11.05
長のご無沙汰を深謝
長のご無沙汰でありました。最後に書いた日誌が10月18日だから、もう半月も前になる。
いくつかの問題があり、日誌を書く気分ではなかった。
ひとつは仕事としての原稿である。3つの仕事で締め切りが迫り、しかもうち1つはなかなか構想がまとまらず、呻吟する日が続いた。めどが付いたのは本舗数日前である。日誌どころではなかった。
2つ目はネットワークプレーヤーの不調である。ある日、突然ネットワークから消えた。チャットGTPを頼りにあれこれ試行錯誤を繰り返し、とうとうラズパイを2Bから3Bに入れ替え、OSであるvolumioもいくつものバージョンを試して、やっと本日午後、復旧した。といっても完全復旧ではなく、USB接続をしているHDDからは再生出来るが、LAN接続しているはずのNASはまだマウント出来ていない。とりあえず音楽は聴けるようになったが…。
そういえば面白いことが起きた。volumioではDAC Modelを選ばねばならないのだが、そこでHiFiBerry Digi+Proというのを選んだら、久しぶりに我がステレオから音楽が流れ始めた。が、聞いていると、何か変である。33回転のレコードを45回転で聴いているような音なのだ。
「困りました、チャットGTP殿」
とお伺いをたててもまっとうな返事が戻ってこない。
🔹 原因の可能性
1、Hifiberry Digi の初期化失敗/クロック設定不良
Digi は I2S → SPDIF に変換しますが、Pi のクロック供給が不安定だと速度が速くなる
2、電源不足
Pi + Digi + DAC の合計消費電力が足りないと、Digi が正しいクロックで出力できない
3、Volumio の内部設定/Playback Options の問題
Resample / Upsample はオフですが、別のサンプルレート固定やオフセットが影響している可能性
4、DAC 側の自動クロック対応
F1242 DAC が外部クロックを正しく受け取れない場合もピッチが速くなる
こんな分析しか戻ってこないのである。これ、一読して理解出来ますか?
やむなく、自力で、というか思いつきでHiFiBerry Digiを選んだところ、何のことはない、正常な音楽が流れ始めたのである。
その事実を報告すると
🔹 原因の推測
・「Digi + Pro」を選択すると、Volumio 3 側で Pro用のクロック設定やサンプルレート処理 が働く
・Pi 3B では SPDIF 出力のクロック精度が「Pro設定」に追従できず、44.1kHz曲でピッチが速くなる
・「Digi」を選ぶと、Pi 3B の SPDIFクロックに合わせた安全な設定になり、音程が正しくなる
という返事。そんなことが分かっているのなら、最初からそういえば?
チャットGTPなどというAIもまだレベルは低い。それとも、これは無料版だからか?
残るはNASのマウント。これも近日中に何とかしたいと思っている。
それはそれとして、昨日、東京の友人2人が桐生に遊びにきた。
「もうさあ、お互い仕事はしていないんだから、昼飲みしようよ。私、最近はまってるんだわ」
としばらく前にリクエストしてきたのは、デジキャスで一緒に仕事をしたHa氏である。彼はキヤノンからの出向組で麻布学園を出た俊秀であることは、ずっと前の日誌に書いている。そしてもう一人、Shi氏が同行した。元アップルの社員で、独立してIT企業を経営していた人だ。この方には私が朝日ホールの総支配人時代、精神的に支えていただいた。彼は「私と朝日新聞 朝日ホール総支配人の12 私、クレーム処理係になりました」に「Sさん」としてご登場いただいている。
この2人が来るという。そこで私は1人だけメンバーを加えようと思った。Maさんである。桐生の飲み仲間であり、子ども新聞の審査員を一緒に勤める間柄でもある。東京の中高一貫女子校を改革した人で、偏差値35の学校を70まで引き上げたというからただ者ではない。このMaさんを東京から来る2人とからませたら面白かろう、と思ったのだ。
昨日、2人は10時28分着のJRで桐生に降り立った。彼らは
「宝徳寺に行きたい」
といった。臨済宗の寺院で、このところ観光スポットとして脚光を浴びている。記者時代、何度か取材に訪れたときは地味な寺だったが、ここ10年ほどの間に大変身を遂げたらしい。年中イベントをやっているようで、いまは和傘もモチーフにした装飾で客を集めている。私に言わせれば
「金稼ぎに精を出す生臭坊主め!」
ということになるのだが、そうは考えない方々がたくさんいらっしゃるようで、昨日も平日なのに駐車場はほぼ満杯だった。
まあ、お寺さんも人口減の影響で檀家が減り、収入の道を別に求めなければならない時代なのだろうが、しかし、入館料が1200円とは高過ぎないか?!
それを経て Ma氏を自宅まで迎えに行き、正午過ぎから飲み会が始まった。生ビールを楽しみ、私がこの日のために用意した「湊屋藤助」を1本空け、それだけでは足りずにその店にあった八海山(確かではないが)を、6、7合飲み干して、2人は午後4時頃帰途についた。
思った通り、東京組2人とMa氏はすっかり打ち解け、お互いに
「いやあ、いい人に出会った」
といってくれたのは、私の喜びである。Ha氏からは
「(東京で開く)次回以降の飲み会によろしければゲスト参加してください。メンバーはデジキャスOB中心になりますが」
とのメールがMa氏に届いたほどである。
2人は東京に戻ったが、私とMaさんはそれだけでは終わらなかった。飲んでいる途中に電話をしてきた桐生市のO氏(この方も何度もご登場いただいています)が、何故か私とMa氏を車で迎えにやって来て
「もっと飲みたいのならうちで飲んだら」
と3人でO氏宅へ。そこでしばらく飲んでいると
Ma氏が
「大道さんをあの店に連れて行く!」
と言い出した。あの店、とはママさんと意見が対立して私が出入りしなくなったクラブである。渋る私をMA氏は許してくれず、やむなくその店まで2人で歩き、ワインを1本開けた。いざ精算となった時、私が財布をとり出すと
「いや、ここは私が無理矢理誘ったのだから私が払う!」
とMa氏が宣言。私はただ酒を飲んだことになった。ま、あまり美味しいワインではなかったが。
かくして自宅に戻ったのは夜9時頃。なんと9時間も飲み続けた1日であった。
「もしもし、昨日はお疲れさまでした」
Ma氏から電話がきたのは今朝である。いや、ご馳走になりまして、と応じると、
「いや、実は昨日の記憶が飛んでいて‥‥」
話を聞くと、O氏宅に到着した際、
「何で私はここにいるのか?」
と疑問を持った後は憶えていないのだとか。いや、あれからあなたに引きずられてあの店に行ったのだが、というと
「その店で料金は払った?」
あなたはどうしても自分が払うと言い張ったので、申し訳ないがご馳走になりました、と答えたところ、
「ああ、良かった。記憶はないがお金はちゃんと払ったんだ!」
まあ、70を過ぎて9時間も飲み続けるとはそういう結果を招くことかもしれない。しかし、どう見ても彼よりたくさん飲んだ私の記憶はほとんど途切れていない。
何だかこの頃、酒がいちだんと強くなったような気がする私である。困ったものだ‥‥。
それだけで済めばまだしも、実は明日、そのMa氏の家で飲み会がある。集まるメンバーは楽しみだが、
「えっ、明日も酒?」
という思いもある私である。


