2017
11.06

2017年11月6日 アスクル

らかす日誌

私の新しい中古車が明日来るそうだ。昼過ぎ、オークションでの落札をお願いしてある整備工場から連絡があった。

「ついては、自動車保険の切り替えをしていただきたいので、車検証をファックスします」

送られてきた車検証をもとに、自動車保険の切り替えの手続きを電話で済ませた。間もなく、電話が来た。

「保険料の見直しをしましたが、変わるのは車両保険の部分です。新しいお車の購入価格はおいくらでしたか?」

購入価格? ああそうか。車両保険の補償金額が変わるんだな。えーと、そういえば、まだ金額を聞いてない。でも、いまの車の車両保険っていくらだっけ?

「現在は115万円になっています。送っていただいた車検証を元に市場価格を調べましたら、新しいお車は230万円から310万円とあるのですが、いくらに設定しましょうか?」

そうか、いまの車は10万円で譲ることにしたが、全損事故を起こしていたら115万円は保険会社からもらえたわけだ。俺、損した?

それはそれとして、補償金額を高くすれば、その分保険金も増える。

「実は、まだいくらかははっきり聞いていないんだけど、180万円ぐらいになるのかなあ」

「えっ、このお車、そんな金額では出ていませんが」

「知り合いに整備工場があってね。そこで業者間のオークションで落としてもらったのよ。だから、市場価格よりはるかに安いはず。何だったら、あなたが車を買う時に紹介してあげようか?」

というやりとりの後、補償金額は230万円とすることにした。全損事故があったら、その辺にある中古車屋では同等の車は買えないが、またオークションをお願いすればいいだけのことである。補償金額を安くすれば、その分保険金も安くなる。

でも、そうか。落札金額は確か150万円強といっていた。それに整備費やオークション業者への手数料、お願いした会社への手数料などを上乗せしても180万円前後。まだ車は見ていないが、

「これ、程度いいですよ」

と連絡があったので、普通に買えば300万円近いのだろう。実に安い買い物をした。桐生市の元有力者O氏からは

「ディーゼルでまだ5万㎞だろ。ガソリンエンジンよりディーゼルエンジンの方が長持ちするというから、あと10万キロはいけるよ」

と、当てになるのかならないのか分からないご託宣をいただいた。

明日午前中に引き取りに行く。ということは、11年半の長きにわたって私の足になってくれたいまの愛車とは、今日でおさらばである。新しいご主人の下できっちり仕事をするよう望む。

昨日夜までに、2012年までの原稿をすべて新「らかす」に移し終えた。昨夜は瑛太がばててしまい、早めに寝たので何もすることがなくなったため、暇に任せて2012年分を終わらせたのである。

アクセスを見ていると、いま必死で移行作業をしている昔の原稿を読んでくださる方はほとんどない。移行作業をしながら読むと、まあ、民主党の悪口を書きまくったり、朝日新聞の記事に、実に理にかなったいちゃもんを付けたりと、なかなか面白いのだが、私の昔の日誌に関心を持っていただく奇特な方がほとんどいらっしゃらないのは、まあ致し方ないことである。つまり、いまの努力は、備忘録を作る努力である。
それでもめげずに約600本ほどの残りの原稿を移さなければ、旧「らかす」を閉じるわけにはいかない。年内には何とかしたいと思っている私である。