03.28
2012年3月28日 使命感
を持つのはいい。だが、間違った使命感を、それも国のトップが持ってくれると、被害は私にも及ぶ。できることなら願い下げにしたい。 と願い続けていたのに、とうとうやっちまったよ、民主党。こいつらの頭の中、いったいどうなっているのかね?
増税なんて必要ない、国の支出を見直せば17兆円近い金が浮く。それでコンクリートから人への改革をする。奴らはそういって政権を取った。
もちろん、民主党に1票を投じた国民のすべてが増税しないというから民主党に期待したわけでもなかろう。にっちもさっちもいかなくなった自民党政権に飽き飽きして民主党に期待した方も多かったと思う。
にしても、だ。増税なんて必要ないといって政権の座についた奴らが、今は、増税しないと国がつぶれると国民を脅す。そして、とうとう党内の異論を圧殺してしまった。週内には増税法案を国会に出すとのことだ。
なにをかいわんや、というほかない。
鉄槌を下さねば、と思う。だが、民主党に下す鉄槌とは? 選挙で大敗させる。それはいいのだが、でも、どの政党に勝たせる? 自民党? 自民党も増税が必要だと言うんだぜ。自民党に政権を戻せば、民主党が切り開いた地平の上で、自民党が楽々と増税を実現する、ということにしかならない。
じゃあ、増税に反対している亀井さんの国民新党? 政権が取れるほどの候補者を揃えられないわなあ。
社民党? 福島のおばさんは頭悪いし、そのおばさんを担ぐしかない政党に明日があるとも思えない。
共産党? 一言で言うと、気持ち悪い。
棄権するしかないか。しかし、私一人が棄権したところで、議席の多くは民主党と自民党が占めるに違いなく、であれば、今回はどのような結末になるか分からないが、いずれにしても増税は既定路線となる。
小沢さん、出番ですぜ。もう一度政界再編成を仕掛けるしかないのではありませんか? 日本をおかしな国にしないために。
東京に行って、駒形どぜうで、ドジョウを頭からむさぼり食ってくるか。
次女一家は27日午後10時過ぎに我が家に到着した。四日市を出たのが午後2時過ぎだから、まあ、ずいぶん時間がかかった。高速道路が渋滞していたのだという。啓樹も嵩悟も車の中で寝込んでいた。
一夜明けた昨日は、まず啓樹と書店に向かった。何でも、本が好きなったのだという。本を買い与えると、一人で黙々と読んでいるのだそうだ。 それはいい。読書は世界を広げる。
「啓樹、啓樹の本を買いに行こう。読みたい本は全部買ってやる」
と朝食を取りながら話しかけると乗ってきた。
「ボス、瑛汰は『今日は本を10個買う』っていうんだって? 僕、10冊も買ってもらったことないよ」
「だから、欲しい本は全部買ってやるっていってるジャン」
瑛汰にライバル意識を燃やしているのか。 伊勢崎のスマークに出かけ、自由に選ばせた。
「あ、これは漢字にふりがながないから読めないわ」
啓樹は勝手に選んでいた。6冊ぐらいになったとき、
「あー、重たくなった」
とつぶやいた。本当は、もっと買っていいの? 聞きたかったのだろう。遠慮ぶりが可愛い。
「重かったらボスが持ってやる。欲しい本を探せ」
伝記、ホームズもの、新作もの。10冊になった。
「ボス、もう持てないよ」
まとめて8000円強。「1968」1冊より少し高いだけである。
我が家に戻ると、早速エジソンの伝記を取り出してページを繰り始めた。
そういえば、啓樹は現在、絵本の執筆中である。自分で作りたくなり、ストーリーを考え、絵を描き、文章を書く。鼠の家族が主人公である、その、完成途次にある絵本を持ってきてくれた。
驚いた。小学1年生が書いたとは思えないこなれた日本語である。
「啓樹、この文、上手いなあ? 何か見て書いたの?」
と思わず聞いてしまった。それほど完成度の高い。
4月から2年生。健康に成長している。
夕刻、高崎市まで通夜に出かけた。 亡くなったおばあちゃんは98。それほど人は集まるまいと思っていたのだが、式場には7~80人が詰めかけていた。
「へーっ」
と思ったのだが、私をもっと驚かせるものがあった。飾られていた花輪である。
遠目に見ると、何だか違和感がある。これまで見馴れてきた花輪とどこか違う。
「どこが違うんだ?」
そばに寄って度肝を抜かれた。
ある花輪には缶ビールが、別の花輪には缶詰類が、こちらの花輪にはペットボトルに入ったジュース類が、ラップされて真ん中に置かれているのだ。うーん、分かり難いか。
花輪に見えたものの真ん中にラップされた缶ビールや缶詰のセットがあり、その周りを花が取り囲んでいる。それが花輪になっている。
長い間人間をやってきて、あちこちで葬儀にも参列してきた。が、これほど実用的な花輪は初めてである。
我が妻女殿が玄関などに花を飾っても、私の目には入らない。あとで聞いて、
「あ、飾ってた? 知らなかった」
というだけである。 なにしろ、花というものは基本的に食べることができない。
酒なくて何でオノレがサクラかな
という価値観しか持たぬ私には、どれほど美しい花であろうと、花だけ置いてあったのではまったく目に入らない。美しき女性も、我がものとならねば意味がないのと同じである。 品性下劣と呼びたければ呼ぶがよい。私はそのような人間なのだ。
が、花の中にビールがあったら? 私の目は必ず引きつけられる。アサヒビールは大嫌いだから(昨日飾られていたのは、ほとんどがアサヒビールであった。アサヒビールの営業力、馬鹿にできない)、できればヱビスビールを飾って欲しい。私の目をひくのは確実である。 あ、私が目にする直前まで、冷蔵庫で冷やしておいて欲しいなあ。
そして今日は、臨時の前橋日赤。
妻女殿が体調不良を訴えたためである。喉が腫れ上がるなどの炎症があり、町医者では不安であるとのことで急遽仕事を休み、前橋まで専属運転手を務めた。
仕事より健康。これは鉄則である。
結果から言えば、抗生物質を処方されて終わりたった。昼、夜と2回飲んだ妻女殿は、
「喉の赤みが取れてきた」
のだそうだ。 とりあえず、大過なし、である。