2020
03.28

満開の桜をお届けしよう。

らかす日誌

我が家のすぐ前にある桜がみごとに開いた。上の写真である。正午頃から降り始めた雨の隙間をついて撮影した。背景は赤城山と雨雲がたちこめた空。やや背景色とのコントラストに難がある写真だが、天候のせいと諦めていただきたい。
それにしても、ここまで咲けばもう満開と呼んでもよかろう。昨年は4月6日でこの程度だったから、今年は10日近く早い。やっぱり地球は温暖化している?

ついでに、一昨日の花の開き方もご提供する。上の写真である。まだ枝の先の方は花が開いていないのがおわかりだろうか?

昨日は朝から会議で、そのまま夜の食事会になだれ込み、写真を撮る暇がなかった。いずれにしても、わずか2日で枝の先々まで開花して春を謳歌する桜を愛でていただければ写真を撮り続けている甲斐がある。

さて、コロナウイルスである。震源地・中国での感染拡大は押さえ込まれたようだが、イタリアでは死者が9000人を超えた。スペインでも5000人を超え、フランスでは2000人に迫り、アメリカがあとを追っている。イギリスでは皇太子に加え、首相や閣僚までが感染した。

「そこのけ、そこのけ、おいらが通る!」

とコロナウイルスが驀進中である。テレビ手で見ると、パリもニューヨークも人出はまばらで、私なんぞは

「おっ、世界中が桐生になっている!(つまり、商店のほとんどがシャッターを降ろしている)

と口にしたりしている。

そのようなご時世だから、昨日の食事会の話題も、もっぱらコロナウイルスが占めることになる。

「桐生じゃまだ感染者は出ていないけど、出たら、大道さん、年齢的にあなたが一番危ない」

とエイジハラスメントをしてくれたのは、果たして誰だったか。

「いまや中国じゃなく、イタリアでの感染拡大がひどいじゃないですか。だから、本当の震源地はイタリアで、中国の患者はイタリアからの旅行者に移されたって説もありますね」

という知識を披瀝された方、その説に根拠はあるの?

反論された方があった。

「何いってるんですか。公表されている中国の感染者や死者数は、あれ、ですよ。全部でたらめ。実際は公表数の何倍も感染者や死者がいるんだが、中国共産党がメンツをかけて少ない数字を出しているんです」

うーむ、確かに強権的に言論を封じ込めるのは中国政府の得意技だが、このネット社会、監視の目はどこにでもある。中国政府がそんなごまかしをしていれば、ネットで手ひどい批判を受けるんじゃないかな。

「そうですよ。なんか、中国のSNSで、中国政府が武漢の病院を爆破した、って情報が流れてるんだって。直接その事実を書くと当局の検閲ではじかれるから、最初は『中国は国家指導者のみごとな指揮の下、コロナウイルス封じ込めに成功した』なんて政府礼賛を延々と書き連ねて、ズーッと読んでいくと最後に『ほら、武漢の研究所を爆破して証拠をみごとに地上から消し去った政府、万歳!』みたいな書き方をしてあるんだって」

それ、ホント? ホントかね……。流言飛語とは、こんな面白半分の話から始まるのかも知れない。

流言飛語ではないのは、アメリカの景気てこ入れ策である。何と2兆ドル、220兆円ですよ。日本の年間予算額の2年分以上を、コロナウイルスで落ち込んだ経済立て直しに放り込むんだって! 大人一人に最大1200ドル、子どもには500ドルをプレゼントする大盤振る舞いというのだからただ事ではない。もし日本で同規模の景気てこ入れ策が実施されれば、我が家は大人2人だから2400ドル、ざっと26万円が棚ぼたで転がり込むわけだ。やってくれないか?
そもそも、こうした現金のばらまきは景気にはほとんど効き目がないといわれる。まあ、日本人のように貯金が好きではないアメリカ人は、金が入ればパッパと使っちゃうらしいから日本より効き目があるのかもしれないが、それでも景気刺激効果は限定的だろう。それをやる。

トランプ、焦っているのではないか? アメリカではコロナウイルスになかなか歯止めがかからず、すばやい対応を怠ったトランプの失政だと指摘する声もある。そもそも人気が下降気味のところに降って湧いたコロナウイルスである。大統領選挙は今年の11月に迫っている。民主党の候補者にはいまいちパンチはないが、それでもコロナウイルスで

「とにかく大統領を変えろ!」

という気分が蔓延するかも知れない。何とかしなければ……。
の、2兆ドルではないか? どっちみちトランプの懐から出て行く金じゃない。当面は国債の増発でまかなうのだろうが、国が借りた金の返済は国民から徴収する税金でまかなうのだ。それが俺の支持率を上げてくれるのなら、なんでケチケチしなきゃならない?
いかにも、トランプなら考えそうなことである。

さて、翻って我が国はどうか? お上が言うことには素直に従う方が多いお国柄が、こんな時は役に立ってこれまでは爆発的な関せイン拡大に至らなかったのだろう。しかし、東京の感染者数の推移は不気味だ。小規模爆発が起きそうな感じもする。
一方で、テレビのニュースを見ていると、今日は渋谷もガラガラだった。国民は一致団結してコロナウイルス蔓延防止に動いている。最悪の事態は避けられると思うが、さて……。