07.26
2015年7月26日 炎暑
という言葉がピッタリではないか、今日は?
昨日から、いつものように妻女殿の歯の治療で横浜に戻っていた。
昨日は朝8時半頃桐生を出て、高速で渋滞に捕まったため11時過ぎに相模原に着いた。相模原とは、次女の旦那が歯科医を開業している街である。
で、昨日も暑かった。
治療が終わって横浜の、瑛汰と璃子が待つ家に着くと、とにかく汗が止まらず、タオル2本が水浸しになった。おまけに、瑛汰とキャッチボールなどをしてしまったため、シャツは絞れば水がしたたり落ちる状態。ために早々と入浴して汗を流し、エアコンを効かせた部屋で、瑛汰、璃子と早めに寝た。
今日は久々に川崎のラゾーナに行き、瑛汰と璃子に求められて本を買った。それはいいのだが、瑛汰と一緒に小学生用の参考書の棚を見ていて、こんな会話が耳に入った。
「要は、麻布にするか教駒(教育大駒場のことと思われる)がいいのか、どっちにするのか決めることよ。あとは滑り止めだから、ばーっとやればいいの」
といっているのは、どうやらお母さんらしい。太り気味で、顔を見てもあまり知性は感じられない。どちらかというと
「ダメなものはダメ」
と言い放って恥じないタイプであるとお見受けした。大事にするのは自分の思いだけ。私の思いの邪魔をする他人ははね飛ばしていけばいい。そう、社会のエリート層にのし上がることがあっても、我々のためになる働きは期待できないタイプである。
「それはそうだけどさ」
と受けているのはお父さんであろう。
こちらも、どちらかと言えば太り気味。野球帽着用、何やら訳のわからない文字が書かれた黒いTシャツを身につけられておる。申し訳ないが、こちらにも知性は感じられない。
「お前ら、俺の言うことが聞けないのかよ。根性だよ。根性で売るんだよ、売ってこい!」
もし彼が課長さんなら、そんなタイプに見える。
えっ、こんな夫婦の子どもが中学から麻布? 教育大駒場? 何か違うよなあ。まあ、麻布といっても、デジキャスで一緒だったH氏みたいな人もいるわけだから一様ではないと思うが……。
と思いつつ、顔を巡らせると、この2人の子どもと思える男の子がいた。
痩せている。メガネザルである。が、確かに利発そうな目をしている。
そこまで観察して、ふとひらめいた。
「この子、この2人の子?」
まあ、病院で取り間違えられることもあるし、お母さんがいけないことをしたかも知れないし、世の中は何でもありだから。
いや、問題は私のそんな白昼夢ではない。
横浜を出たのは午後1時半頃である。首都高に乗り、東北道に乗り継ごうかというころだった。
「えっ、40℃?」
私の車についている外気温計の精度がどの程度のものかは分からない。だが、高速道をひた走っていた私の車の外気温計が、40℃を表示したのである。
「いくら何でも」
と思いつつハンドルを握り続けていると、間もなく39.5℃に下がった。ホッとした(いや、40℃と39.5℃とで何がどう違うと言われると困るのだが、40℃を割ったことで何となくそんな気分になったのだ)のもつかの間、次の瞬間には思わず叫んでいた。蓮田の近くに来たときだ。
「40.5℃?!」
確かに、車は舗装された高速道の上を走っている。日差しはきついし、照り返しも厳しい。風通しのいい芝生の上にいるのではないから、相対的に高い気温が表示されても仕方がない。でも、40.5℃?! 俺、アフリカの砂漠のど真ん中にいるのか? この気温の中で車を走らせて、オーバーヒートしないか?
午後3時過ぎ、オーバーヒートもせずに我が愛車は、桐生の家の車庫に滑り込んだ。
「おい、まず家に入ったら、茶の間とリビングのエアコンを20℃に設定しろ。それで家の中を十分に冷やさないといられたもんじゃないぞ」
妻女殿にそう御願いして車から送り出し、私は荷物を降ろした。車と家の間を往復すること3度。作業を終えて家に入ると、とにかく汗が止まらない。車ではエアコンを効かせ、体を十分に冷やしていたはずなのに、たった3度、5mほどの距離を荷物を持って行ったり来たりしただけでこの汗である。
ひょっとしたら、今日は今年一番熱い日ではなかったか?
早めに風呂に入って汗を流し、ビールで晩酌しているとNHKがいつものように報道していた。
「今日も全国的に猛暑になり、熱中症で……」
こんなに熱い日に、何の予防策も採らずに外出すれば、そりゃあやられるわなあ。やられた人たちには申し訳ないが、これ、すべて暑さを軽く見た本人の責任である。あれだけ救急車が出動しているのに、何も考えないのかね?
皆様、暑さもあと1ヶ月少々。
酷暑の日は、外に出るのを避けましょう。屋内で、エアコンを適度に効かし、体調を維持しましょう。
どうしても外に出る必要があるときは、水とタオル、できれば帽子に日傘を忘れずに。それでも、徒歩や自転車で目的地に向かうような無謀な真似はやめて、マイカーやタクシーの利用を心がけましょう。
元気に夏を乗り切って、
「そろそろ熱燗もいいな」
という夜をご一緒に迎えようではありませんか!
その日まで、お元気で!