07.31
2012年7月31日 というわけで
今日は早々とテレビの前を離れることができた。
今日のオリンピック柔道、日本選手が早々と敗退したのである。
ビールで晩酌しながら2人の試合ぶりをテレビを見て、そんな感じがした。何となく、勝てる気がしないのだ。いってみれば、2人とも「負けない柔道」をする選手で、勝つ柔道をする選手ではない。負けないことで国内戦は生き残ってきたが、負けないだけでは世界に通じない。
勝つ柔道をどう構築するか。2人の課題はそこになる。この2人を代表にせざるをえなかった日本柔道の課題もそこだ。
力業で持って行かれた、力負けした、が続いていては本家本元である日本の柔道はやがて滅ぶ。国技である相撲と同じく、チャンピオンは外国選手の独壇場となる。柔よく剛を制す、の柔道精神は、精神という前の柔道のテクニックはいつ確立するのか。
いかにして勝てる柔道家を育てるのか。
というわけで、夜の時間が浮いた。映画を見る前に日誌を書こう。
最近読んだ本。
「『権力』に操られる検察」(双葉新書、三井環著)
検察庁の裏金疑惑を告発しようとして、逆に逮捕されちまった検事さんが書いた本だ。といえば思い出していただけるだろうか? 裏金疑惑をつぶすため、当時の自民党政権に借りを作ってしまい、鈴木宗男事件、朝鮮総連ビル詐欺事件、小沢一郎事件など、次々と無理筋の事件をでっち上げるに至った検察を告発する本。
今の日本、その政治を理解するための必読書。
「重力とは何か」(幻冬舎新書、大栗博司著)
重力とは何かから、超弦理論まで、最先端の科学をこれ以上わかりやすくはかけないというほどわかりやすく書いた入門書、とかなんとかいうキャッチコピーに惹かれて購入。
「俺も、この本を読んで科学の最先端に立つ!」
と意気込んで読んだ。
読んだ結果? それは聞かぬが花というものでしょう。私の頭、たいしたことはない。
「商店街はなぜ滅びるのか」(光文社新書、新雅史著)
衰退が続く桐生の商店街を版とかするヒントが欲しくて読んだが、そんなもん、どこにもないらしい。
「ハーバード 白熱日本史教室」(新潮新書、北川智子著)
なかなか美人の日本人・ハーバード教師。受講生が少なかったハーバードの日本史を人気授業に育て上げた偉業を持つ若き研究者だが、
「この程度でハーバードの教壇に立てるの?」
「こんな授業を受けてハーバードを卒業できるの?」
と素直な疑問を引き起こしてくれる良書。深く研究して本当のことを伝えるより、自分の知っている歴史の断面を組み合わせて自分に快い歴史を捏造する方が大衆の支持を集められるという、ハーバード版のNHK大河ドラマ。
「異形の日本人」(新潮新書、上原善広著)
タブーとして歴史から抹殺されてきた人々のルポ。面白い。
って、ずいぶん本を読んでるな。俺って、暇?
そういえば、桐生の小学生自殺事件。市と県を相手に損害賠償の訴訟を起こしていた両親が、しばらく前に弁護団を解任したのに続き、最近、支援する会が解散したと新聞で報じられた。
私の記憶する限り、裁判で争うべきだと両親に持ちかけたのは、今回解任された弁護団だったはず。何が起きたのかと思っていたら、今度は支援する会の解散。
ま、自殺の原因は学校での維持ではなかったと両親が認めたということか。
事件後、学校の電話、ホームページがパンクした。遠くにいて、正義面をしたがる連中の仕業である。正確に事態を把握しないまま、ただただ正義の旗を振り回したくて騒ぎ回った連中はいまどうしてるのだろう?
これも現代の一断面である。