2021
08.18

群馬もとうとう、東京と肩を並べます。非常事態宣言。

らかす日誌

いやはや、コロナ騒ぎが起きて以降、

「田舎はいいな!」

と思い続けてきた。
人で溢れる東京、神奈川、大阪あたりと違い、田舎では人が出歩かない。街中を歩く人を探すのが難しい。よって、普通に町に出ても(こちらの人は出ないのだが)、密にはならない。田舎の中流階級である役人がコロナ騒ぎでお飲み行けなくなり、飲み屋も「密集」しているところはほとんどない。まあ、飲み屋に入れば密閉空間であることだけが都会との共通項といえる。

だから、群馬ではコロナ感染は起きにくい。それが論理的結論であると思ってきた。

それなのに、である。群馬にも初めて緊急事態宣言なるものが出るそうだ。確かに、感染者数は増えている。今日は314人。初の300人越えである。緊急事態宣言は来月12日までというが、仲間内の会話は

「おい、来月12日まで飲みに行けないってさ。身の置き所がないねえ」

そういえば、今月12日から桐生にマイカーが急に増えた。いつもならスイスイ走れる道が、どういうわけか車で占拠されている。本町通で信号2回待ち、なんて目にも遭った。
お盆の帰省客なのだろう。

「県をまたぐ移動は控えて」

と偉い方はおっしゃるが、

「だって、オリンピックじゃ国をまたいで数万人来たじゃないか」

と考えたかどうかはともかく、庶民と呼ばれる方々は、偉い方の訴えには余り耳を貸そうとしない。まあ、何を訴えたいのか、ひょっとしたら一所懸命責任逃れをしているだけと聞こえなくもないガースー首相の訴え、あくまで上から目線で、東京都民を教え諭されているような小池のおばさんのスピーチに、従う耳の方がおかしいのかも知れない。

「移動の自由は基本的人権である」

と開き直っているかのように、とにかく人は動く。

桐生市内で急増したマイカー群を見て、私は思った。

「あ、これは、あと1週間したら桐生でもコロナ感染が広がるぞ」

何せ今、都会は新型コロナの巣窟である。そこからやって来る人達のコロナ感染率は、桐生在住者に比べればはるかに高いはずである。桐生での感染源にならないはずがないではないか。
あれから1週間もたたない内に非常事態宣言となったのは、お盆の帰省ではなく、学生たちの夏休み帰省も結構あったからか? とにかく、コロナの感染拡大に歯止めがかからないのが現状である。
どうなるんだろねえ……。

にしても、である。
夏の高校野球。甲子園までやって来ながらチーム内で集団感染が起きてしまった2校が出場を辞退した。いつも寄り集まって汗を流している仲間内での感染である。甲子園まで来なくても地元で起きていたかも知れない感染だから、甲子園大会を主催する高校野球連盟、朝日新聞社の責任を問うのは筋違いかもしれないが、やっぱり思ってしまう。

「開いて良かったのかねえ……」

集中豪雨で試合が出来ない日が続いた。空も私と同じ思いを持っているのか?

全国的な感染爆発の中で、次はパラリンピックである。オリンピック開催前を遙かに上回るコロナの猛威。常識的には、開いてはならない競技会だろう。だが、

「オリンピックをやっちゃったんだから、ここでパラリンピックを中止したら、障害者を軽視するのか! と非難囂々だろうね。パラリンピック、中止という選択肢はないな」

とは、あの0氏の分析である。これは筋が通っている。やるんだろうなあ、パラリンピック。

これだけ、国民の命を最優先には考えない選択をし続けながら、我らがガースー首相は、自民党総裁選に立つらしい。当然、内閣総理大臣を続けるのだろう。
この人、いったい何がしたくて総理の椅子に座っているのか? 記憶に残るのは携帯電話料金のごり押し引き下げ、ぐらいだなあ。あれは国民の人気取り策であって、国家100年の大計ではない。繰り出される施策をいくつ並べても、日本をどんな国にしたいのかが見えてこない。ただただ、総理という椅子の座り心地を一人喜んでいるだけ、じゃないか?

総理失格である、と私は思うが、皆様はいかが?

ああ、このところ、何をしてもコロナ、コロナである。鬱陶しい時代である。