02.25
3連休の戦い—戦果なし!
ブルーレイディスクの寿命は短い。10年か15年前にディスクにした映画を見ていると時々画面が止まることがある。取り出してみると、盤面に傷は見当たらない。おそらく、記録面のその部分が劣化してデータが消えたのだろう。プレーヤーはなんとかして画像を再生しようとするのだが、止まったままになることもある。そんな時はリモコンにある30秒スキップのボタンを押す。すぐに再生が始まることもあれば、数回押して1分、2分先まで飛ばねば再生が始まらないこともある。
だから、どうしても手元におきたい映画や音楽はバックアップをとっておかねばならない。私はleawoというアプリを使い、HDDに映画や音楽を保存している。
(以上は24日に書いた。この日は他の作業に追われて、先を書くのを忘れていた。以下はその続きである)
そのleawoで異変が起きた。22日のことである。leawoで作ったコピーディスクをパナソニックのブルーレイレコーダーで再生しようとした。ところが、レコーダーがこのディスクを認識しない。認識しないから再生はできない。おかしい。
念の為に、パソコンに接続したブルーレイドライブにそのディスクを入れて再生してみた。今度は再生できる。つまり、ブルーレイディスクのリッピングはできているようなのだが、新しいディスクに書き込むことができない。これでは、せっかくリッピングしても、パソコンでしか見ることができない。おかしい。そして、それは困る。
何が起きているか、私の知識ではとても解明できそうにない。
「そうだ、アップルケアに相談してみよう」
アップルケアはお金を払っているわけでもないのに、電話相談に応じてくれる。実にありがたいサポートである。だが、22日は3連休の初日だった。
「やってるか? アップルケア」
とりあえずは、自力救済を試みることにした。が、やること、できることなんてほとんどない。
「本当にコピーディスクが作れないのか? リッピングでどこか不具合があったのでは?」
何度かリッピングをし、ディスクに焼いてみた。全く進展はなかった。相変わらず、パナソニックのブルーレイレコーダーはディスクを認識してくれない。
翌23日、飽きもせずにまたコピーディスク作りに取り組んだ。なにしろ、その程度しかできることはないのである。ひょっとしたらiMacがおかしくなっているのかもしれないと、チャットGTPに相談しながら、iMacの再起動、P-RAMクリア、セーフモードでの起動、など、Macに不具合が起きた時の常套手段にも挑んだ。何も変わらない。相変わらず、コピーディスクが作れない。
やがて更なる異変が起き始めた。最初はパソコンではみることができるコピーディスクができていたのに、書き込みエラーが起き始めたのだ。おいおい、どうした? どうすりゃいいんだ!?
まずBD-Rの傷を疑った。50枚のスピンドルで購入するが、時折傷のあるディスクが混じっていることがある、だからとディスクを取り替えた。結果は同じだった。焼けない。次のディスクも同じである。3枚続けて傷のあるディスクがあることは確率論的にほとんどあり得ない。やはり、おかしい。
私はleawoを疑い始めた。leawoでディスクが作れないのなら、ほかのソフトを使ったらどうだ? チャットGTPでブルーレイのisoファイルをディスクに書き出すソフトを探した。ExpressBuernという無料ソフトが見つかった。これで新しいディスクの制作に取り掛かったが、これもうまくいかない。作業進行中のウインドウは出るのだが、2時間経っても
「5%完了」
などと言ってくるだけである。1時間たつと
「6%完了」
などと言ってくるが、おいおい、20GB程度のファイルを焼くのに丸一日がかりってか? それはないだろう!
ここまできて私は、アップルケアに頼るしかないと思い至った。とりあえず電話をしてみよう。連休中で繋がらないなら連休明けに掛け直せばよい。
何とアップルケアは稼働中であった。休むのは元旦だけだという。アップルのアフターケアは充実している。
電話にこ応えてくれたのは女性のサポーターだった。画面を共有して私のiMaacのディスプレーを彼女が見ることができる設定をする。その上で彼女はさまざまな解決策を提案してくれた。
その作業の途中で、もうひとつの異変に気がついた。Macはディスクをドライブに入れるとデスクトップにマウントしてくれる。今の私のMacはDVDディスクを入れると正常にマウントする。アイコンが出て、その下に名前が登場する。ところが、ブルーレイディスクを入れると、名前は出るがアイコンが透明になるのだ! ブルーレイディスクへの書き込みができないだけでなく、もう一つ問題が発生するとは。私のパソコンはどうなっちゃったんだ?
約2時間、いや3時間だったか、2人で2つの問題の解決に取り組んだ。最初に根をあげたのは彼女である。どちらの問題も解決しないまま、これ以上の解決策は思いつかないという。やむなく電話を切った。おいおい、ブルーレイのバックアップはできないのか?
不思議なことに、DVDならデスクトップに正常にマウントするだけでなく、コピーディスクを作ることもできる。こうなったら、私の頭は混乱するだけである。
そして24日午後。私は再びアップルケアに電話を入れた。サポーターが変われば違ったアドバイスをしてくれるのではないか?
今度は男性だった。年齢を聞くと、今日(25日)が誕生日で33歳になるという。いやはや、私から見れば息子というより孫の世代に近い。頼るべきは若い力である!
彼とは4時間、いや、5時間は話したかもしれない。色々考えてくれて、さまざまな方策を提案してくれた。
「こうしてディスクを作ってみてください」
と言われて始めた作業が1時間以上たたないと終わらないとパソコンが告げた時は、一度電話を切り、時間を決めて彼から電話をかけてもらうことにした一幕もあった。
そんなやりとりの中で、パソコンがある作業を終了留守までに時間がかかると、雑談をした。33歳の誕生日の今日、彼は有休を取ると言った。有休をとって何か自分にご褒美をあげたい。
「どんなご褒美?」
と聞いたら、
「美味しいものが食べたい。うーん、今回は寿司かな」
というので、かつて築地場内にあった大和寿司を推薦した。私が食べた寿司の中で、群を抜いて美味しかったのがこの店である。多分豊洲市場に引っ越しているはずだ。彼、今日は豊洲まで行って大和寿司の極上の味を堪能したのだろうか?
という会話を挟みながら2人で解決を図ったが、状況は変わらなかった。
2人の会話の最後に、彼は
「いまのOSのバーションは?」
と聞いた。
13.7.3だと答えると、いまは13.7.4がリリースされているという。彼は
「こちらから、あなたのご都合のいい時間に電話をします。それまでにOSを13.7.4にアップしておいてください」
といった。私の問題に徹底的に付き合ってくれるらしい。ありがたい! ジョブズは亡くなったがアップルは素敵な会社である。
今日になって一つだけ進展があった。パイオニアに電話をしたら、MacOSのあるバージョンから、ドライブにブルーレイディスクを入れると、デスクトップ上でアイコンが冬目になる現象が起きることが確認されているというのだ。
「アップルさんにはOSレベルでの対応をお願いしているのですが、まだ手掛けていただいていません」
とか。すると、アイコンが透明化することとブルーレイへの書き込みができないことの間には関係がないことになる。
これで解決に一歩近づいたとは思わないが、何らかの手掛かりになればありがたい。
アップルケアの彼から電話が来るのは27日木曜日午後である、まずは大和寿司に行ったかどうかを聞く予定である。