10.27
2017年10月27日 落ちた!
といっても、私が窓から落ちたのでもなければ、我が妻女殿が階段を転げ落ちられらのでもない。
落ちたのは、アイキャッチ画像で使っているBMW320dである。
「落とせました!」
業者間オークションでの落札をお願いしていた沼田屋から本日夕、連絡があった。2013年モデルのディーゼルエンジンである。色はシルバー。
「思いの外安く落とせました」
というコメントがあった。
業者間のオークションで落とされた車は、BMWのような輸入車の場合、落札価格に80万円から100万円上乗せされて販売されると聞いた。もちろん、目立つ傷は直し、多分、整備もしての価格だと思うが、今回の落札価格からするとこの車、街の中古車屋で買えば250万円前後する車である。専門家の査定では、評価4.5(5点満点)と書かれているので、程度はいいのだと期待する。
オークションでの入札をお願いしてから、もう1ヶ月もたっただろうか。適当な車が出品された日は朝電話が鳴り、iPhoneのメッセージに乗せて写真、現状を記したシートが送られてくる。
「これ、いくらからの入札?」
まず入札最低価格を聞く、88万円のこともあれば、132万円というものもある。
88万円からスタートするのなら、せいぜい120万円ぐらいで落札できるはず、と当初は踏んでいた。2014年の320dがその価格で出ると、
「やって」
とお願いする。うまくいって欲しいな、と待つ。夕刻になると、
「ダメでした」
との連絡ばかりが来る。
・135万円で入れたら、173万円で落ちた
・152万円にしたら178万円だった。
・えーいと160万円まででがんばりましたが、持って行かれました。
そんなことが続いた。入札最低価格と落札価格には何の関係もないらしい。ということは、相場は160万円から170万円というところか。
期待はずれが続いたが、何となく今週は落札できるのではないか、という予感がしていた。もちろん、根拠はない。ただそんな気がしただけのことである。それが最高潮に達したのは昨日である。
紺の320dが出た。嬉しいことにシートヒーターがついている。走行距離は5万㎞を越し、色はできれば避けたい紺だったが、魅力がある。
「これ、本気で落としに行こうよ」
と沼田屋のケツを叩き、結果を待った。
「145万円までいったところで入札不成立になりました。こちらは155万円で入れたんですけどね」
何でも、オークションにかけた業者が書類をきちんと作っていなかった場合などにこんなことが起きるのだそうだ。
「ドジな業者だ。でも惜しかったな」
と思っていたら、夜の10時頃電話が来た。
「あの車ですけど、入札じゃなくて個別相談で決めるといってきました。どうしましょう。個別でやると手数料が高くなるのですが」
手数料が上がっても、当初の予算以内に治まるのなら問題はない。Go!サインを出して、きっとこの車が私のもとに来ることになる、と信じていた。ところが今朝、
「ダメでした。午後、シルバーの320dに入札してみます」
ああ、やっぱりダメか。俺の予算では落札は難しいのか? とやや悲観的になっていた夕刻、
「思いの外安く落とせました」
という電話が来たのである。
2013年車といえば、マイナーチェンジ前。できればマイナーチェンジ後(その方が故障率が低いとデイーラーはいった)の車がよかったが、そこまで欲張ると予算内では手に入りそうにない。財布と相談してここは妥協した。
シートヒーターも欲しかったが、落札した車にはついていない。これも妥協せざるを得なかった。
シルバーとは初めての色である。あまり魅力的な色とは思わないが、諦めよう。
中古車選びとは、妥協の産物である。
この車は三重ナンバーがついているらしい。これから桐生まで運び、登録を済ませるまで1週間から10日かかるそうだ。私が新しい中古車に乗れるのは連休明けのことになる。
いまの愛車は、桐生で仲良くなった後輩に譲る。彼と奥様に試乗してもらった話は、確か書いたはずだ。すっかり気に入ってくれていたから、彼らも私の新しい中古車が来るのを心待ちにしているに違いない。
いろいろな自動車評論を見ていると、BMWのディーゼルエンジンは、いま世界で最高にいいとある。ディーラー車で試乗したことはあるが、試乗と日常の道具として使うのは違うはずだ。
しばらくしたら印象記を書くかもしれない。あてにしないでお待ちいただきたい。