2024
06.30

もしトラ、であってくれればまだよかったのに……

らかす日誌

バイデンさん、あんた大統領をお辞めなさいよ、とニューヨークタイムス紙が書いたそうだ。27日のテレビ討論会で醜態をさらしたバイデン大統領に引導を渡したわけだ。

・討論会で声がかすれた
・司会者の質問の趣旨を何度も取り違えた
・トランプのでたらめ発言に十分な反論ができなかった
・言葉に詰まった

そんなバイデン大統領の醜態に、

「討論会ではトランプが勝った」

と回答者の67%あ答えたとの世論調査もある。
アメリカのメディははっきりものをいうものだと感心しつつ、

「いまさらバイデンが立候補を取りやめるなんて、そんなこと、できるのかよ?」

という思いも沸き上がる。だって、これまで民主党では、誰ひとりバイデンと大統領候補の座を競わなかったではないか。党内でバイデンは99%の支持率を持っているとの報道もあった、つまり、今の民主党にはバイデンに代わる人材がいないのである。カラマ・ハリス副大統領は就任直後、国民の人気を失った。彼女がバイデンに代わる民主党の大統領候補になるとは考えにくい。いや、代わったとしても、大統領選挙での勝利は覚束ない。民主党に、突然大統領候補に躍り出て、国民の関心を引き寄せるようなスーパースターは払底しているのか?

ということは、あれか。世界最強の國が、頭のおかしいトランプという男に率いられる恐怖の4年間がまた来るというのか? 刑事事件で有罪票決を受けた犯罪者が、最強国アメリカの最高の地位に再び就くというのか?

「もしトラ」が、「確トラ(確実にトランプ)」に代わりそうである。悪夢が再来する。

とはいえ、よその国の大統領選挙の話である。アメリカが知性を忘れた代表者をいただいても、私たちに直接の被害があるわけではない。その防波堤になるのは日本政府である。ほぼ確実になったトランプ政権と日本政府はどう向き合うのか。

ここからは国内政治の話である。トランプ政権の悪影響を国内に及ぼさないためには、日本政府が防波堤になるしかない。
だが、その日本政府が頼りない。当初、ガースー首相と比べて、国民に丁寧に語りかける姿勢を評価して割に高い評価をしたが、結果はこの通りである。この人、何を思って詰まらない言葉をダラダラとたれ流し続けるのか、と今では呆れている。
この人、あの程度の頭脳でどうして開成中学・高校という最難関に進むことができたのだろう? 彼の時代の開成って、今ほど難しくはなかったのか? それとも、成績の良さと頭の湯収差は別物なのか?!
いずれにしても、ほぼ命脈を絶たれた岸田政権だから、長いことはあるまい。

さて、では誰が次の首相か。国民の支持が相対的に高いのは石破さんらしい。私もそうかなと思う。小泉進次郎は若い上、結婚で勢いを失った。河野太郎はマイナカードで評判を落とした。一時、初の女性首相候補と持ち上げられた上川さんも、食言で(私は不適切な発言だったとはいまだに思っていないが)後退し、首相になりたくて仕方がない茂木幹事長は党内で嫌われているらしい。
ま、自民党も私が見るところ、アメリカ民主党並みに人材不足である。

石破氏が相対的に世論の支持が高い、という報道で思い出すのは、三木内閣である。三木さんも石破さんと同じように党内の基盤は弱かったが、世論の支持で内閣を維持した。

さて、自民党は次の党総裁に石破氏を選出することができるのか? できたとして、石破氏は、トランプが繰り出す悪手から日本を守り通すことができるのか?

できることなら、すでに78歳のトランプよ、そろそろ倒れてくれ! 世界が安堵するはずである。

にしても、バイデンのふがいなさよ。81歳になると、そこまで衰えて惚けるか?
そういえば、私も81歳まであと6年である。6年たったら、私もいまのバイデンみたいになっちまって醜態をさらすのか? …………。