2022
06.20

訂正。

らかす日誌

昨日の「らかす日誌」で言葉の使い方を間違えた。謝罪させていただく。なお、昨日の原稿はすでに訂正した。

間違ったのは「ロジスティック」という言葉である。これは「アルゴリズム」の間違いだった。

自分で気が付いたのではない。本日、息子殿から不思議なショートメールが来た。

「ロジックってなに?でないの。ロジスティックでなくて」

このメールでも気が付かなかった私は、

「普通、理屈、論理などを指す言葉だと思うが」

というトンチンカンな返信をした。息子殿のメールを

「ロジックって何だっけ?」

という質問に、勝手に読み替えたのである。それも、

「その程度の事は辞書を引けば、いや、今ならネットで検索すれば一発で分かるじゃないか」

と思いながら。だから、こんな第2信も送った。

「logic:①the science of reasoning②a particular system of method of reasoning③a chain of reasoning regarded as good or bad④the ability to reason correctly⑤the principles used in designing a computer or any of its units, the circuits involved in this」

全く失礼な話である。その結果、

「ロジスティックは、調達、生産工程、販売など一連の物流を統合的にみたもの。ロジックは、道筋、論理」

というメールを突きつけられ、やっと間違いに気が付いたのであった。

ロジスティック。冷静になれば知っている言葉である。いま読んでいる「ローマ人の物語」(塩野七生著)には

「ローマ軍はロジステックで勝った」

という趣旨の言葉が何度も登場し、現実主義に立脚してちっぽけな都市国家から広大なローマ帝国を築いたローマ人に尊敬の念さえ持つようになったのに、なんでこんな間違いをしでかしてしまったのか? 歳のせいにはしたくないが……。

ちなみに、「ローマ人の物語」を通読するのは2回目。その2回目はすでに最終巻(ⅩⅤ=ローマ世界の終焉)を3分の2ほど終えたところである。あと数日で読み終わる。

にしても、である。塩野さん、私と同じようにリスト教が嫌いなようである。いや、嫌いかどうかは分からないが、ローマ帝国でキリスト教が犯した罪をこれでもかといわんばかりに書き連ねてある。

コンスタンチヌスがキリスト教を公認しなければ、テオドシウスがキリスト教を国教にしなければ、その後の歴史は少し変わったはずである。キリスト教のおかげで帝国の統治が乱れに乱れてついには滅亡に至る歴史は、出来ればこの本を手に取ってお読みとり頂きたい。

最近私は、この本と「零戦燃ゆ」(柳田邦男著)を推薦図書として経営に携わっている方々にお勧めしている。ロジスティックで勝ったローマに学んでいただきたく、真珠湾での成功に舞い上がってその後の戦術、戦略を誤り続けた日本軍の失敗から学ばぬ愚を反面教師にしていただきたいと思ってのことである。

その私が、ロジスティックとアルゴリズムを取り違えるとは……。だから、カタカナ語は嫌いだ!