2018
05.28

2018年5月28日 エアコン

らかす日誌

エアコンの故障が分かったのは先週金曜日の夜である。
真夏を思わせる暑い日だった。いつものように夕食を済ませたあとは映画鑑賞の時間である。リビングに居場所を移し、テレビとブルーレイレコーダーの電源を入れる。ディスクを入れて動き出すのを待つ間、

「今日はえらく暑いな」

と思った私は、リモコンでエアコンの電源を入れた。今年初めてのエアコン稼働だが、すぐに冷たい空気が流れ出すはずだった。

ところが。

室内機のランプがともった。よし、と思って鑑賞席に戻ろうとすると、室内機のランプが消えた。

「おかしいな」

と思った私は、再びリモコンで電源を入れた。動かない。どうしたんだ? 去年はちゃんと動いていたのに。数回リモコンの電源ボタンを押した。やっとリモコンが稼働し始め、しばらくすると冷たい風が吹き出し始めた。なんか調子悪いな。でも動き出したから大丈夫だろう。安心した私は映画鑑賞を始めた。

20分もたったろうか。

「また暑くなったな。外気温が高すぎて、今の設定温度では室内が冷えないのかな」

とエアコンを振り返った。えっ、稼働中はついているはずのランプが消えている。つまり、エアコンが動いていない!
暑いはずである。

またまたリモコンを手に取った。しかし、何度電源ボタンを押しても、エアコンは稼働しない。まず論理的に行き着くのは

「リモコンの電池が切れたか」

である。上映中の映画を一時停止し、電池を入れ替えた。今度こそと思ってリモコンのボタンを押した。何も起きない。あれまあ、このエアコン、壊れちゃったみたい!

仕方なく、その夜は窓を開け放ち、うちわで扇ぎながら映画を見た。午後10時を過ぎるとさすがに外気温も下がったらしく、うちわは必要なくなった。しかし、エアコンは確実に壊れている。これはこの貸家にもともとついていたエアコンである。明日、不動産屋に電話をして修理してもらわなくては。

ということで翌26日土曜日、電話をした。すぐに担当員が来て故障を確認した。一度引き上げた担当員は1時間ほどすると修理屋さんを連れて戻ってきた。修理屋さんはいろいろ見ていたが、

「これ、基板が壊れているようです。私の手には負えませんので、メーカーに修理を依頼します」

というわけで、今日昼前、今度は前橋からメーカーの修理マンが来た。

まだ本格的に暑くなる季節ではない。その時期に故障してくれたのは不幸中の幸いで、だからメーカーのレスポンスが早かった。助かった。これで今晩暑苦しくても、快適に映画を見ることができる。安心して任せておいたが、なかなか

「修理が終わりました」

という声が聞こえてこない。おかしいな。壊れている基板を交換すればすぐに動くはずじゃないか。何をぐずぐずしている?
と思って修理現場に行ってみた。

「どうしたの? まだ基板が交換できないのかな」

予想外の返答が戻ってきた。

「いや、基板の交換はとっくに終わって、ほら、そこに古い基板は老いてあるんですが、動かないんです」

ん? 基板を取り替えても動かない?

「どうやら、メインの基板じゃなく、電源基板か何かの不具合のようですね。済みません。今日はメインの基板しか持ってこなかったので、修理が出来ません。すぐに必要な基板を取り寄せて、明日以降、出来るだけ早くお伺いします」

彼は、一部を分解していた動かないエアコンを元通りにして去った。
なんじゃ、今日は快適に映画を見ることができると思っていたのに、お預けかいな。
しかし、修理に来るのに、必要になるかも知れない部品を持たずに、

「これが壊れいるに違いない」

と見込みでやってくるとは、ややずさんな修理対応である。ちなみに、ここに設置されているエアコンはシャープ製である。

今現在、次の訪問日の連絡はないが、数日中に何とかなるだろう。なってくれなければ困る!


それはそれとして、トランプ政権、やっぱり不安である。金正恩との会談を6月12日にセットしておきながら突然中止を宣言し、かと思うと、やっぱりやろうよ、と呼びかける。この男の頭の中はどうなってる?

駆け引きと見ることもできる。確かに、トランプはそのつもりなのだろう。
しかし。
普通、外交というのは外交を専門に生きてきた事務方が話を煮詰め、残すは調印だけになった段階で最高責任者が登場して調印する。だから、どんなボンクラが最高責任者—アメリカの場合は大統領—になっても、それほど心配せずに結果を待つことが出来る。だから、レーガンやブッシュ・ジュニアに大統領が務まった。
しかし、トランプは違うようである。事務方がまるで動いていないらしい。事務方をすっ飛ばし、最初からご当人が北朝鮮との外交の前面に立っている。ま、トランプの腰巾着になって立身出世を果たしたと見えるポンペオが北朝鮮を訪れたりしているが、トランプの遠隔操作で動くロボットに過ぎないように見える。
だからであろう。米朝首脳会談が開かれることになったり、中止されることになったり、再び開催の呼びかけが行われたり、目まぐるしい。何がどうなっているのか、何がどうなるのか、これでは全く見通しが立たない。

いうまでもなく、トランプは外交の素人である。それなのに、北朝鮮相手の難しい外交を自分の手で進めようとする。ヤツの頭にあるのは、世界やアジア、アメリカのメリットではなく、自分がどうしたら得するか、だけである。対北朝鮮外交で点数を稼ぎ、秋の中間選挙に勝ち、2年半後の大統領再選を確実にしたい。そのためなら、どこにどんな被害がでてもワシは知らんけんね、というのがトランプスタイルである。
そういうトランプに仕切られる北朝鮮外交。トランプの頭には拉致被害者の問題も、極東アジアの緊張緩和も、多分ない。こんな男を大統領に選んでしまった、世界の困りもののアメリカ国民を一人でも多く増やすことだけが目標である。
とてもじゃないが、怖くて見ていられない。
ゴルゴ13、あんたの出番ではないか?

としかいえないのが何とも情けないが、所詮は他国の大統領である。何も出来ないのがもどかしい私であった。