02.21
2008年2月21日 BW800レポート・その1
今朝、犬の散歩から戻ったのは6時50分。いつもより20分ほど早かった。多少時間がある。時間があると、週末まで触るまいと思っていたDIGA DMR-BW800が気になる。昨夜から我が家のテレビ・ソニーKV-32DZ900の上に鎮座し、私を見下ろしているのである。触ってくれ、と懇願しているように見えないこともない。
「設置だけしておくか」
という結論に到達するのに時間はかからなかった。新しいもの好きで、家電製品好きのあなたにはご理解頂けるはずである。
作業に取りかかった。
我が家のテレビは、茶の間のコーナーに設置してある。それほど広い部屋ではないので、ここしか置き場所がなかったのだ。置き台は、手製で内容積120リットルのスピーカーと、これも手製のオーディオラックである。両方の高さを合わせ、2つ組み合わせると「く」の字型のコーナー家具になるように設計してある。
この上に、重さ80kgほどあるKV-32DZ900が乗る。スピーカーと併せれば、総重量は恐らく150kg前後ある。このままでは動かせない。そのため、スピーカー、ラックはキャスター付きだ。配線のやり直し、機器の入れ替え、修理などの場合は、スピーカー、ラックごと前に引き出し、後ろに回り込む。
今朝も全体をグッと引っ張って前に出し、後ろを覗き込んだ。あれまあ。後ろは犬の抜け毛を主体としたほこりの塊である。後ろに回るたびに、こいつに悩ませられるのだ。しかしまあ、両手でも抱えきれないくらいあるではないか。我が家はほこりの終の棲家か?! まず、掃除機で誇りを吸い取らねば作業などできるはずがない。やむなく、掃除機を持ち出した。
環境は整った。付属品から電源コードを取り出してBW800に取り付ける。不要になるBSデジタルチューナーからBS・地上デジタルのアンテナセンを取り外し、BW800に差し込む。ついでに、チューナーからD単子用のケーブル、オーディオも抜き取り、やはりBW800に差す。チューナーはお払い箱である。B-CASカードを抜き取り、BW800に挿入する。
BW800のリモコンに電池を入れ、電源を入れる。テレビのチャンネルはBW800がつながるコンポーネント2である。
映った。ん? 汚い映像だな。3チャンネル? なんだ、これはアナログの教育テレビじゃないか。デジタル、デジタル、世はデジタルだよ! リモコンのBSボタンを押し、3チャンネルを選ぶ。NHKハイビジョンである。何も映らない。映らない!
説明書を開いた。まず設定をしてください、決定ボタンを押します、とある。そうか、そりゃあそうだ。初期設定をしなければ、BW800はどこの電波を受信していいか分かるはずがない。わかった。ん? だけど、どうやったら設定画面が出るのだ? そんなボタン、リモコンにはどこにもないぞ!
捜した。隅々まで見た。そんなボタンは、ない。…………。
おかしい。どこかが間違っている。焦るな。落ち着こう。とりあえず電源を落とそう。
気を落ち着けて、と。よし、もう一度電源を入れてみよう。あれ? 設定画面が出てきたジャン!
そうか、最初に電源を入れると自動的に設定画面になるのか。最初は電源を入れっぱなしにしてほかの作業をしていたから、こいつは設定する気がないと判断して通常画面に戻っていただけなのか。
画面と声に指示に従って、設置地域、郵便番号、電話番号の市外局番を入力する。すると、アナログ地上波のチャンネル設定をする。続いて、BSデジタルのチャンネル設定だ。
アンテナが設定されていません(正確ではないが、その手のメッセージ)
と画面に出た。おかしい。アンテナは先ほどつないだはずだ。お前、どこか間違ってないか? もう一度設定ボタンをハイライトさせて決定ボタンを押す。だが、画面には同じメッセージが出て作業が進まない。
おかしい。どこかおかしい。どこかが間違っている。出勤前のあわただしい時間にやっていることをBW800は分かっていて、意地悪をしているのではないか? 落ち着け!
朝食が出てきた。私はBW800の設定をとりあえず諦めて朝食を取り始めた。食べ始めて、ふと気が付いた。
アンテナ入力はいくつもあるのではないか? アナログもあればデジタルの地上波もある。BSデジタルもある。アンテナを差し込む端子を間違えたか?
大急ぎで朝食をかき込むと、説明書でアンテナ入力端子を確認した。ある。3つもある。BSデジタルは真ん中である。確かさっきは、端っこに差し込んだ……。
再び裏に回り、アンテナ線を差し替えた。正面に戻る。電源を入れ、BSデジタルのチャンネル設定作業を始めた。すぐに終わった。BSのNHKハイビジョンが映り始めた。これで設置の第一段階は無事乗り越えた。ホッ。
まだ少し時間がある。次の段階に進もう。録画予約である。今日は午後9時から、NHK BS2で「イル・ポスティーノ」という映画をやる。DMR-E80Hでは予約録画済みだが、こちらでも撮ってみよう。
番組表を呼び出し、目的の番組にたどり着き、決定ボタンを押す。画面の指示に従って録画を予約した。いや、したつもりである。
さて、これが正常に録画されるかどうか。 その結果は今晩出る。
正常であれば、次はDVD-Rへのダビングに挑む。ダビングが正常に終われば、本来はできないはずである、DVD-RからDVD-Rへのコピーを試す。パソコンのリッパーで、コピーガードを外すことができるかどうか。
無論、ハイビジョンの録画も試さねばならない。それも、ブルーレイ・ディスクに焼くのか、DVD-Rに焼くのか、焼く時の画質の設定はどうするか、その結果はどうなるか。
まだまだ、やらねばならないことは多い。
しばらくの間、日誌はBW800に占拠されそうである。
本日午後4時57分現在、kakaku.comでの最安値は14万6974円。