03.13
今年は春が早い。桐生でも桜のつぼみが膨らみ始めた。
新型コロナウイルスの記事をあれこれ読み始めた。まあ、国内に関しては危機感を煽る話が多く、中には、今回のウイルスは全く未知のもので、一度感染したあと寛解したと判断されても、再びウイルスが暴れ出すことがあるという。つまり寛解したと見えるのはウイルスが一時お休みをしているだけで、実は死滅したわけではないのではないか、という指摘もあった。
指摘されても、さてどうしたらいい、となると何の手立てもないのだが。
面白いのは海外に関する情報である。
韓国の検査が日本よりはるかに速い速度で進んでいることを取り上げて
「日本の医療技術は韓国に後れを取っているのか？」
と私が書いたのは3月1日の「らかす日誌」である。これにはちゃんとした理由があったようで、ある記事によると、朝鮮半島が南北に分断されているためらしい。
北朝鮮はいまだに武力で南北統一を成し遂げるというスローガンを降ろしておらず（確か……）、生物兵器や化学兵器を使って侵略して来るかも知れないという危機感を韓国は持ち続けているそうだ。だからウイルスなどを使った侵略があった場合、国民と国を守るためには迅速な検査、治療体制が必要になる。そのため、新型のウイルス感染が発生したら直ちに検査をして結果を出す体制を常に整えているというのである。
ということは、日本での検査がなかなか進まないのは、平和惚けのためか？
そうかと思うと、日本で新型コロナウイルスの検査が遅れるのは、官僚の責任であるとの指摘もあった。検査用の試料を採取したあと、民間の検査医機関に検査を依頼することが出来れば1日10万件はこなせる能力があるという。それを、検査費用の流出を嫌う厚生労働省が公的検査機関だけにしか許していないのが原因だというのである。
これも平和惚け？ あるいは、安倍一強といわれる政治体制が続き、安倍首相の指示がなければ何もできない官僚が跋扈しているせいか。
目を中国に転じると、なんでも中国製の検査キットが緊急輸入されるらしい。今朝の朝日新聞の情報である。これだと15分程度で陽性かどうかが分かるとのことだ。いまの日本の検査態勢では4時間から6時間もかかるといわれるから、15分は驚異的な速さだ。しかし、中国から……。GDPで抜かれたのは人口比を考えれば納得できるが、技術的にも置いてきぼりを食いつつあるのか？ 中国も韓国と同じように常時臨戦態勢にある国なのかねえ。
その中国で習近平批判が高まっているという。日本の安倍首相とは比べものにならないほどの1人独裁体制を築いたともいわれる習近平だが、発生当初に何の手も打たず、コロナウイルスを結果的に拡散させたという批判である。
本人が何もしなかったという批判と同時に、習近平の権力が強くなりすぎたため、地方地方政府や中央官僚が、習近平皇帝のご機嫌を損ねてはいけないと、ウイルス関連の情報をあげずにもみ消そうとした、との批判もある。
もっともご本人も、長らくウイルスに関心を示さなかった歴史を改竄し、
「こんなに早く、ウォーニングを発しているもんね、僕」
とおっしゃっているそうだから、なにをか言わんやだ。
この件で、李克強首相が習最高指導者から距離を取り始めたとの観測もあり、ひょっとしたら中国は変わるのか？ 中国では政権末期に感染症が蔓延してきた、と歴史を引きあいに出す人もいて面白い。
その中国、総力を挙げたウイルス押さえ込みが功を奏してきたらしい。昨日から今日にかけての死者は7人。頭打ちがはっきりしてきた。
さて、冒頭の写真は、我が家の前の桜並木である。やっぱり今年は温かい。もうこんなにつぼみが膨らんできた。昨年3月26日の写真ほどではないが、あと数日もすれば同程度になるのではないか。
この勢いで行くと、4月はじめには葉桜になってしまうかも。