2024
11.06

またトラかよ……。

らかす日誌

起きてはいけないことが起きた。あのトランプが次のアメリカ大統領に返り咲く。地球すべてが暗黒の4年間を迎える。78歳と高齢のトランプが任期途中で息絶えてくれればいいのだが……。

夕刻、夕食を取りながらテレビのニュースを見た。まだ確定はしていなかったが、トランプが当選確実だった。

何故、トランプ?
それぞれの局で解説されていた。聞きながら

「あんたたち、何を考えてるの?」

と口に出かかった。各局のレポーターがマイクの前でしゃべったのは、目先のことにしか過ぎなかった。この争点で民主党のハリスは支持を失った、このトランプの言葉が民主党員にもトランプに投票させた……。
おいおい、この選挙結果って、その程度のものなのか?

有権者が2人の候補者の発言をつぶさに追いかけるはずはない。だから片言隻句で投票行動が変わるはずはない。そんなことで選挙結果を分析したつもりになっているとしたら、君たちはジャーナリストとして失格である!

アメリカ社会に地殻変動が起きていると思う。民主党も、かつての共和党も、既得権益者の走狗に成り果てた。彼らはエスタブリッシュメントの代弁者である。口では耳障りのいいことをいうが、私の暮らしは何も変わらないではないか。我々は置いてきぼりではないか。いまの政治システムは我々の敵だ! まず、いまを壊さなくては。
そんな大衆の思いを言葉にしたのがトランプである。トランプに票を投じた大衆は、

「いまを壊せ!」

と求めている。トランプは現状破壊の旗手なのだ。決して、建設の旗手ではない。アメリカ社会はそこまで追い詰められていて、民主党も既存の共和党も、それに対する解決策を持っていなかった。だから、まず破壊せよとおいトランプを大衆は選んだ。

大統領選挙を通じて私に見えるアメリカの風景は、そんなものだ。ジャーナリストを自認するのなら、選挙期間中のトランプ、ハリスの発言をあれこれ分析するより、まずはいまのアメリカ社会を分析すべきではないか?
つまらないテレビニュースを見ながら、私はそう思った。明日の朝日新聞はどんあ分析を見せるのだろう?

まあ、私がどう思おうと、現状が変わるはずもない。来年1月から暗黒の4年間が始まる。ウクライナはどうなる? イスラエルを取り巻く情勢は。北朝鮮はどう出るのか?

まあ、私が心配しても何も変わるものはない。トランプ大統領が私の暮らしに影響を及ぼすこともないだろう。
だが、習近平がおり、プーチンがいる世界に、またまたトランプが登場する。私が見たくない世界がこれから始まりそうな気がする。

まだ私は75歳だが、こんな世界を見なければならないとは、私は長く生きすぎたのか?!