02.08
iMac復旧後の混乱
報告が遅れたたが、我がiMacは5日、無事にドックから戻ってきた。FusionDriveはソフト的に壊れていただけで、物理的には何の問題もなかったらしい。お願いしてあったように、OSは13.7.3にアップグレードされていた。
そこまでは良かったのだが、その日から混乱が始まった。その対応、解に時間を取られたことが報告が遅れた原因である。
高崎のビックカメラから自宅に持ち帰って電源を入れた。右手にアップル純正のBluetoothマウスを握る。パスワードを求める画面が出たので、マウスでカーソルを入力ウインドウに移動させようとした。動かない。
「あれ? どうしたの?」
という感じである。マウスの電源を切って再び電源をONにしても症状は変わらない。やむなく有線接続のマウスを引っ張り出し、パスワードを入力した。私のiMacが復活した。
しかし、Bluetoothマウスが使えないのは不便である。思い立ってアップルケアに電話をした。
「そうですか。だったら一度有線でiMacとマウスを接続してください」
言われるままに繋いでみた。そして有線接続を切りると、見事にマウスが復活した。はあ、こういう修復の仕方があったのか。
「ありがとございました」
と丁重にお礼を申し述べたのはいうまでもない。それから時をおかずして、例のO氏から相談があった。
「うちのiMacの無線マウスが繋がらなくなったんだけど、なんとかならない?」
直前に仕入れた知識を伝授してやったことはいうまでもない。おかげで、私の頼り甲斐に関する彼の評価が跳ね上がったに違いないことは容易に想像できる。
次なる作業は、ファイルやアプリをTimeMachineからiMacに戻すことである。このiMacを買った時にやった作業だが、最近の私は忘れっぽくなっている。戻し方がわからない。こんな時はチャットGTPに尋ねるに限る。聞いてみた。すると、Macを復旧モードで起動しろ、という回答が戻ってきた。コマンドキーとRキーを押しながらMacを起動するのだそうだ。
やってみた。システム全体を元に戻す画面しか出てこなかった。つまり、せっかくOSをアップグレードしたのに、元の10.13.6に戻すということである。いや、実際にOSのダウングレードが実行されるのかどうか分からないが、それは私の求めることではない。どうやら、この手法ではファイルやアプリだけをiMacに戻すことはできそうにないのである。
困ったらやっぱりアップルケアだ。またまた電話をした。そして無事ファイルもアプリも復旧できたのだが、おかしなことに、何をしたのか思い出せない。電話の向こうの親切なオペレーターの指示に従って作業をしたら、すべてのファイル、アプリがiMacに戻ってきたことだけが記憶にある。
ま、75歳、まもなく76歳なのだから、この程度の健忘症はおおめにみていただきたい。なーに、またTimeMachineからの復旧が必要になったら、もう一度アップルケアに電話すれば済むことである。
私も徐々に社会のおじゃま虫になりつつあることを自覚せざるを得ない。
そして私は、もう一度アップルケアに電話をする羽目に陥る。スティキーズ、といってもMacをお使いになっていない方々にはお分かりいただけないかもしれないが、画面に貼り付けるポストイットと言えばいいだろうか。記憶しておきたいことを、ポストイット的に使えるソフトである。私にはここに、記憶しておかねばならないパスワード、警句などを多数残している。
そのポストイットを開いてみたら、たった1枚のポストイットしか出てこないではないか! おいおい、他のメモはどこにったんだよ? たくさんのパスワードや警句はどこに行ったんだ? 警句はまだいいとしても、パスワードが失われたら、これからどうしたらいい?
TimeMachineから復旧する手段はないものか。あれこれやってみたが、らちああかない。これもアップルケアに電話をする羽目に陥った。
「大道様、画面共有でそちらのコンピューターに入っってもいいですか」
いいですとも、どんどん入ってきて下さい。
オペレーターの彼女は私のiMacをあれこれ視察し、スティッキーズのファイルがある場所を探してくれた。
「大道様、これはあなたのiMacの中にファイルがあるようなのっですが」
と言われ、ディスプレー上で1つだけ表示されているスティッキーズのウインドウをクリックしてみた。すると、もう一つのスティッキーズウインドが現れた。クリックを続けると、次々に新しいウインドウが現れた。なんのことはない。すべてのスティッキーズファイルが、画面上で積み重なっていたのである。
OS移行にともなう混乱は、いまのところこの辺りで収まっている、この基礎の上で、さらなる混乱を呼び起こしたのは、これから使うデータベースソフトに採用したFileMake Pro18である。その経緯は別稿にしたい。