2010
02.11

2010年2月11日 疑義

らかす日誌

一晩寝て、昨日書いたことに自分で疑問を持ち始めた。ことは、プリウスのブレーキの安全性である。あれ、本当に危険なのか?

問題になっているのは、ABSである。昨日も書いたが、ABSとは、滑りやすい路面で急ブレーキをかけた際、タイヤの回転が完全に止まるとスリップを始め、車が滑走するばかりか、ハンドル操作も受け付けなくなる危険な状態を避けるため、自動的にブレーキをかけたり緩めたりする装置だ。高度な運転技術を身につけていれば、車が滑り始めたらブレーキを踏んだり緩めたりを繰り返すポンピング・ブレーキ操作をして滑走を防ぐのだが、誰にでもできることではない。ABSはこれを自動的にやってくれる。

さて、そこまで理解したとして、プリウスのブレーキはどうなっていたのか?
新聞記事などから判断する限り、ABSが自動的にブレーキを緩める時間が、ほかの車種よりわずかに長かった、と受け取れる。昨日の新聞によると、そのわずかの時間とは、時速20kmで走っていて0.06秒である。

そう考えて、昨日自分で書いたことに疑問が起きた。
ブレーキが自動的に緩む時間が0.06秒伸びたからといって、それほど危険か?

私の車でも、ABSが数回作動したことも昨日書いた。だが、ABSとはしょっちゅう作動するものではない。だから、ABSが作動し始めると、自動的にブレーキが効かなくなる時間の長さを感じるゆとりはない。ブレーキが効かなくなる時間が自分の感覚に取り込まれることもない。自分の車のABSが、どの程度の時間ブレーキを緩めるか、感覚としてわかっているドライバーはまずいないはずだ。
ABSが働き始めればドライバーの感覚と車の動きとは大きくずれる。その最中、ブレーキがきかなくなる時間がわずかに短いとか長いとかで、ドライバーの感覚とのずれがさらに大きくなるか? どう考えても、そんなことは起きそうにない。

ブレーキそのものであれば、ブレーキペダルを踏んでいるのに、突然効かなくなる時間がわずかでもあれば、この上なく危険である。だが、プリウスの問題はどうやらそうではない。
では、何が問題なのだ?
その答えは、昨日の新聞にはなかったと思う。

以上が、今日になって私が感じた疑問である。
メディアで記事を書かれる方々にお願いしたい。読者がこのような疑問を感じなくてもすむように記事を書いて頂きたい。そもそも、あなた達は何が問題なのか理解しているのか? と悪態の1つもついてみたくなる。

この問題を「マガジンX」がどう書くか。楽しみである。

 

今日は祭日。何もすることのない暇な1日であった。
読み差しの本を読了した。「オクシタニア」(佐藤賢一著、集英社文庫)。キリスト教が異端狩りに血道を上げた12世紀から13世紀にかけた南仏を舞台にした、異端狩りと愛の物語である。永久の愛とはあり得るのか?

ギター教室は、Pipe Lineのおさらいをしたあと、Diamonnd Headに移った。 いずれも、しきりにテケテケテケテケが出てくるベンチャーズの曲だ。自分では満足に弾けないことを棚に上げれば、はっ、こんなもの、といいたくなる易しい曲である。
早く卒業してもっと格好いい曲をやりたい。自宅学習次第ではあるが。