06.16
1回目は6月21日月曜日と決まりました。
いよいよ、この私が新型コロナワクチンの接種を受けることにした。今朝予約のための電話を入れたらすんなりつながり、
1回目:6月21日午後5時45分
2回目:7月12日午後5時45分
と決まった。本日の連絡事項はそれだけである。さて、ワクチンを打ったあと、副反応は出るかどうか。いや、無事に2回の接種を切り抜けて命をつなげるかどうか。
追ってご報告するつもりであることは言うまでもない。報告がなかったら、私はワクチンとの闘いに敗北を喫したのだとご理解をいただきたい。
私の知り合いでは、すでに3人が接種を受けた。桐生市が誇る刺繍作家、大澤紀代美さんがその1人である。
「どうでした?」
と聞くと、
「なんてことなかったわよ。大道さん、まだ? 早く打っておいでよ」
酒を飲まない大澤さんだが、コロナへの備えも終わり、このところ夜がムズムズしているらしい。
「ねえ、あの人と、あの人と飲みに行きましょうよ」
と誘われた。誘われたら断ることのない私である。
「いいですよ、行きましょう。私の知らないメンバーもいるから、大澤さん、スケジュール合わせをやって下さい」
群馬県は今月13日まで蔓延防止措置が発令されていた。そろそろ居酒屋も店を開いているはず。さて、飲み会は月末か、それとも月初めか。
2人目は、この人は天才ではないかと私が思うからくり人形師、佐藤卓巳さんである。本業は時計職人、宝石商、看板屋と変遷しているが、時計職人時代から始めたからくり人形作りの技はただ者ではない。
その佐藤さんも、早々と接種を終えた。
「なーに、大道さん、まだなの? さっさとやっちゃいなよ。あの、南中学校のあとの総合福祉センターは空いてるんだわ。あそこならすぐ出来るから」
「で、副反応は出た?」
「あー、流石に2回目はね。なんだかだるくなっちゃったけど、翌日はなんともないのさ。行きな、行きな」
3人目は、仕事がらみの知り合いであるNさんである。1ヶ月ぶりに昨日会った。
「副反応はどうでした?」
「あ、注射打ったところはさすがになんだか変な感じがしばらくしたけど、熱も出なければだるくなうこともありませんでしたよ。注射がいや? いや、今は針が細くなってるからほとんど痛みは感じない。なに大道さん、まだやってないの?」
私は余程怖がり、肝っ玉の小さな人間なのか。ワクチン接種を前にこれだけの情報収集。他の人はどうしているのかな?
そうそう、情報収集と言えば、使われているワクチンを確かめるのもその一つである。10日ほど前、市役所に知り合いを訪ねた。
「おい、桐生で使ってるワクチンは何処のヤツ?」
「桐生は全部ファイザイー製ですよ」
「集団接種会場はモデルナだっていう話もあるけど、大丈夫?」
「はい、桐生の場合は、何処で打っても全部ファイザーです」
「あ、そう。だったら、何処が空いている?」
「総合福祉センターも、市役所隣の地場産業センターも、どちらも空いてます。大道さん、もう年齢に達してるんだから、早くやった方がいいですよ」
ふむ。
というわけで、実は14日月曜日、地場産業センターの予約を取ろうと、市役所に電話をして地場産業センターの予約電話を教えてもらおうとした。送られてきた書類には、その番号が掲載されていなかったからである。すると、
「はい、予約センター1本で受け付けています」
「ということは、集団接種会場の予約はセンターですべて受け付けるわけ? そこで希望の場所をいえばいいのね?」
「その通りです。ただ、今日は電話の受付が混み合ってるようです」
「どうして?」
「実は65歳からの予約受付は6月14日から、って書いたパンフレットを配ってしまいまして、その後の情勢変化で6日から予約を受け付けたんですが、その広報が行き渡らなかったらしく、14日からって待ってた方々が一斉に電話をされているようで」
なるほど。我先にワクチンを、という人はたくさんいるんだ。では、ゆとり派の私は少し待つか。
というわけで2日待ち、本日朝電話をして予約したのであった。
用意周到もここまで来ると立派ではないか、と自分では思っている。周りからは
臆病者!
と罵られているかも知れないが。
なお、21日にしたのは、29日に千葉まで行く仕事があること、7月2日には横浜に行かねばならないこと、金曜日は妻女殿を前橋日赤にお連れしなければならない日であること、を考え、接種日が重ならないように考えてのことである。
一方で副反応に怯えながら、実生活への影響も勘定に入れる。
私は実に複雑な人間である。