09.27
2012年9月27日 末日
自民党の新しい党首が安部に決まった。
「お前ら、本気かよ?」
私、自民党の支持者ではない。むしろ、自民党を嫌い続けてきた人間である。だけど、その私でも、そういいたくなる無残な選挙結果だ。
一度リタイアしたセコハン=中古品の復活である。
いや、日本経済がピークアウトし、
「もう、あの繁栄の時代は来ないのだろうな」
とおおかたが諦めた時代である。そんな時代のキーワードは、
「もったいない」
である。もったいない、使えるものはとことんまで使おうではないか。古くたって、多少ガタピシいったって、このままゴミとして捨てるのは、この時代を生きる倫理に反する。押しても引いてもたたいても、うんともすんとも応えなくなるまで使い倒せ。何しろ、新しいものを買う金に乏しいのだから。
そう考えれば、安倍の再登板も時代の流れかも知れない。時代の最先端を行く自民党、とでもいおうか。
でも、である。何しろこの人、舞台で主役を務めている最中に、ちっとばかり追い詰められたら、
「お腹が痛い!」
ってわめきだし、唖然とする観衆をものともせず、泣きながら家に帰ってしまったお人である。
「もうお腹は治ったから」
っていってるけど、大丈夫なんか? 次に調子が悪くなったらどこを痛くするんだ?
いや、それに、だ。全国で動き回る自民党員の投票ではこの人、圧倒的に負けていた。それなのに、トップだった石波が過半数に達しなかったために、国会議員だけでの決選投票になり、逆転当選してしまった。この桐生でも、
「石波さんを党首に!」
と宣伝カーでご町内を回られた方があった。地方票はそうして積み上げられたのである。
忘れてならないのは、政党を支えるのは地方の票だということだ。石波を党首にすれば自民党が復権し、自分たちの次の選挙も有利に戦える、と思った人たちが大多数だった。それなのに、決選投票では彼らの希望が踏みにじられた。
さて、地方で自民党を支えている人たちは、この結果をどう受け止めるのだろう?
こいつでは選挙に勝てないと思った安倍が党首になった。地方は、安倍を担いで次の選挙にまともに取り組む気になるか? どうしようもない長老支配の政党に成り下がった、と力が抜けるのではないか?
自民党は終わった。やがて自壊する。今回の党首選を見て、私はそう思った。
かといって、民主党は単なるお坊ちゃん集団である。
維新の会なんてのは、有象無象の集団に過ぎない。早くも、維新の会への関心が急落しているとの報道もある。
ああ、故国よ、日本よ。お前はどこに向けて漂うのであるか? 流れ流れて行き着く先に、次の住み家はあるのか?
やっぱ、次の選挙は棄権だね、俺。
今週は過酷であった。
月曜日、前回予告したとおり、東京に行った。野暮用があったのは妻女殿で、私はいつも通り専属運転手であった。1日の走行距離、約260km。ちょいとした労働ではある。
華の都に出向いたついでに、前回は神田・まつやの蕎麦の味に幻滅したので、今回は同じ神田のやぶ蕎麦をテストした。2人で盛り4枚、締めて、何と2800円。
「あれって、細いうどんか? 蕎麦の味も香りも全くなかったな」
日本の食文化は危機にある。
25日は前橋で夜の会議であった。会議が終われば当然飲み会となる。帰宅は午前様。
なのに、26日は桐生で飲み会が入っていた。それも、1次会で終わればいいものを、
「大道さん、まだこんな時間だし、もう1軒どうですか?」
この手の誘いを断る言葉を、私は持ち合わせていない。誘われるまま、
「この店がねえ、桐生でいちばんいい女を集めてるんですよ」
というクラブへ。最初に横に侍った女性が、
「ちょっと歳はとってますが、見た目はこの店でトップ」
なのだそうで、その女性にかしずかれながら、
「君、綺麗なスタイルしてるね」
などというおべんちゃらも使いつつ、
「うわあ、魅力的な二重顎だなあ」
なんていっちゃうから、私、この手の店で持てないのかなあ。
「で、君、いくつ?」
「40になっちゃったの」
確かに、40にしては美貌を保っている女性ではあった。この手の店の女性は年齢でさばを読むのがあたり前としたら、もっと年上となり、そうすればお化けのように美貌を長持ちさせていることになる。
という次第で、私、本日疲れ気味である。
なのに、あしたも飲み会。
過酷な、9月最終週だ。リポビタンDでも飲むか?