2020
10.21

コロナ対策の5箇条が掲載されていた。

らかす日誌

今月号の文藝春秋は割と役に立つ。

まず、感染した場合の重症化を防ぐ治療法が分かってきたそうだ。筆者は国立国際医療研究センター国際感染症対策室医長の忽那賢志さん。
それによると、レムデシベル(ウイルスの増殖を抑える)とデキサメタゾン(過剰な炎症を抑える)の併用だという。この2つに血液の凝固証を抑えるヘパリンを合わせることもあるそうだ。
但し、投薬開始は発症から1週間以内でないと効果があまり期待できないことに加え、何事にも例外はあり、指定通り薬を飲んでも重症化するケースもままあるそうだから、やっぱり感染しないにこしたことはない。

そこで、感染を防ぐにはどうするか。筆者は感染症対策コンサルタントの堀成美さん。
くだくだ書くと印象が薄らぐ恐れがあるので、彼女の感染対策5箇条を引用する。

第1条:屋外でのマスクは不要

1m以内に近づいて会話しない限り、マスクは不要。しゃべらなければ唾は飛ばない。電車の中でも窓を開け、無言でマスクをしていればいいのではないか。通勤電車でクラスターが発生したとの報告はない。

第2条:会話はマスクを付けて

1m以内まで顔を近づけるのは恋人同士でない限り、普通はない。1m以上離れて普通の音声で話している限りはそれほど心配することはない。
ただ、時折声が大きくなることもあるので、マスクを付けていた方が良い。多人数のでの会合も、机をロの字型に並べ、マスクを着用すればOK。

第3条:会食ははす向かいに座る

感染のリスクを高めるのは1m以内。だから密になりやすい居酒屋でもはす向かいで座ればリスクは小さくなる。大皿料理は最初に取り分けるなどの工夫も役立つ。

第4条:消毒は指先を念入りに

指の股が大事だというが、感染のほとんどは指先を媒介している。ウイルスが一番付着しやすいのは指先である。だから、消毒用のアルコールを手で受けたら、まず指先を底に浸す。左右が終わったら、残ったアルコールを全体に広げる。

第5条:公共施設では

1m以内の距離でマスクをせずに会話することがリスクを高めるのが原則。だから、ほとんど会話がないプールのロッカーは会話をしなければOK。図書館はもともと会話をする人がほとんどいないので大丈夫。突然くしゃみが出ることに備えてマスクをしていればよい。

以上、私なりに要約してみた。お役に立てば幸いである。
なお、

「要約しすぎてよく分からん」

という方や、

「お前、要約の仕方が違うんじゃないのか?」

とお疑いの向きは、お近くの書店に足を運ばれて今月号の文藝春秋を立ち読みされればよい。この記事のためだけに960円を払うのはややもったいない。
そうそう、近くに開いている図書館があれば、文藝春秋は必ずあるはずだ。そこでは椅子に座って悠々と読める。お薦めである。だだし、5箇条に従って口を閉じること、マスクを着用することは励行していただきたい。感染源にならないためのエチケットである。