2008
04.25
04.25
2008年4月25日 説
説、とは、人に伝えようと思う考え方であり、主張である。asahi.comの大辞林は、
「ある人の述べた考えや意見。主張」
と説明している。
それを前提に、今日の朝日新聞社説を読んでみて頂きたい。これって、説か?
【北京五輪―いよいよ、聖火が走る】
聖火リレーの妨害を批判するでもない。頑なな中国政府を非難するでもない。ただただ現状を憂い、政治とオリンピックの歴史を振り返り、
「混乱をできるだけ抑えつつ、五輪の意味やあり方を改めて考える。長野の聖火リレーを、そんな機会にしたい」
と締める。
「五輪の意味やあり方を改めて考え」
た結果を示して初めて社説なのではないか? と私は思うのだが。
【米国産牛肉―牛丼ファンを泣かせるな】
おいおい、いったどうしろってか?
米国人も食べているのだから、日本人もあまり神経質にならずに背骨着きの肉を食べようよ、というのか?
月例制限を米国並みの30ヶ月、せめて欧州並みの24ヶ月にしようよ、というのか?
それとも、食の安全は何物にも代え難いので、日本は世界で最も厳しい規制を継続しろ、というのか?
一体何を主張しようというのか、皆目見当がつかない。見当がついた方がいらっしゃったら、是非ご教授願いたい。
という文章の結末が、
「消費者の信頼と納得を一歩ずつ得ていく以外にないことは、輸入、国産の別を問わない」
…………。
食が信頼できない、納得できない、というのが現状なのにねえ。
最後にクイズ。
説抜きの社説とは?
算数的には、社。ということは、社内だけで通用する文章?
読者からすれば、読むに値しない駄文、というところかな?
(注)
リンクは相変わらず。
ずっと読みながら移設しているが、朝日新聞の社説、問題多いね。