2025
07.14

どうして事件の構図が明らかにならないのか?

らかす日誌

おかしい。どう考えてもおかしい。桐生市の新しい市庁舎入札をめぐる入札妨害事件である。事件全体の構図がいまだに現れないのだ。

桐生選挙区から出た相沢県議はこの事件で逮捕され、すでに起訴された。いまの情報からすると、これで一件落着なのだろうか?
いや、それはありえない話である。事件は桐生市の入札ルールが関東建設工業に有利なように変えられたことである。相沢県議に桐生市議会議長だった過去があっても、逮捕された時点では群馬県議会議員である。入札ルールは桐生市の業者指名選考委員会が決める。つまり相沢県議は手が出せない世界なのだ。誰かが相沢県議の働きかけを受けてルールを変更しなければルールは変わらないのである。そのルールを変えた実行犯が不在のままでは、事件の全体図が分からないではないか。どうして群馬県警は実行犯の逮捕に踏み切らないのか?
そして、「市政に混乱を招いている」との理由で辞表を出して受理された森山・元副市長は、桐生市業者指名選考委員会の委員長だったのである。

私の経験から推測できる、最もありそうなストーリーは群馬県警のお目こぼしである。以下は私の推測に過ぎないので、そのつもりでお読みいただきたい。

群馬県警は森山元副市長を取り調べた。ところが、ルールの書き換えについて森山元副市長が関東建設から金銭を受け取っていたという裏付けがどうしても取れなかった。そのため逮捕を必要とする重要な犯罪として扱うことを諦め、

「副市長を辞職したことで社会的制裁は受けた。逮捕する必要はない」

と判断したのではないか。
振り返ってみれば森山副市長は桐生市議時代、逮捕された相沢県議とは仲が良いように見えた。というか、親分ー子分の間柄とも思えた。桐生市議会議長の席を相沢県議から受け継いだのは森山元副市長である。
だから、森山元副市長は、相沢県議の

「関東工業に落札させよ」

という働きかけを、金銭を受け取ったわけでもないのに拒み通すことが出来なかった。
それが群馬県警の結論だったのではないか。

ありうる話であるとは思う。
そして、そこまでしか調べることが出来なかったのが、群馬県警の捜査能力の欠如のためではなかったと願いたい。

いずれにしろ、相沢県議はすでに起訴された。やがて法廷で事件の全体図は明らかになるだろう。そこに、桐生市の実行犯も登場するはずである。

だけどねえ、全体図が分かるまで、そんなに待たなきゃいけないのか? この事件を取材している新聞、テレビの記者は何をやっているんだ? 粘り強い取材で1日も早く全体図を読者、視聴者に届けるのが君たちの仕事だと思うのだが、君たち、仕事をしているのか?

というのは、すでに記者OBになった気楽な立場からの現役連中に対する苦言である。