2014
12.05

2014年12月5日 N-70A

らかす日誌

パイオニアが先月、新しいネットワークプレーヤーを出した。N-70Aという。
ネットで見るかぎり、相当に音質が向上したとある。

ネットワークプレーヤーとは、いってみればデジタル信号をアナログ信号に代えるコンバータである。その音がよくなるということは、心臓部であるDACの品質が上がったのだろう。加えて、アナログ信号の伝送回路にも、ノイズ対策が施されたか。
しかし、アナログ回路は長年使われて、ある意味ではほぼ完成の域にあるはずである。ノイズ対策は、私が持っているN50でも充分施されているはずだし、N50が市場に出たあと、画期的なアナログ回路技術ができたという話も、寡聞にして聞いたことがない。N50では使えなかった、クリスキット並みの高価な抵抗やコンデンサを使ったのか?

いずれにしても、私の物欲は刺激されている。
が、である。問題が2つある。

まだ、高い。
12万4416円から始まって、やっと12万3997円まで下がった。まだまだ下がり足りないし、待てば確実に下がる。いつが買い時だろう?

今あるN50をどうするか?

である。

1つ目の問題は、できるだけ繁く価格コムを見て、市場動向を探らねばならぬ。10万円を切るようになったら購買意欲は盛り上がるに違いないし、それまで待てば初期不良も改善されているはずである。

そして2つ目。

「ということなのだが、お前、引き取らないか?」

サンフランシスコで働く息子にメールを出した。最初はすげなくかわされた。

「NWオーディオね。まだ黎明期で、使い勝手が圧倒的に悪そうだよね。というのが所感。もう少しすれば、操作性も含めて改善されるんだろうけど。いずれにせよ、今もらっても再生環境がないので、新しいのを買ったとしてもとっておいてくださいな。日本に戻った時に改めてもらおうかと思うので」

その認識、それほど間違っているわけではない。が、こちらとしてはいまの連れ合いの行き先が決まらねば、新しい連れ合いを求めにくい。
説得した。

使い勝手の悪さは、もっぱらパイオニアの操作アプリのせいであること。
再生環境。これ、屋内にLANがあり、無線LANが使えれば問題ないこと。
誰の耳にも、CDより遥かに高音質であると分かること。
すでに1500枚分ほどの音楽データが揃っており、これからも増え続けること。新しくNASをひとつ用意すれば、すべてコピーできること。とにかく、ビートルズ関連だけで223枚分のデータが保管されていること。
………。

金を出せというのではない。もらってくれないかという問いかけである。恐らく、貰っていただくために必死に説得するのは、私をおいてほかにいないのではないか? 私、お人好しである。

やがて

「NWオーディオ、日本に帰ったら使いたい。こっちに持って来たCD、捨てて帰りたいので・・・。親父に焼いてもらったCDも、読み込めないのが多数あったりするんで、そのリプレースとしては最適かと」

と態度が変わり、ついには、本日

このようなアルバムもあったらいいな、というメールが来た。そのリストは

・Guns&Roses
・Jimmy hendlix
・REM
・The Stone Roses
・One Republic
・Ocean Colour scene
・Red Hot Chili Peppers
・Red Zeppelin
・Journey
・Brian Adams
・Meat Loaf
・Mr. BIG
・Aero Smith
・Huey Lewis and the news
・Oasis
・Brian Setzer Orchestra
・The Doors
・REM
・Simon & Garfunkel
・Billy Joel
・Elton Jhon 

何故かREMが2つあり、Led ZeppelinがRed Zeppelinになっている不思議なリストである。

その不思議さは無視して、我が家にないものをTSUTAYAのレンタルリストに登録していった。作業を終えると、予約枚数が100枚ほど増えていた……。

さて、息子よ。これだけの枚数でも、半年もあれば音楽データとして取り込んでいるはずである。そのころが引き渡しの時期か?

半年後。
そのころ、問題1(まだ、高い)は解決しているだろうか? できれば10万円を大きく割り込み、8万円とか7万円とかになっていたら欣喜雀躍するのだが。

今日はTSUTAYAから届いた

Venus and Mars
London Town

をリッピングした私である。どちらもPaul McCartney & Wingsのアルバムで、レコードでは持っているが、CDに買い換えるのを忘れていたらしく、我が家にはなかったものである。

次の回、明後日日曜日に届くCDは何だろう?