2011
08.25

2011年8月25日 党首選

らかす日誌

民主党首選の色彩がはっきりしてきた。
前原対小沢一派
である。

あ~あ、こんなことにしかならないのかね。

前原は、次の首相として世論の支持が一番厚いのだそうだ。でもねえ、厚いといったって、たかが10数%。菅政権の不支持率と同じようなものだ。世の中が前原待望論でわいているわけではない。
新聞を見ると、彼が首相になれば、外相を辞任する引き金となった外国人からの献金問題に再び火がつき、国会が紛糾しかねない、とある。
だけど、支持が高まらないのはそんなことのためじゃないだろ?

何とも軽いのだ、この人。
民主党の代表だった2006年、偽メールに引っかかって赤っ恥をかいたのはこいつである。問題のメールへの疑問が吹き出したとき、こいつは「期待しておいてください」と胸を張り、新たな証拠を提示する用意があることを示した。ところが、何も出すことができず、代表を辞めざるを得なくなった。

政権政党を責めるのは野党の責任である。しかし、証拠もないのに責めるのは言いがかりである。亭主が浮気をしたと責めるのなら、きちんと証拠を揃えるのが妻の務めである。証拠もなしに責めては、混乱を引き起こすだけで、誰にもメリットはない。いや、責める側は、少なくともスカッとするかも知れないが。

そんな前歴がある彼が、民主党政権成立とともに国土交通相になった。そこで、群馬県の八ッ場ダム建設事業の中止を明言した。わずか2年前のことだった。
なのに、八ッ場ダム周辺ではいまでも工事が継続している。華々しく政策を打ち上げるのは結構だが、大臣として打ち上げた以上、それは実行されねばならない。
なのにこの男、打ち上がるだけ打ち上げて、現地視察もして、そのままなのだ。大臣としての発言の重さを全く自覚していないとしか思えない。
人間が軽いのである。

口先人間、永田町の宙を、ただただ首相の座にとどまるだけのために浮遊を続けた菅直人に比べても、軽さはどっこいどっこいではないか?
そんな奴が、次の首相?

私は願い下げである。

対する小沢一派。さて、いったい誰を担ぐのか。刑事被告人である以上、自らの出馬は難しかろう。冤罪であっても、被告人の座にあるというだけで不徳を問うのが日本の風土である。
では、誰?

齢を重ねているだけで、これまでほとんど無名だったおじさん、身体だけでなく頭の中まで筋肉が詰まっているに違いないおじさん、委員会の答弁の場で泣き出してしまうおじさん。前原に倍して軽いタマばかりだからいやになる。

あ、そういや、駅前での街頭演説を続けていることだけが自慢の太っちょもいたな。前原が出るので泡沫になっちゃったらしいけど。
この太っちょもいかがかと思う。何しろ、増税を掲げて党首選に出ようとしていたんだから。たとえ嫌われても、それが政治家の責任である、とかなんとかいって。
確かに、財政は危機である。だが、財政危機から抜け出すには2つの方法がある。収入を増やすか、つまり増税をするか、支出を減らすか、である。
新聞は、早く増税しろの大合唱だ。この人たち、よほどお金が余っているのかね?
世論調査でも、増税やむなしとの声が多いという。だけど、本当か? 俺、世論調査の対象になったことはないぞ。

家計が破綻しそうなとき、あなたならどうします?
働きに出ている自分も含めて、

「もっと、給料を沢山もらってこい!」

とハッパをかける?
それができるのなら楽である。でも、ハッパをかけてもできないものはできないでしょ。であれば、現実的な方法は家計を切り詰めるしかない。

「来月から、俺の小遣いを半分にする。ビールはやめて発泡酒にする。米は銘柄米をやめよう。肉を減らす。旬の魚と野菜を食べれば安くてうまい。スーツ? 多少傷んでいるが、まだ大丈夫。そう、今年は定例の夏休み旅行も中止だ」

そんな決断は沢山の家庭で行われている。なぜ、政府がそれをできないのか?
見直せば財源はいくらでもある。増税なんて、最後の最後の手段だ、といって政権を取ったのが民主党ではなかったか。
あれからわずか2年たらず。まあ、首相が先頭に立って増税を説く政府だもんな。その政府の一員である財務相が唱えるのもあたり前か。
でも、リーダーとしては不的確である。

今日はギター教室。先生が盛んにステージデビューを薦める。

「人前で演奏して歌うのも、上達するための試練なのです」

今できるのは、Tears in Heaven、Layla、もう少し練習すればSan Francisco Bay Blues。場合によっては、岡林信康の「ジェームス・ディーンにはなれなかったけど」、頭脳警察の「さうなら世界婦人よ」を加えてもいいが……。
でもなあ。どこの誰だかわからないカボチャとジャガイモの前でやるとしても、ギターを間違ったりしたら恥ずかしいもんなあ……。穴があったら入りたくなる(入れたくなる、ではない!)もんな。
恥を知る男として、心は乱れるのである。