2015
12.03

2015年12月3日 ドクダミ茶

らかす日誌

便秘である。
快眠・快食・快便を楽しんできたはずの私が、便秘である。
朝食後、トイレに座る。出ない。なかなか出ない。気張る。もっと気張る。出る。だが、少しだけ。

ここ1週間か10日、そんな不快感な日々が続いている。

「ふむ、これが便秘というものか」

人生で長い間経験しなかった不快感を、当初はそれほど気にするでもなかった。

「まあ、出たくなれば出るだろう」

このゆとり感が私である。 
だが、長い。個人的な感想を言えば、長すぎる。

「そういえば、こんなこともあろうと買ってあったな」

いや、買ってあったといっても、スポイト型浣腸器ではない。あんなものを常備するに至れば、ほとんど病気である。
買ってあったのは

日本の知恵ぐすりを暮らしに」(瀬戸内和美著、東邦出版)

という本だ。どこかの新聞広告で見かけ、何かの役に立つこともあろうとamazonで買い求めたのは、そう、1ヶ月ほど前か。

昨夜、布団に入るときにこの本を持参した。横になって目次で「便秘」を探す。おお、あるある、94ページだそうな。

4つの民間薬が掲載されていた。

1)味噌湿布;味噌とおろし生姜を混ぜ、湯で溶く。これで臍のあたりを湿布する。子ども向け
2)大根葉の青汁;大根の葉をミキサーにかけ、ガーゼで越した汁
3)サツマイモ粥
4)ドクダミ茶

さて、あなたならどれを選びます?

まあ、私は大人のなれの果てである。とすればまず1)が落ちる。大根の葉の汁? まずそう! これもパス! 女子供がこの上なく好むサツマイモ? 俺、とりあえず男の大人だし。
というわけで、まずドクダミ茶を試みようと決めた。

が、何処で手に入る?

考えた末、時々行く漢方薬局を訪れた。

「ドクダミ茶、ある?」

「どうしたんですか?」

「いや、多分、腰の薬の副作用だと思うんだけど、便秘になっちゃって、それでドクダミ茶を、と」

「えーっ、便秘にドクダミ茶? あまり聞きませんよ。おしっこの出が悪いときに呑むのはよくありますけどね」

「だって、本に書いてあったんだよ。で、ある?」

「はあ、いまあるのは葉っぱ状態のヤツで。ティーパックになってるのはちょうど売り切れまして」

「まあ、しょうがない。大麻の葉っぱなら喜んで買っていくけど、まあ、ドクダミは渋々買っていくわ。これ、熱湯を注いで呑めばいいわけ?」

「いや、多少煮込んで頂かないと」

「面倒だねえ。でも、これしかないんじゃしょうがないな。あれ、ほら見てごらん! この袋に書いてあるジャン! 便秘、尿量減少、便秘に伴う吹き出物に効く、って。最初が便秘だよ!」

「……」

で、勝ち誇った気分で我が家に持ち帰り、早速煎じた。袋には600ccの水にドクダミを15gを入れて、水が400ccになるまで煮詰める、とある。これが1日分だとか。
面倒だから3日分作っておこう。

これを1日3回、食前か食間に飲むとある。食前には間に合わなかったので、つい先ほど初めて呑んでみた。

「死ぬほど不味いのでは」

と怖々呑んだが、それほどでもない。一気に飲み干せた。
が、まだ便意はない。まあ、漢方薬の一種である。とすれば効き目はゆっくりとしか出ないか。

さて、いつになったらドバッと出るのか。その日が楽しみだ。
もちろんドバッと出た日は、微に入り細を穿ったレポートをお届けすることを、いまからお約束しておく。