうとしない。
「組長、組員がそれぞれ自立して戦闘力を高めることが、中国組の戦闘力を高めるんですよ」
それも理屈ではある。だが、こいつが隣に住んでいると、どうも寝付きが悪い。仕方ねえな。何より我が家の安全が優先する以上、いつもは対立している嫌なヤツだが、米組の組長と、この件に限って協力し、北朝鮮を乾しあげるしかないか。
いまアジアは、そんな風に動いているように見える。米組の金庫番、日本はいま、何をしたらいいのか?
金庫番に徹して米組で成り上がってきた日本である。銭を稼ぐ自信と実績はあるが、腕っ節にはからっきし自信がない。
だから、対立組織のチンピラ、北朝鮮が核実験をしただけでも心臓が躍るのに、中国組の組長も日本を盛んに挑発してくる。こともあろうに、射撃用火器管制レーダーというやつを、日本の船に照射した。ミサイルなんぞをきちんと命中させるためのものである。それを3分間続けたというのだから、戦闘一歩手前である。
日本に対して強腰で望まなければ国が治まらない中国の事情はあるのだろう。しかし、それは頭のどこかで理解するとしても、レーダーを照射された方はたまったものではない。
この国も、ならず者国家と呼ぶしかない。
隣近所がならず者国家ばかり。いまの日本はそんな状況に追いやられている。日本はどうすべきか。
しかしねえ、中国も北朝鮮も、そんなに日本を再軍備させたいのかねえ。
日本には金があるし、世界に誇る技術力も生産力もある。瞬く間に世界にスーパーパワーになることだって不可能ではない。そんな隣国が本気で軍事力を強化して軍事国家になったら、次に枕を高くして寝られなくなるのはあんた対の方だと思うんだけどなあ。
ならず者との付き合い方。そんな本をいま書いたら、ベストセラーになるのかも。
一昨日は、同業他社でとつぜんの人事があり、それに伴う送別会。
昨夜は、久々にあう旧友との酒。
今日は朝から整形外科。
日本海と東シナ海の波が高いが、日常生活は滞りなく進んでいる。