02.15
2016年2月15日 アロマテラピー
を始めた。数日前のことである。
「まあ、優雅なことで」
物事を深く考える習慣のない方々は、ひょっとしたらそう受け取られるかも知れない。
「そんな逸楽に走るようじゃ、『らかす』の大道ももう終わりね」
と嘆かれる方も、ほくそ笑まれる方もいらっしゃることであろう。
「だって、あれって部屋中に香水を振りまくようなもので、金だけかかって得られるのは鼻孔の快感だけ。そんなことにうつつを抜かしているようじゃ、もう人間終わりだね。棺桶の用意でも始めたら?」
ふむ、これ、一部は正しい。私はまったく、棺桶の用意の代わりに、できれば棺桶の用意を先延ばしするために、これに手をつけたのである。
ふと、思いついたのだ。
私、肺気腫だっていわれた。そこで、医者に
「肺気腫なんだけど、薬ある?」
って聞いたら、ないことはないけど、あの薬、血圧を上げるのよね、あなたのような高血圧状態の患者(何を言う。今朝は128-76だぞ)には出したくない、と断られた。じゃあどうする? ってんでネットで検索したら、アロマテラピーってのがひっかかってきたわけだ。
アロマテラピー? あの、部屋で煙をくゆらせて吸い込むヤツだろ? いってみれば煙草の煙を吸い込むのと同じではないか。煙草を吸ったから肺気腫になったっていわれてるのに、また吸い込むの?
とは思ったさ。
だけど、よくよく考えたら、煙ってのは薬効成分を直接肺に送り込む手段でもある。だから、あれこれリンクを辿って調べてみた。
まずわかったのは、アロマテラピーとは煙を吸い込むことではないということだった。煙の元になるエッセンスを、霧状にして吸い込むのである。
で、読んでいたら、良さそうなのだ、肺気腫に。
まず、ユーカリがいいとあった。へーっ、あのナマケモノの食料がね。ということは、ナマケモノって、いくら煙草を吸ったって肺気腫にはならないってか?!
ローズマリーもいいらしい。マートルというやつも、良さそうなことが書いてある。
タナセタムが肺気腫の特効薬と紹介するページもあった。肺気腫に直接効果があるというのはこれだけだったので、買う気になって検索すると、これ、ホンの5gで5000円~1万円もする!
それはとりあえずとんでもないので、ユーカリから注文して、3日ほど使ってみた。今日、ローズマリーも届いた。ユーカリはやや重い香りがするので、今日はローズマリーを吸い込みながら寝につく予定である。
そうそう、香りを立てるためのアロマデフューザーという器具も買っちゃった。水をいれ、アロマオイルを数滴垂らしてスイッチを入れると香りのついた霧を吹き出してくれる。水がなくなると電源が切れるので安心である。
ユーカリは、何となく肺のつかえを降ろしてくれるような気がする。ローズマリーはどのような効果を見せてくれるか?
もっとも、どちらも気のせいであるのかも知れないが。
私が肺気腫を気にせずに煙草を楽しめるようになったら再度ご報告する。
薬石効なく、禁煙に追い込まれたら、悔しいから報告しないかもしれない。
いずれにしても、楽しみにお待ちいただきたい。
「肺気腫? アロマ? だったらこれを試しなさいよ!」
というアドバイスはありがたくお聞きする。いつでも、「お問い合わせ」までお知らせいただきたい。
なお、現物をお送りいただいても拒否する気はないので、念のためお知らせしておく。