2023
02.12

ファミリーに反対される私のがん対処法

らかす日誌

私のがん対処法、つまり、米や麦などの糖質をできるだけ減らし、青嵩、びわの種の粉末、重曹を服用する、というやり方が、我がファミリーの猛反発を受けている。どうやら

「親父が民間療法にこり始めた」

と理解されているらしい。
昨日やって来た長男に、高崎のS院長に頂いた文章の一部をプリントして読ませたが、

「俺には何にも伝わってこないんだけど」

というつれない反応しか戻ってこなかった。

「だいたいさ、こんなの、自分に都合のいい論文を寄せ集めれば、何でも好きなことがいえるじゃない」

ということらしい。

いや、私だってその可能性を考え、S院長に同趣旨の質問をしたことはすでに書いた通りだ。それでも信用できないとすれば、読ませた文章が中途半端なところだったか。

妻女殿の話のニュアンスでは、娘2人も同じ反応らしい。

そそて妻女殿は、我が家の食の体系が変わり始めたことに戸惑っておられる。なにしろ半世紀にわたって様々なメニューを作ってこられた。それをどう変えたらいいのか。

ついには、

「あの先生、うちに何をさせたいのか?」

とまでおっしゃった。

親父がとち狂ったらしい」

とは、我がファミリーの総意になりそうな勢いである。

これはいかぬ。要は、私の説明能力の不足か、と改めてS院長の文書の再読を始めた。読み進んで、やっぱりこの路線を守ろうと再確認した。
例えば、

「高インスリン血症(糖質過剰が原因)を有する群ではそうでない群に比べ大腸がんの発症が3.5倍高かった」

という一節は、2007年の厚生労働省研究班による論文が根拠である。そして、糖質過剰とは、米や麦、つまり私たちが主食と呼んでいるものの食べ過ぎである。

「糖尿病はすべてのがん、とくに大腸がん、すい臓がんのリスク増加と関連があった」

とは、日本糖尿病学会の2013年の論文から引いたものだ。糖尿病は血液中にブドウ糖があり過ぎる病である。ブドウ糖を造り出す糖質が原因であることは疑えないと思う。

「低炭水化物・高たんぱく・高脂肪食が前立腺がんのリスクを低減させた」

のは、2012年のAmerican Journal of Clinical Nutritionに報告された約15年間追跡調査した大規模コホート研究の結果だ。つまり、米穀類を減らし、肉、魚を多食した方ががんになりにくい。

このように、きっちりした根拠を示しつつ、

「がんに対処するには、まず糖質を制限、できれば一切の糖質を断つのが有効」

と論を進めるS院長の主張には頷けるものがたくさんある。私が主食を減らし(1日3食、ご飯の量はそれまでの半分程度になった)、民間療法にも似た服薬を続けているのはそのためだ。

ところで、自分でも前立腺がんを抱えるS院長は、一切治療をしない道を選んでおられる。では、私も治療をしない道を選ぶのか? となると、やや迷いがある。幸い、今回はがん細胞の転移は見付からなかった。しかし、前立腺にがんが見つかって、当然のように転移の有無を調べたということは、前立腺のがんは、いつでも転移する恐れがあるということである。
そのリスクを引き受けて

with cancer

の人生を選ぶのか?
残りの人生はたいして長くないとはいえ、

without cancer
bye-bey cancer

の方が楽しく生きられるのではないか? であれば、やっぱり重粒子線での治療を受けるか?

恐らく私は、後者の道を選ぶのだと思う。そして、糖質制限、青嵩等の服用は、がんになりにくい体質を作るための対処法として続けていいくのではないか。

いずれにしても、最終決断は、前立腺にあるのががんなのか、それともがんもどきに過ぎないのかが判明したあとのことになる。