2015
12.31

2015年12月31日 終わりよければ

らかす日誌

すべてよし

という。
では、終わり悪ければ、そのあとはどんな言葉が続くのか?

2015年の終わりにあたって、そのような事を考えざるを得ない我が身を、皆様は不憫と思し召していただけるであろうか?

我が年末は、良いことがほとんどない。

この10日ほど、腰の痛みが増している。気温が急に下がったから、と思いたいが、それは願望に過ぎぬ。現実は、加齢によって腰の具合が悪くなっているのかも知れない。

「あなた、γ-GTPの数値が上がっているわよ」

と冷たくおっしゃったのは、中性脂肪値の検査で訪れた、お年を召した女医さんである。

「いや、腰の痛みを取るのにロキソニンを飲み続けているからねえ」

とお答えしたら

「ああ、そうなの。整形外科医は『それぐらいの数値はたいしたことない』といってロキソニンを出し続けるけど、内科医の私からしたら、これ、問題よ」

ふむ、だが、腰の痛みがある現状で、ロキソニンを離れることができるか?
次に訪れた整形外科医で、そのあたりの見通しを聞いた。

「肝臓の数値がやや悪化していると内科医に言われました。ロキソニンの影響もあるかと思うのだけれど、現状では鎮痛剤を手放すのは怖い。ほかにいい薬はないものですかねえ?」

「いや、薬を変えるのはいいですが、ロキソニンに比べると効き目が今ひとつでねえ……」

つまり、私はロキソニンとの縁を切ることはできないということである。
ふむ、これは行くところまで行かねばならないのだな、と覚悟を固めた年末である。

桐生に来て7回目のの正月を迎えようというのに、しっぽりと濡れた関係になりたいと思う女性がいまだに現れない。
66年の歳月が、私に人間としての魅力を塗り重ねたのと反比例して、男としての魅力をそぎ落としてしまったからか。桐生には、私が激しく迫りたくなる女性が棲息しないためなのか。いずれとも原因は不明だが、寂しさが募る年末ではある。

といいながら、ひょっとしたら桐生で迎える最後の年末になるかも知れないことも、心を楽しませない原因である。
桐生赴任時にいわれたのは、

「定年後再雇用は、まず3年、何もなければプラス2年、本人の健康と周りの理解があればさらに2年、ということになっています」

つまり、合計7年。その7年を来夏で満了する。同い年の同僚は

「えっ、そうなの? 俺は何も言われなかったから、70まで働こうと思っているんだけど」

といったが、さて会社は来年、私をどうするのか? 何とも落ち着かない気分の年越しである。

そして、最大の問題は、そう、この「らかす」である。
このWebページを作っているDreamweaverがへたれアプリケーションであることは、前回書いた。
その後の調査によると、このアプリ、私と同じように、終了するとIDとパスワードが消えてしまう事故を各地で起こしていることがわかった。わかって調査を続けたが、これといった解決策は見つからない。当面は、書いた原稿を皆様の元に届けるために、私が借りているサーバーにアップするたびにIDとパスワードを入力するという手間がかかる。

それでなくても、不具合の多いアプリである。真剣に乗り換えを検討した。ところが、これといったアプリがない。詳しい人によると、Dreamweaverで作ったページは、他のソフトでは引き継げないのだそうだ。とすれば、アプリを変えれば、いま皆様にお読みいただけるすべてのページを、新しいアプリで作り直す手間がかかる。

「それは勘弁してほしい!」

と思う。
が、それしかなければ、2016年には膨大な作業に挑まねばならないのかも知れない、と覚悟を固めつつある私である。

最後のショックは、我が家のネットワークで起きた。
我が家の音楽環境は、完全にネットワークプレーヤに移行した。使い勝手も音質も満足しているのだが、その音源がすべて置いてある我が家のNASに昨日、パソコンからアクセスできなくなった。パソコンからアクセスできないのでは、CDからリッピングした音楽をNASにコピーすることができないのである。

色々と手を尽くしてみたが、原因は不明。数時間かかって別のアクセス方法が見いだせたからドツボにはまることだけは避けられたが、Dreamweaverにしろ、NASとして使っているQnapにしろ、持ち主である私の知らない所で、おかしな振る舞いをする。そして、私には、そのおかしな振る舞いの原因を明らかにし、正常な振る舞いに戻す力がない。
私もそろそろ時代に取り残されかかっているのか?

新しい年を迎える。さて、この1年、来年につながる明るい話が私にあったか?


そうそう、これだけは明るい話であろう。
リベンジを完遂した。璃子の「リカちゃん用洋服ダンス」である。

1作目はあちこちに歪みが見て取れる不良品であった。12月中旬に璃子に納品し、今のところ、それなりに楽しんでくれているようではある。
だが、あの不格好な洋服ダンスは、私のプライドを痛く傷つけたことはすでに書いた。で、昨日から2作目に取りかかっていたのである。

第2作となる今回の作は、歪みはほとんど0。引き出しはスムーズに開くし、扉の隙間もほとんどない。見た目も素晴らしく、

「これなら売れるかも」

と個人的には思っている。それだけの完成度を備えた逸品である。
ま、コストもそれなりにかかり、市販するとなると、おおむねの方々の手には届かない価格になりそうな気もするが……。

ついでに、リカちゃんの服を掛けるハンガーも作った。丸棒を6㎝の長さに切り、クリップを加工して作った針金を真ん中に埋め込んだ。この針金で洋服ダンスのバーに吊す。

Webに写真をアップするのが面倒で皆様にお見せできないのが残念だが、まあ、これだけの手仕事がまだできるのだから、ひょっとしたら2016年も明るく、楽しく過ごせるかも知れないと自分をだませる材料ではある。

もっとも、根を詰めて作業をしたせいか、腰の痛みが増したような気がしないでもない。
風呂で十分に腰を温め、身体が温まっている間に腰に湿布薬を貼った大晦日の私であった。無論、夕食後のロキソニンは忘れるはずがない!

では皆様、良いお年を!