2024
08.13

独り暮らしのメニュー

らかす日誌

独り暮らしも3日目である。妻女殿がいない我が家は、気楽ではある。不自由と言えばいえる。何となく中途半端な気分である。

3日目の今日の朝食は卵1個のハムエッグに、塩と胡椒で味付けした千切りキャベツの炒めものを加えてパンを食べた。パンといってもローソンだけで売っているふすま入りのロカボパンである。食パン1枚の炭水化物量が10グラム少々。ロカボ、つまり糖質制限はいまや健康食である。

昼食は回鍋肉(ほいこーろー)で玄米のご飯をいただいた。回鍋肉は極めて簡単にできる。まず肉とニンニクを炒め、肉に色がついたら皿にあげる。同じフライパンでキャベツ、ピーマン、ネギを炒め、火が通ったら皿にあげておいた肉を戻す。そこに、市販の回鍋肉の素を加えてかき混ぜれば出来上がり。食べればそこそこ美味い。梅干しとたくわんを添えた。

夜はアジの塩焼きをメインに、もやし炒め、ホウレンソウを湯がいてポン酢をかけたものを食べた。もやしもホウレンソウもまるまる一袋である。それだけでは腹が減りそうだから、インスタントのカップそばを流し込んだ。カップそば1個に含まれる炭水化物は40グラム強。あのロカボ食パンの3〜4枚分である。しかも、不味い。もうカップ麺は食べないことにする。

という暮らしをしている。これが3〜4週間続くわけである。

横浜の次女が、何やら入院グッズを送ってくるらしい。明日届くとか。私は金曜日に前橋日赤まで行くことになっているから、その時に、妻女殿が電話で

「持って来て」

と伝えてきたものと一緒にお届けする。

にしても、である。入院した妻女殿を気遣う子供はいても、独り暮らしを強いられた父を心配する子供はいないらしい。電話のひとつもかかってこない。
まあ、入院したのは妻女殿である。そちらに注意が向き、入院によって引き起こされた事態の全体像にまでは思いが及ばない、というのは仕方のないことだろう。私が子供の立場でも、病を発して入院病棟に収用された母を心配することはあっても、それによって1人になって親父を心配することはなかろう。

「取り合えず健康なんだから、何とかやってるんじゃないの?」

うん。私でもそう思ってしまうに違いない。

加えて、子どもたちは私の生活力を高く評価しているのではないか?

「あの親父なら、おおむねのことは自分で何とかするはず」

と信じて疑わないのではないか。

現実には、私は毎食のレシピに苦労しているのだが。さて、明日の朝は何にする? 夜はあの肉を食べてしまわないといけないだろうなあ。取り合わせの野菜料理をどうしよう? 昼? 面倒だったら、やっぱりマメから生まれたロカボ麺を使ったペペロンチーノにするか? それとも冷やし中華?

ま、人生、山もあれば谷もある。山に差しかかっても谷に降りていっても、とにかく歩き続けなければ明日はない。この程度の事にめげる私ではないので、ご心配は無用である。

さあ、人生を楽しまなくっちゃ!」