2023
01.24

積極的にがんを攻めるには。

らかす日誌

まず、本日の報告からしておく。

本日は、先日受診した転移の有無の結果が知らされる日であった。向かったのは生検を受けた病院である。医者がくれた紙には

「Tza No Mo 限局癌」

とあった。
先生、これでは私には理解できません。どういうことですか?
医者はあっさり答えた。

「はい、骨にもほかの臓器にも転移は見られず、前立腺に止まっているがんだということです」

それならそうと、一口で言ってくれればいいのに。何だか業界専門語の羅列で、患者の私には「限局癌」を除けば理解できないじゃありませんか。

「ああ、そうですね。Tzaとは……」

と説明を受けたが、残念ながら記憶からすっ飛んでいる。ネットで調べても出て来ない。ま、いいか。とにかく、私のがんは転移していない!

ということで、昨日の続きに移る。あのS院長の話である。

食事制限は、まあ、いってみれば受け身の対処法ですよね。紹介者から聞いたら、先生は漢方薬を勧めていらっしゃると聞きましたが。

「はい、勧めています。まず、アミグダリンがよろしい。これはびわの種に入っています。毒物であるシアン化化合物を含むということで、農水省は販売を禁じましたが、入手する方法はあります。私は5、6月にびわを大量に買い、種を干して乾燥させ、コーヒーミルで粉末にして飲んでいます」

聞いたこともないものが飛び出した。ふむ。S院長によると、福岡の会社が製造・販売しており、それほど高いものではないらしい。

→注文した。

アンズの種にはビタミンB17が含まれています。これも効果があります。アンズには北のアンズと南のアンズがあり、北の方がいいと思います。ところで、アンズの種からできるものを知っていますか?」

いえ、知りません。

「杏仁豆腐です。ただ、世の中の杏仁豆腐はアンズの種の粉末を牛乳で溶いてある。先にいったように、牛乳はがんを育てます。だから、牛乳の代わりに豆乳を使います。ええ、自分で杏仁豆腐を作るんです。種をパウダーにしたものはネットで手に入ります」

どんどん、知らなかった世界に入り込んでいます。

「ただ、このままでは美味しくありませんよね。やっぱり甘みが欲しい。ところが、砂糖はがん患者の天敵です。そこで、人工甘味料を使います。エリスリトールといいます。『ラカントS』の商品名でスーパーの砂糖のコーナーにも並んでいますよ」

人工甘味料といえば、昔は有害物質だといわれましたよね。いまま大丈夫なんですね。
ところで、蜂蜜で甘みを付けてはいけないんですか?

「砂糖に比べれば蜂蜜の方がよろしいが、できればエリスリトールを。ま、どうしてもというんなら蜂蜜は限度内でしょう」

ふむ、杏仁豆腐を自作せねばならないか。
ところで、漢方薬も勧めていらっしゃるとか。

「私がお勧めしているのは、『青嵩(せいこう)』という漢方薬です。これを煎じて飲みます」

煎じる! いまの漢方薬は錠剤や顆粒状に加工されているものが多いのに。何だか徳川家康の時代に戻ったようですね。

「原料はクソニンジンという植物です。もともとはマラリヤの特効薬として発見されました。マラリヤというとキニーネという薬が使われていましたが、こちらの方がはるかに薬効があるというので、見つけた中国の学者はノーベル賞をもらっています」

いや、私たちはがんの話をしていたのだと思いますが。

「この青嵩を、マラリヤの薬としてアフリカで使ったのです。そうしたら、その患者のガン細胞が消えたのです。まだあまり注目されていませんけどね」

それ、どうやって飲むのですか?

「煎じて1日に2、3回飲みます。1リットルの水にひとつかみの青嵩を入れて水が半分になるまで煮詰めればいいと思います。適当でいいですよ」

早速試してみます。

→近くのかんぽ薬局で入手、昨日から試し始めた。良薬は口に苦し、というが飲めないほどではない。

それだけですか?

重曹がいい。重曹、わかります? ベーキングパウダーです。スプーン1杯を100ccの水に溶かして飲む。もっともなかなか溶けてくれないし、大変にまずい。だからクエン酸を加えてやると、多少はましになります。これに焼酎を入れれば、もっと飲みやすくなるでしょう」

先生も焼酎を入れていらっしゃる?

「いや、私は酒が飲めないのでクエン酸止まりです」

それは残念!

「それに、重曹風呂もいいのです。重曹の薬効をうたった温泉もありますよ。実は妻が乳がん(だったと記憶)だったのですが、食事療法、漢方療法に重曹温泉を組み合わせたら、がんが消えました」

湯治に行くゆとりはありません。

「工業用の重曹を買ってきて自宅の風呂に入れて下さい。ただ、入れすぎると肌がピリピリするかも知れません。そこは調整して」

私がS院長から聞いた話は以上である。できるだけ正確さを心がけたが、中には記憶違い、話を盛り上げるための想像の産物が混じっているかも知れない。そこはお許しを。

話は変わる。病院から戻った午後、セカンドオピニオンを求めるため、あのH氏の友人であるお医者さんに予約を入れた。1月31日、私はさいたま市まで出かける。
S院長には今日の夜電話をする。近々お目にかかることになると思う。