2024
07.15

トランプが狙撃された!

らかす日誌

トランプが狙撃された。

「アメリカって、やっぱり怖い国だよねえ」

と書こうとして、あ、そうか、日本でも元首相が狙撃されて死んだんだよな、と思い出した。だから、あまりアメリカを「怖い国」とは言えないかも知れない。しかし、アメリカは銃の所持が許されている国である。日本より危険な国であることは否定できない。

犯人を聞いて

「何で?」

という意外の感に打たれた。共和党員だという。共和党は、ほぼ全党こぞってトランプを秋の大統領選挙の候補に担ごうとしている政党である。有力議員たちが雪崩をうってトランプの軍門に降った党である。
その共和党に、トランプを殺そうとした男がいた。いったい何故? チャットGTPに聞いてみたが、動機はまだよく分からないらしい。そこで推理してみた。

狙撃犯は20歳の男性だと伝えられている。一方のトランプの女癖の悪さは際立った男だ。ひょっとして、狙撃犯は恋人を、金の力でトランプに寝取られたか? であれば、共和党員であっても、共和党の大統領をいただきたいという思いより、恋人を寝取られた怨みの方が上回ったとしても不思議はない。

共和党員にも良識派がいたとも考えられる。そりゃあ、大統領の座を民主党から奪い返したい。だが、そのために使う玉がトランプ? こんなヤツに国を渡したら、とんでもないことになるのはトランプの1期目で白日の下にさらされたではないか。共和党の利益を取るか、国の利益を守るか。トランプではない大統領候補でも、民主党の候補には勝てるはずだ。だが共和党はいま、トランプで一枚岩になっている。党内で動いてもトランプを大統領候補の座から引きずり下ろすのは不可能だ。だったら、殺すしかない……。

暗殺とは、独裁国家に起きがちなことである。いまの支配者をそのままにしておいては国の明日を間違う。だが、独裁者を引きずり下ろす手段が他に見いだせない時、しばしば使われた「政権交代」のための手段である。ローマの帝制期には、しばしば皇帝が暗殺された。ナチスが支配したドイツでは、ヒトラー暗殺が試みられた。その暗殺計画は、トム・クルーズ主演の映画「ワルキューレ」に詳しい。
20歳のトランプ狙撃犯は、ヒトラー暗殺を試みたシュタウフェンベルク大佐に続こうと思ったのか?

あるいは精神に異常を来した若者だったのか。何かと話題になるトランプを殺せば、一躍有名人の仲間入りできるとでも思ったか?

いずれ動機は明らかになるだろう。さて、私の推測は当たっているかな?

だが、である。ここから少しばかり、不穏当なことを書く。
トランプが狙撃された。放たれた銃弾はトランプの右耳を傷つけたに終わった。

「何で脳天に、心臓に命中しなかったんだ? そうなっていれば、世界は安心できたのに」

と考えた人が世界にどれだけいただろう? きっと1人や2人ではない。かなりの数に上っているはずだと私は思う。
あなたはどう思いますか?

トランプが銃撃を受けたことが大統領選挙にどう響くのだろう。普通は同情票を集めるのだろうと考える。だが、狙撃犯が民主党員であったらその常識に従えばいいのだろうが、狙撃犯は共和党員だった。共和党も一枚岩ではなく、何とかしてトランプを排除しなければならないと考える党員もいたわけである、この事実が大統領選挙にどう響くのか。

にしても、である。一方の民主党は混乱の極みだ。バイデンの老耄ぶりがあまりに甚だしい。
ゼレンスキー大統領を「プーチン」といった。ハリス副大統領を「トランプ」といったり。おいおい、あんたは敵と味方の区別もつかなくなったのか?

いや、一般人が名前を間違えるのなら座興のひとつと片付けることもできる。だが、バイデンは現職の大統領である。彼の手には核兵器のボタンが握られている。

「このジジイ、名前を間違えるぐらいの軽い乗りで、核兵器のボタンを押しちゃうんじゃないか?」

と私は危惧する。

バイデンさん。あなたがいま見せているのは老醜である。引き際を知りなさい。あなたが引くことで、党内の有能な若手が脚光を浴び、アメリカを新しい世界に導くかも知れないではないか。大統領候補を降りなさい。

と、日本の、群馬県の、桐生市で、日本語で書いてもバイデンが読むことは絶対にありえない。だから全くの無駄かも知れないが、

「これだけは書いておかねば」

というのは、物書きの業なのだろう。